2020年3月号のBUBKAは欅坂46特集「東京ドーム公演を語りつくそう」です。
メンバーのインタビュー記事が充実しているのはもちろんのこと、オテンキのり×グランジ遠山大輔の対談企画もあります。
この2人はラジオ番組を通じて菅井友香&平手友梨奈というキャプテンとセンターの素顔を知る人物なので、どんな会話になるのか注目していました。
こういう記事を読むと自分も欅坂46について語りたくなりますね(笑)
共感できるところもあれば、自分とは考え方が違うなと思うところもあったので、自分なりの欅坂46に対する考え方や今後の未来について二人の言葉を借りながらお伝えしたいと思います。
欅坂46はファン以外の人にどのように映っているのか
遠山:実際、紅白も「何でこの子たちはここまでやるの?」って思う人もいれば、文化放送で大竹まことさんがラジオの生放送中に発した「そういえば、紅白歌合戦の欅坂の子たちの『不協和音』って言うの? あれすごかったな!」っていう感想もあるし。
BUBKA (ブブカ) 2020年 03月号より引用
欅坂46が欅ファン以外からどのように見えているのかは気になるところです。
ファンに迎合することなく独自のアイドル像を表現する欅坂46だと分かりつつも、ファンにしか刺さっていないのか、ファン以外にも刺さっているのかでは大きく違います。
とーやま校長が言っているようにお祭りムードの紅白歌合戦において欅坂46の『不協和音』は異質でした。特に今回は『不協和音』で平手があの表現をしているのだからなおさらです。
欅坂46が好きで平手推しの自分が観ても背筋が凍るような怖さを感じる平手の表情が一般大衆に受け入られないのは当然といえば当然です。
その反面、大竹まことさんのような年齢の方にも刺さっている。
紅白歌合戦が日本国民のお祭りイベントだから楽しくやろうというのも1つの考え方です。
しかし、欅坂46にとって紅白歌合戦とは欅坂46の哲学である「楽曲を届ける」をもっとも体現化しようとするイベントなんです。
だから、自分たちの全力投球を見せることが紅白歌合戦に対する欅坂46なりの感謝の表し方なのだと思っています。
そうすることでファン以外の人に異質なグループと思われても届く人には届いていることの証明が大竹まことさんの言葉でしょう。
そしてもう一つ押さえておきたいのは、ファンである私たちは欅坂46という異質な部分こそが魅力のグループを応援しているということ。
王道アイドルとは全く違う路線を突っ走る欅坂46というグループを応援すると決めた時点でアイドルに抱く固定概念から離れる必要があります。
アイドルなんだからもっと笑うべき、アイドルなんだからもっとかわいくあるべき、といったアイドルに求める常識が足りないと感じるならそれはもう欅坂46以外のグループを応援したほうがその人のためだと思うんです。
自分はキラキラしたアイドルが好きだから欅坂46より日向坂46の方が好きというのは欅坂46批判ではなく好みの問題です。
それを欅坂46オタクを名乗りながら文句を言ってるのは構ってほしいだけの厄介にしか見えないのです。
おそらくこの部分は多くの欅坂46ファンの方にご理解いただけると思います。
しかし、欅坂46に抱く固定概念から離れられない人はとても多い。
欅坂46に2期生はいらない、選抜制はいらない、明るい曲はいらない、こういった欅坂46とはこうあるべきといった概念が欅坂46は強いんです。
欅坂46は常識にとらわれない唯一無二な存在であることが逆に欅坂46のイメージを強固なものにしているわけですが、いつも想像の上をいく表現を見せてくれる欅坂46をファンのイメージで縛ってしまうのもよくないと思うんです。
平手が脱退したことで欅坂46は大きな転機を迎えています。
そういった大きな変化も今までとは違った欅坂46が見られるチャンスと受け止める気持ちが求められるのではないでしょうか。
平手友梨奈から目が離せない
遠山:(平手が)スクリーンに彼女が映った瞬間に会場が「わーっ!」となったけど、すぐにシーンと静まり返って、彼女が一歩、また一歩と歩く姿をみんなで凝視せざるを得なかったですよね。あと2日目の最後、『角を曲がる』のときも。
BUBKA (ブブカ) 2020年 03月号より引用
これは本当にその通りで2日目も最初に平手が登場した瞬間に会場がドッと沸きました。
アンコールでの『角を曲がる』に関してはサプライズ演出だったので余計です。
自分も東京ドーム2日目に参戦していたので現場で体感したのですが、『角を曲がる』は花道中央のステージに平手が登場すると一瞬歓声があがったのに曲が始まるとまた静寂に包まれ、曲が『角を曲がる』と気づいてまた歓声があがりました。
