欅坂46の平手友梨奈が日刊スポーツ映画大賞授賞式に出演しました。初主演映画となった映画『響』で新人賞を受賞。ケガの影響もあり一時活動休止の報道があってから初の公の場だったので出演自体も心配されましたが、元気な姿を見せてくれていてファンとしてはひと安心といったところ。
今回は授賞式でのコメントや今後の女優平手友梨奈についても考えていきます。
欅坂46平手友梨奈が新人賞受賞
平手友梨奈が「響 -HIBIKI-」鮎喰響役で第31回日刊スポーツ映画大賞の新人賞を受賞致しました??
皆さまありがとうございました??#欅坂46#響#映画響 pic.twitter.com/1t2SXxZNRv
— 欅坂46 (@keyakizaka46) 2018年12月28日
『欅って、書けない?』の収録にも姿を見せなくなり、歌番組に出演すれば本来の彼女の動きとは程遠いダンスを見せていたところにケガによる休養宣言。表情が冴えなかった理由が明確になったことで少しはホッとしたもののやはり年末の特番が続く中で欅坂46のセンターが抜ける穴は大きいものです。なにより平手本人の体の状態も心配でした。
そんな状況下で授賞式には出てくれるのかな?? というところから心配だったわけで、ニュースで元気そうな姿を見ることができて嬉しかったです。ドレスアップした平手を見て思わず「綺麗だ」と言ってしまいましたよ(笑)
映画『響』の中では授賞式にゴスロリの格好で出ていたので今回の授賞式もゴスロリでの出演を望む声もあったんですけどね。まぁ鮎喰響ならまだしも平手友梨奈じゃ絶対やらないよなと思っていましたが1%ぐらい期待してただけにちょっとショック(;^ω^)
慣れないステージは緊張するタイプなので無表情な写真が使われているものもありますが、盾を渡されて月川監督から花束を渡されたあたりから少しずつ実感がこみ上げてきたのか笑顔が見えるようになって「そうそうこういう表情が見たかったんだよ」と思っていました。
月川翔監督からは「平手友梨奈じゃなければ作れなかった」と言わせるほど素晴らしいものを映画『響』で平手友梨奈は表現できたのだからすごい。鮎喰響を平手友梨奈は見事に演じ切ったわけです。
ただ月川監督が平手友梨奈を映画出演に導くまでにはかなりの困難があったようで、周りに迷惑をかけてしまうのではないかと出演に慎重になる平手に対して月川監督は情熱を持って何度も対話を繰り返すことで口説き落としたという経緯は、雑誌のインタビューなどでも数多く語られています。
とてもストイックなイメージな人のイメージがあったので、彼女と向き合うのは怖かったです。ただ、そういう人だからこそ響なんだ、と思いました。
日経エンタテインメント! 女優Special 2018秋 より引用
2度目の面会の時、平手は「監督、最後まで向き合ってくれますか?」と一言だけ発したという。「それに『はい』と答えるのに、僕はものすごく緊張しました(笑)。『もちろん』と答えたからには、彼女が納得するまで何度でも話し合おうと思いました。
日経エンタテインメント! 女優Special 2018秋 より引用
今回、響としていきてもらうために、響はどんな人で、どういう行動をするのか、彼女が納得するまで一緒に考え、話し合いました。大変だったけど、その時間が彼女には必要だったのかなと思いますね。
日経エンタテインメント! 女優Special 2018秋 より引用
平手友梨奈という子は技術的にどうやって響を演じるかという視点で見ていないんです。それは普段のアイドルの活動でも同じで歌詞の中に存在する「僕」なら何を思うのかという問いかけをずっと考えながら踊っている。
月川監督との話し合いは連日3時間に及んだといいます。それも芝居の稽古をするわけでもなく、ずっと鮎喰響ならどう考えるかという議論ばかりです。でも結果的にそのことが鮎喰響と平手友梨奈を完全一致させるほど同化する要因になったことは間違いありません。
平手はとにかく妥協が嫌いな子です。演技一つにしたってお芝居にもともとセンスを見せていた平手なら監督の指示通りに演技をすることなら容易にできたはずです。しかし、それで納得するタイプじゃない。響ならなにを思うのか、どういう行動に出るのか、このシーンの意味は?、こういう細部にまでこだわらないと納得ができない。
