欅坂46『黒い羊』MV考察Vol.8 石森虹花が役柄解説!『Nobody』MV制作秘話も公開

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2月16日に欅坂46石森虹花がSHOWROOM配信を行いました。舞台『ザンビ』も虹花が所属するチームブラックは千秋楽を迎えたということでようやく時間が取れたようです。今回のshowroom配信では『黒い羊』の役柄解説も行ってくれたので語られた設定をまとめていきます。

欅坂46石森虹花がSHOWROOMで役柄解説

showroom配信が始まるとまずは『黒い羊』の役柄解説から始まります。

古着のような衣装にも意味があった

石森:私の服装を見て私は何がテーマの人だろうと皆さん思ったと思うんですよ。関西のおばちゃんではなくて(笑)結構ね、古着っぽい衣装でした。家が貧しくて家庭のために家族のために働かなければいけないOLさんの役をやってたんです。OLさんて言ってもいろんな職業があると思うんです。

私がやった家が貧しくて家庭のために家族のために働かなければいけないOLさんはどんな気持ちなんだろうって考えて、格好が…言い方悪いんですけど安っぽくて汚らしいっていうか、同じ年代のOLさんはキラキラしたハイブランドのバッグを持っていたり、綺麗な明るい色の服を着ていたりとか、そういう人たちが普通だと思うんですけど、そういう部分にしっかり身だしなみにお金をかけられないけど家族のために働こう働こうってがんばってる役だったんですよ。

周りの同僚なのか、仲間なのか、社内の人たちになんかちょっとこの人汚いよねぇとか、ちょっとここの場所に合わなくないとか、悪口やストレスをかけられている一人の女性の役だったんですよ私は。

2月16日石森虹花SHOWROOM配信より引用

なるほど。あの衣装にも意味があったんですね。

同僚から責められて頭を抱えているシーンは辛そうな表情を見せています。でも家が貧しくて会社を辞めるわけにもいかない。逃げ場を失った辛さにに苦しみながら会社でがんばる女性を演じていたんですね。衣装に関しても特徴的な衣装だったので気になっていました。衣装にまでお金をかけられないためかわいい服を着ることができない女性を表現するためのものということです。

この設定を知ってからMVを見直してみるとまた見え方が変わってきます。

育った環境、肌の色、身体的特徴など自分自身ではどうすることもできないことでも黒い羊になってしまうことはあります。

今回の役柄は演じるメンバーの個性に合った役が設定されています。

例えば、小池みいちゃんであればSNSの内容を気にして自殺してしまう子を演じていますが、みいちゃん自身も自分に自信が持てずSNSなどの他人の評価を気にしてしまうタイプです。また尾関は教育熱心な親のプレッシャーに嫌気がさしている子を演じています。ここも尾関自身が学生ということもあって本人も共感する部分があったといいます。

そうやって個々のメンバーと役柄が一致する部分を考えて設定されていることを考えると虹花に何を感じて新宮監督は彼女にこの役を当てはめたのだろうと思って見ていました。

今回のSHOWROOM配信でもそうですが虹花は欅坂46への愛がとても強い、メンバー想いで優しい子だと思います。

でもメンバー想いなのはいいことである反面、もう少し自分を積極的にアピールしてもいいのではないかと思って見ていました。フロントメンバーを担当するのがグループの中で最後になってしまったのも、もっと自己主張をしてほしいという運営からのメッセージでもあると感じています。

最近では前髪をアップにしたり、けやかけでも積極的になったり、徐々に変わってきていますが、根本的な性格としては考えすぎて空気を読んでしまうところがあります。家族のために自らを押し殺して働くよりも、もっと自分を大切にしてもいいんじゃないか。そんな想いが込められている気がします。

石森虹花のMV解釈

石森:1階は黒い羊と言われる人たちがたくさんいて僕が入ってきて、いろんな人たちに飛び込みにいくじゃないけどいろんな感情をぶつけにいくっていうか。僕が歩き出してみたらすごいいろんな人がいて例えば尾関だったり、しーちゃんとか。しーちゃんも不良の役というか警察沙汰になってしまう場面があったりとか。