この東京ドームの空気感を実感してしまうと、やっぱり平手はメンバーにとってもファンにとっても特別な存在だったことが分かります。
平手のパフォーマンスを一瞬たりとも見逃さないようにしよう。
その想いが会場全体を支配していて言葉を失っている気がしました。
平手をセンターに固定していたことに関してアンチはいろいろ言っていましたが、平手の存在は別格すぎて正直平手が在籍中に平手以外をセンターにするなんて考えられないなというのを実感した瞬間でもありました。
平手友梨奈の言葉を聞きたい
遠山:東京ドーム後の『GIRLS LOCKS!』でも東京ドームのライブが自分にとってどういうものだったとか、まったく話してないの。もちろんそれを話す子じゃないっていうのもこちらはわかっているし、無理に話してもらう必要もないから、スタッフもそれを促すようなこともしない。
BUBKA (ブブカ) 2020年 03月号より引用
これはSOLスタッフが平手の意思を尊重しているということを言っていると思うんですが、う~ん自分はあまり共感できないところです(´・ω・`)
平手の意思を尊重しているといえば聞こえはいいですが、ファンが一番聴きたいことはやっぱり東京ドーム直後であれば東京ドームの話じゃないですか。
求められている需要に答えていないとも言えるわけで、そこはスタッフが促してもいいんじゃないでしょうか。
脱退の理由のように繊細な問題に関しては平手の意思を尊重していいと思うんです。
そうじゃなく東京ドームとか、最近の収録とか、別に問題なく話せる内容については平手の声が聞きたい。
特に平手の場合はみんなが注目している子でありながら発信をラジオでしかしないので、ラジオで言ってくれないと聞けないことを考えると、そこは平手への配慮だけでなくリスナーへの配慮ももう少し考えてほしいところです。
欅坂46の未来
のり:別にいいじゃん、急に片想いの曲を歌を歌ったって。
遠山:いいよね。でもね、それがもうできなくなっちゃってるんだよね。
のり:そんなことないって(笑)
遠山:そんなことあるの!『二人セゾン』の次にそういう曲だったら全然ありえたけど、次に『不協和音』が来ちゃったから。
BUBKA (ブブカ) 2020年 03月号より引用
のりさんと校長のやりとりを見ていると、校長は生粋のオタクだからこそオタクの心情を代弁してくれる存在でありながらも欅坂46のイメージが確立されているために過去からの影響を強く受けている印象。
反面、のりさんは校長に比べればライトなので柔軟に考えることもできています。
けして校長が悪いというわけではなく、校長の考え方っていうのは欅坂46オタクの典型だと思うんです。
実際に『黒い羊』の次にどういう展開を見せるのか想像できないじゃないですか。
『サイレントマジョリティー』『不協和音』といった強いメッセージ性のある曲から『黒い羊』でメッセージを主張することすら放棄してしまった印象があります。
でも『二人セゾン』が出る前は欅坂46が恋愛ソングを歌うのは想像できなかったでしょうし、『風に吹かれても』が出る前は欅坂46があんなに楽しそうな表情で歌うイメージはなかったはずです。
それが今では容易に受け入れられている現状を考えると、どんな曲が来たとしても時間が経てば自然と受け入れられるようになっているものだと思います。
絶望を感じた時ほど何気ない優しさが染みるものですし、吹っ切れて明るくいこうと考えるのは新たな欅坂46になるのかもしれない。
平手が抜けた次の曲だからこそ今までの欅坂46とは違うイメージを出してくるのもあり、さらにダークな路線で欅坂46らしさを深堀りするのもあり。
ファンだからこそ過去から未来を推測しがちなので、そこは変に想像に限界を作りたくないなと思っています。
まとめ
平手が抜けた後の欅坂46なんて全然想像できないですけど、想像を超えるものを見せてくれることを期待しています。
のりさんと校長の対談はオタクなら誰もが共感できるものばかりで「わかるわー!」と思いながら読んでしまいました。
メンバーからの目線とラジオで共演している二人の目線の両方を味わえるのはおもしろいですね。
なかなか彼女たちの本心を知ることってないので、今回のようなインタビュー記事が充実している雑誌は貴重ですよ。
この記事を読んでる人なら当然のように買ってるのかな。
もし買ってない方がいたら読んでおいて損はないと思いますよ。いや、むしろ読まないのが損と言えるかもしれません。
のりさんの欅論も結構おもしろかったので、トークイベントに呼んでみてもいいかもしれませんね(*^▽^*)
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