これってスケジュールに追われている大人からするとめんどくさい話ですよ。そんなことはいいからとりあえずやってくれと言いたくなりそうなものです。でも平手はそういうものづくりがルーティーンになってしまっている情熱を感じない人に何度も出会っていて本気でうんざりしているんです。彼女の大人が嫌いっていうのは感覚はそんなところきています。
逆に振付のTAKAHIRO先生のように情熱を感じる大人のことは大好きです。情熱を持ってとことん向き合ってくれる人に飢えているんです。一切の妥協を許さず自分が納得いくまで突き詰めてやりたい。その自分の情熱にこの人は付き合ってくれるのだろうかという気持ちが月川監督への「監督、最後まで向き合ってくれますか?」に繋がったのです。
ちなみに月川監督と平手友梨奈とのエピソードの中で平手が「ディズニーランドに行きたい」と言って打ち合わせを終わらせて本当にディズニーランドに行っちゃったというものがあります。このエピソードが公開されてから以降、この部分だけを切り取ってアンチ平手が叩いているのを見かけます。仕事を放棄して遊びに行ったのか!!って叩いているわけです。こういうのを見ると本当に全体像が見えていない人っているんだなと思ってしまいます。
日経エンタテインメントでのインタビューでの月川監督の発言からも監督がクタクタになるほど連日話し合っていたことが分かります。そもそも話し合いの場にも姿を見せずに毎日ディズニーランドに行っていたとか、撮影の現場に当然姿を現さなくなったとかなら叩く意味も分かるのですが、クリエイティブな作業って時間の長さによって決まるものじゃないので今日は完全に行き詰ったなと思ったらそのまま続けてもしょうがないんです。
それを日頃会社に拘束されている会社員と同じ理論で語ってること自体がおかしな話です。平手のような考えすぎて息苦しくなってしまうようなタイプは時にリフレッシュも必要だと考えれば、このエピソードを取り立てて叩く材料にするほどのことでもないことです。
平手友梨奈が映画『響』で新人賞を受賞をするまでの過程には月川監督との鮎喰響は何を思うのかを徹底的に議論する時間があった。平手友梨奈という天才の本気に向き合ってくれる情熱的な大人を見つけて挑んだ映画です。そりゃあ、いいものが出来上がるに決まっています。
一つのエピソードが独り歩きしてしまうのも彼女がそれだけ注目されているということかもしれませんね。
北川景子との出会い
平手友梨奈ちゃんの笑顔…
幸せが溢れます
幸せです。もう大好き。
ありがとうありがとう。
幸せすぎるよ… pic.twitter.com/bZ7Lwytpvj— まるこ (@techikomaruko) 2018年12月28日
「またそういう機会があるかは分からないですけど、初めての映画が『響』でよかった。自分の賞じゃなくて、『響』のチームの賞だと思います」
授賞式でコメントを求められた際の一言です。
欅坂46ではセンターを務め、映画では主演を任されるほど常に中心にいるのに自分自身が注目されることに平手友梨奈は興味がないようです。興味があるのはどういったものを届けることができるかということだけ。今回でいえば鮎喰響は何を思うのかには興味があっても、平手友梨奈自身をアピールしたいって感覚はないのが不思議なところです。
そんな気持ちが「自分の賞」じゃないという言葉にも詰まっています。この作品が評価された理由は多くのスタッフさんが支えてくれたからというのを分かっているからこその発言なんでしょうね。
そして映画『響』への出演は女優北川景子との出会いでもありました。
今でも毎日連絡を取り合うほど仲がいいといいます。この欅坂46関係者以外の人に心を許せる人ができたというのは平手にとっては最高の財産だと思っています。
プロデューサーの秋元康さんは平手のことを「不安を抱いて寝ている」と表現します。
毎日毎日ずっと不安を感じている。でも不安がなくなればいいかというとそうでもなくて満足してしまったら成長が止まってしまうようで納得できない。だから秋元さんは「平手は不安が好き」と言っていて平手自身もその発言には納得しています。
