会社を退勤して、すぐにセレネに向かって到着したのは19時ぴったりでSEがすでに始まっていました。
とりあえず時間に間に合ったことにホッとしていると、最初に1曲目から撮影可能曲だと知って急いでカメラの準備をして撮影しました。そのときは写真はXにポストしてありますが、何枚かはこの記事でも使っていきたいと思います。
アイドルでよかった

生誕祭については、ソロ曲の披露、カバー曲、お手紙の内容など、いろいろありますが、生誕祭後にXにポストされた「アイドルでよかった」という一言に世菜自身の最大級の喜びが込められていると思います。
アイドルでよかった。#AsIs #アズイズ #南世菜生誕祭2025 pic.twitter.com/GscR2SDenp
— 南 世菜 (@Sena_Minami_) October 16, 2025
メディアでのインタビュー記事を通じて世菜が元銀行員で、そのときのつらい経験からアイドルという職業に行きついたという経緯は語られています。
本人にとっては精神的に限界を迎えるほどつらい日々だったと思いますが、そのときの経験がなければきっとアイドルになっていないでしょうし、AsIsとして活動することもなかったわけで、そうなると当然会場に集まっているファンの人との出会いもなかったことを考えると全ては必然なんだなと思いながら見ていました。
銀行も潰れる時代になったとはいえ、きっと親御さんは銀行に就職すると決まったときは安心したと思います。安定している仕事ですからね。それに比べてアイドルという仕事は不安定で、銀行員とは真逆の仕事です。きっと心配な気持ちが大きかったはずです。
でも銀行員として働く世菜のしんどそうにしている姿も近くで見てきたわけで、それを思うとアイドルになってよかった、ライブをするのが楽しいと言っている姿を見てご家族もきっと喜んでいるんじゃないでしょうか。
自分が20年前にお笑い芸人をやっていたときに中学時代の同窓会に行ったことがあります。
みんな就職して、稼ぎもあって、付き合っている人もいて、自分にはないものを持っているとうらやましく思っていたら、他の同級生からは自分に対して「自分の好きなことをできてうらやましい」と言うのです。
就職はしたけど全然おもしろくないし、彼氏は働かないし、など愚痴ばっかりでした。
そのときに思ったんです。完全に自分の願いを満たしてくれる職業なんてものはなくて、それぞれ一長一短ある。何が正解かではなく、そのときに自分が一番後悔しない選択は何かで考えていいんじゃないかと。
とはいえ、アイドル未経験でダンス経験もないとなれば自信を失うときもあったでしょう。それが今では他のメンバーとも全く遜色ないパフォーマンスを見せてくれていて、生誕祭を行えばこんなにファンが集まってくれて、チェキ列ではグループでも1,2を争う人気メンバーです。結局それは、誰よりも必死に努力してきた結果なんだと思います。
大切なのは安心感
2024年3月29日のデビューライブでのMCの映像を見ていただくと分かりますが、みんな泣きながら話している中で世菜は結構さっぱりしています。
@asisofficial お披露目公演の一部をTikTokに限定公開🐥🌸初めての自己紹介で泣き出すメンバーたち…! #デビュー #アイドル #AsIs #おすすめ #自己紹介 ♬ オリジナル楽曲 - アイドル成長記録🐥 - AsIs(アズイズ)
武道館という憧れのステージに立つまでは涙は見せたくないとガラスガールのインタビュー記事でも語っていますが、おそらくそれは後付けで、人前で弱いところは見せたくない、かっこよくありたいという世菜なりの美学があったんだと思います。
あれから約1年半が経過して、今の世菜はよく笑うし、涙を見せることも増えてきました。
涙を見せているから弱くなったということではなくて、ありのままの姿を見せてもファンの人は私のことを嫌いになったり、バカにしたりしないという安心感や自信がそうさせるのでしょう。ですから、世菜にとって大切なものは安心感です。
休日の過ごし方
思い返せば2025年は活動休止からスタートしました。
いま思えば、そんなときもあったね、という思い出話ですが、当時は本当に戻ってくることができるのか分からない状況で、タイミングを同じくして姫子が病気になって欠けるというグループにとっても正念場でした。
大阪公演から復帰となって、もう二度とファンの人を悲しませたくないと誓ったということですが、性格的に変わったわけではないので、精神的に疲れやすいという根本の体質は理解しておく必要があります。
チェキでの対応を見ても相手の感情を汲み取る能力がとても高いです。チェキ列が長いのも納得してしまいます。
ただ、そういった能力は世菜自身が都合のいいようにON/OFFして使いこなせるものではなく日常的に備わっている能力ですから、チェキに限らず、仕事で会う全ての人、メンバー、はたまた電車にすれ違う他人の感情も含めて勝手に受信してしまいます。
そうすると何が起きるかというと、スマホでいえば表には見えないバックグラウンドで全力でアプリが動いているような状況になるわけで、なんか知らんけど夕方になったらバッテリーが20パーセントしかないみたいな感じで疲れることになります。
しかし、現実は私はそういう体質なんで今日は帰りますとは言えないのでがんばることになります。そしてそれが行き過ぎるとあるとき突然バッテリーがゼロになって電源が落ちます。
これは怠惰なわけではなく、むしろ無意識的にがんばりすぎているのです。
このことを裏付けることとして、世菜は休日になるとだいたいアニメを見て過ごしていて、あまり外出をしません。
以前これを漫画にしたら世菜のママが「なんで休日の過ごし方を知ってるの?」と言っていたそうですが、単純に本人が言ってるというのと、Xのポストを見てもどこかに出かけた形跡がないので大体わかるという話であって、休日を覗いているわけではありません(笑)
@hayaken80 AsIs劇場 南世菜編『理想の夏休み』 #AsIs #アズイズ #AsIs劇場 #南世菜 @sena_minami_ ♬ オリジナル楽曲 - はやけん。
なぜ在宅で過ごすのが好きかと考えると、人と会うことや人ごみに行くという行為そのものが世菜の神経を消耗させるからです。
家にいる時間、アニメを見ている時間というのは神経が休まるので結果的に一番リラックスできるんだと思います。
最後に
少し声が出にくい状態だったようでソロ曲披露も本人としては納得いかない部分もあるのかもしれませんが、しっかりと練習してきたのが伝わる素晴らしいソロ曲でした。
昨年の8月に初めてAsIsを見たときに、正直世菜のパフォーマンスについて強い印象は残っていませんでした。
それが秋あたりから急にレベルアップした感じがして、その後も見るたびに成長した姿を見せてくれるので、アイドル未経験、ダンス未経験の子も短期間でこんなに上達できるんだなと驚かされながら見てきた気がします。
AsIsのモットーである「ありのままの姿でいい」は、歌えない、踊れない、がんばらない私も受け入れてくれということではなく、何者でもない一般人だった子が、必死になって努力していく過程の中で、喜び、泣き、笑い、その時々のありのままの感情も含めて共有してほしいということではないでしょうか。
その意味で、AsIsでの活動を通じて感情表現にも変化が見えてきた世菜は「ありのままの姿でいい」を体現できるようになっていった一人だと思います。
愛にあふれた素晴らしい生誕祭でした。
お誕生日おめでとう。
南世菜に出会えてよかった。
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