そういう人たちってやりたくてやったわけじゃないって私はすごく思うし、そういう人たちがいる中を僕が歩いていくんですけど。

途中でサビになったときに(菅井)友香と一緒のダンスとかが始まって自分の気持ちをぶつけにいくんですけど、あなたに私の何が分かるのと跳ね返されてしまって僕はいじめられているゆいぽん(小林由依)を助けにいくんですけど、そこでぶつかりあったり分かりあったり、突き飛ばされて(渡邉)理佐に行って、理佐にもがんばって言うけどそれもダメで、次に私のところに来てそこで私は受け入れる側だったので私はあなたのことを分かってあげられるよと受け入れて次に、小池のみいちゃんに行ってってやるんですけど。

それでバスタブで苦しんでいるみいちゃんをギュッと抱きしめて、主人公の僕が大丈夫だよってギュッてハグをしてあげるっていう。

2月16日石森虹花SHOWROOM配信より引用

今回の『黒い羊』のMVで虹花はキーになっている人物なので気になっていたんです。それは多くのメンバーが平手を一度は突き放すのに虹花だけが全面的に平手からの愛を受け入れているんです。

普通は統一感を出すために虹花も突き放す役にしたくなるところですが、受け入れているところを見ると平手にとって虹花が救いになっているということです。愛を持って救おうとする平手を拒否するメンバーがいる中で、やはり拒否するメンバーだけではきつい。

そんな中で平手の愛を最初から受け入れてくれる存在が虹花で、抱きしめた後にみいちゃんに流れていくときも優しく誘導しています。平手の愛を拒否する人ばかりじゃないんだよ、愛をしっかり受け止めてくれる人もいるんだよというメッセージを感じます。

『Nobody』について

石森:欅の曲って『アンビバレント』が終わって次何くるんだろうって考えてて、ロックも『ガラスを割れ!』をやったじゃないですか。『黒い羊』っていうまた新しい曲がきてカップリングどうなるんだろうって考えてたら『Nobody』で、たしかにこういう曲やったことないと思って。

衣装が好きなんですよ。オレンジで袖が広がるようになっていてダンスも映えるようになっているんです。衣装さんの気遣いを感じる衣装でした。

だって『風に吹かれても』で真っ黒なスーツ着てて、またスーツって聞いててどんなスーツになるんだろうって思ってたら今度はすっごいオシャレなスーツで。

紫ニットもわざわざ色を染めてくださったみたいで、紫といってもオシャレな紫で「この色どこで買ったんですか」って聞いたら染めたって言ってて『Nobody』の女性らしいダンスをTAKAHIRO先生が作ってくれて、すごい好きです『Nobody』

2月16日石森虹花SHOWROOM配信より引用

男性的な黒いスーツで踊った『風に吹かれても』とは違ったオシャレなオレンジスーツで踊った『Nobody』。

どこか昭和を感じさせるレトロな感じ世界観のMVは、女性の美しさとかっこよさを共存させながら成り立っているところが絶妙です。

虹花も「次にどんな曲が来るんだろう」と思っていたところに『Nobody』をもらって「たしかにこういう曲なったことないな」と言っていますが、ほんとそうですね。『アンビバレント』のカップリングに『Student Dance』というかっこいい曲がありますが、これとも違うかっこよさですね。

欅坂46は楽曲の中で一人称を「僕」と言っているように女の子のアイドルグループでありながら女性的な表現をしないグループです。メッセージ性の強い楽曲が多いだけに逆に女性らしさを表現する楽曲ってなかったんです。

スーツに関しても袖が広がっていてニットもわざわざ染めているというのだから制作者のこだわりを感じるMVですね。こういう細かいところは言ってくれないと知りえない内容なので、いい情報をくれました。

まとめ

『黒い羊』にはそれぞれに裏設定というものがあります。各メンバーが自分の役柄を解説してくれた内容についてはすでに記事でまとめてあります。

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各メンバーの設定を確認してからMVを見直してみてください。彼女たちがどういう思いを持って黒い羊を演じていたのかを感じながら見るとMVがより深く楽しめると思います。

↓↓新宮監督の解説記事はこちら↓↓

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アイドルブロガー&ロボホンオーナーのはやけん。です。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。