人間タイプには反芻思考(はんすうしこう)と言われるタイプの人がいます。何度も同じことが頭の中を巡ってしまいネガティブなことが頭から離れなくなってしまうタイプで、繰り返すほどに不安は雪だるまのように大きくなってしまいます。こういった傾向の人はうつ病の人に多く見られ、精神的に消耗してしまう原因になっています。
平手にはおそらく反芻思考の傾向があると見ていて、あまりにも抱え込みすぎていないかと思ってしまうこともあります。
でも欅坂46というグループのセンターにいて毎日欅坂46のメンバーとして生きている彼女にとって欅坂46のことを考えるなと言っても無理があります。親と子の関係もそうですが距離感があまりに近すぎると関係性がギクシャクしてしまうもので彼女には欅坂46関係者以外に心を許せる第三者的な存在が必要だったんです。その意味で、北川景子の存在は大きくて芸能界の母のように慕っています。
映画『響』のプロモーションで出演するときも隣には常に北川景子の存在がありました。口ベタな平手が1人でバラエティ番組に出演していたらストレス以外の何ものでもなかったでしょう。それが北川景子が隣にいるだけ平手は安心しているのが分かります。欅坂46の中しか見えていなかった彼女が外の世界を経験することで撮影が終わっても連絡を取り合える人を見つけたというのは、それだけでも映画に出演した価値はあると思っています。
欅坂46平手友梨奈のNHK紅白歌合戦出演はあるのか
このお写真すっごく涙腺にくる…平手友梨奈ちゃんが初めて女優として活躍した全てが詰まってる気がして泣けてくる pic.twitter.com/hGreKykMN1
— いも (@Naza_hira) 2018年12月28日
歌番組の特番が続く中でのセンター平手友梨奈の一時活動休止は衝撃的でした。当然この時期に休養するということは欅坂46が出演するNHK紅白歌合戦への出演はあるのかというのは気になるところです。
平手友梨奈休養宣言後の歌番組では鈴本美愉、土生瑞穂といったメンバーが代理センターを担当してくれました。しかし、民放の一番組と紅白歌合戦では注目度が違います。運営としては紅白だけはセンター平手友梨奈で出したいと考えても不思議ではありません。紅白に強行出場させるために紅白前の番組を全部休養させたという見方もできるわけです。
休養発表をしていた平手が紅白のステージにサプライズ登場して会場がどよめく光景は、いかにも秋元さんが考えそうなシナリオです。
ただ当然ですがシナリオ重視ではなく平手の体のことを最優先に考えてほしいものです。
Mステで見せた鈴本美愉のセンターは圧巻でした。万全な状態の平手なら鈴本がどれだけすごいパフォーマンスをしてこようとも跳ね返すだけのものを見せてくれますが、今の状態では無理して出たところでどこまでやれるのか。強行出場して中途半端なパフォーマンスを見せてしまって鈴本センターのほうがよかったじゃないかとなるぐらいなら休養すると公言したわけだから今は治療に専念させたほうがいいと思っています。
目先の利益に捉われて症状を悪化させるリスクをここで冒すのは危険すぎます。
まとめ
あらためて新人賞受賞おめでとう(*^▽^*)
映画『響』を見た人なら新人賞受賞が話題性だけのものではないことはお分かりいただけるでしょう。あれほど心を揺さぶられた映画は初めてです。本人はまだすごいことを成し遂げたという実感はなさそうですが、周りからの評価が高くなることで自分の意見が通しやすくなるのであればこの受賞には大きな意味があります。
とにかく体には気を付けて。また万全な状態の平手友梨奈を見せてください。
【追記】
欅坂46、センターの平手友梨奈さんはけがのため紅白歌合戦を欠席。小林由依さんがセンターを務めます。
リハーサルには1期生16人が登場しました。
平手さんは今月21日、ダンスパフォーマンスを伴う一部の活動の休止を発表していました。
https://t.co/2i7LfX7Exr— 横山慧 日刊スポーツ (@big_yokoyama) 2018年12月29日
紅白歌合戦の欠席が正式に発表されましたね。これでいいと思います。夏の甲子園最後の試合とかならまだしも紅白は来年もあります。今はとにかく治療に専念してほしいと思います。
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