欅坂46のセンターは平手友梨奈さんです。最年少ながら全シングル曲でセンターを担当しています。しかし、長期間の休養や復帰後の平手友梨奈さんを見ると本調子ではないと感じているファンも多いようで、出たり出なかったりを繰り返すぐらいなら再びしっかりと休養をとったほうがいいのではないかという声を聞きます。
そんな精神の状態も心配される平手友梨奈さんについて特集します。
『欅坂46&けやき坂46 青春の衝動』
今月リリースされたばかりの新刊『欅坂46&けやき坂46 青春の衝動』を購入しました。
各メンバーの特徴が分かりやすく解説されていて自分のようなメンバーの名前を顔は一致するけど細かい歴史までは知らない人間にはちょうどいい本です。
なかでも冒頭にある平手友梨奈さんの人物紹介を担当した方の記事は秀逸で、わずか数ページに平手友梨奈さんが変化が凝縮された内容になっています。
平手友梨奈さんは欅坂46加入当初の『欅って、書けない?』を見ていると一発ギャグを披露して笑わせたり、スタジオでの表情も笑顔をよく見せる明るい印象です。楽屋と収録中とのギャップが激しいメンバーとしても紹介され、楽屋でもいたずら好きの最年少らしい一面があることが番組でも紹介されていました。
そんな彼女に最初に変化が訪れたのは『サイレントマジョリティー』。明るい笑顔で握手会の対応も抜群だった平手友梨奈さんはあくまでもアイドルになろうとがんばっていた架空のアイドル平手友梨奈であって、自分らしく生きることを歌うサイレントマジョリティーの歌詞に出会ってから変わっていく。
そしてそんな彼女が決定的に変わったのが『不協和音』。『不協和音』以降の平手友梨奈さんは笑わなくなった。
なるほど、その時々の平手友梨奈さんを見て秋元康さんが書く歌詞の内容に共感した平手友梨奈さんは曲の世界観に入り込み、こちらの世界へ戻る扉を忘れてしまったかのように楽曲の住人になってしまう。平手友梨奈さんを憑依系という人もいるぐらい演じているというより何者かが憑依したように危険な目つきでこちらを睨みつけるあの表情はそんな背景があったのですね。
『不協和音』以降、不安定になっていた平手友梨奈さんに追い打ちをかけるように握手会でナイフを忍ばせた悪意ある人物の存在が平手友梨奈さんを苦しめ体調不良による休養を繰り返すようになるといった歴史は、現在17歳の女の子が笑顔を見せなくなるのには十分すぎる理由で妙に腑に落ちました。
平手友梨奈の心はアンビバレント
ブブカ2018年9月号は、欅坂46『アンビバレント』のMV特集となっています!!??
「グループ史上最も難解な傑作MVはどのようにして誕生したのか?」
衝撃を与え続けた3年間の集大成がここにある──。予約・購入はこちらからどうぞ!→#欅坂46 #平手友梨奈 #アンビバレント pic.twitter.com/oJWE4TrFwK
— 欅坂46@長濱ねる推し (@0iVSEPb4f6nZZEs) 2018年10月25日
『アンビバレント』という欅坂46の新曲の意味は二律背反。つまり、矛盾する思いへの葛藤を表しています。
アイドルとして活動したい。みんなと一緒にステージに立ちたい。その気持ちは嘘じゃない。その気持ちがなかったら復帰せず辞めている。でも体がついていかない。ステージに立てば立つほど自らを傷つけてしまう。私はいったいどうしたいの? と自分自身でも分からない思いに戸惑っているようです。
いっそ一人で生きていくと決めてしまったほういいんじゃないかと思うけど、一人じゃ生きられないのも分かってる。
そんなジレンマを抱える平手友梨奈さんの心境を見事に捉えた歌詞です。
心理カウンセラーである自分が平手友梨奈さんを目の前にしたらなんと声をかけるだろうと想像します。心理カウンセラーが行うべきことは的確なアドバイスと思われがちですが、実はそうではなくて悩みを抱えた人の気持ちを整理することです。整理しやすいような質問を投げかけることはあっても積極的に解決に導こうとはしません。
もし平手友梨奈さんをカウンセリングする機会があるとしたら彼女の思いやどうしたいのかを話してもらい。最後にその決断は間違ってないと背中を押してあげることぐらいです。
欅坂46としてみんなとステージに立ちたいと思う自分がいるのと同じぐらいステージを怖いと感じる自分がいる。いったい自分はどうすればいいの。
そんな悩みだとするならステージに立ちたいと思う自分はどんな気持ちなのか、怖いと思う自分はどんな感じなのか、1つずつ気持ちを整理して最終的な判断はカウンセラーではなく本人に決めてもらうことになります。
というのも、結論は本人にしか出せないというのもあるし、どちらの結論を出したとしても自分が納得して出した結論なら間違っていないからです。それが結果的に自分を傷つけることになって後で後悔したとしても、そのときの自分は続けたいと思ったわけだから間違いではないんです。『ガラスを割れ!』の歌詞にある「傷つかなくちゃ本物じゃないよ」という歌詞にあるように、それが例え傷つく結果になったとしても犬のように命令に従う人生よりはマシだろと思えばどちらも正解なんです。
映画『響』主演によって平手友梨奈が得たもの
\ついに公開! 映画『響 -HIBIKI-』は明日から/
映画『響 -HIBIKI-』が明日9月14日にいよいよロードショー。
映画の中にはガストのお店も登場しています。どこのお店かは劇場でぜひチェックしてくださいね。 pic.twitter.com/FlYJ3ZdFCM? ガスト【公式】 (@gusto_official) 2018年9月12日
アイドル活動を休養している間に映画『響』の収録をしていたことが明かされました。休養期間すべてが映画収録だったとも考えられず、休養しているところに映画の撮影がタイミングよく入ってきたということかもしれません。通常アイドルは土日に握手会やライブがあるため長期間拘束される映画の撮影は難しいものです。しかも主演となればスケジュールの調整は難しいでしょう。
それが休養中ということと主演ということもあり運営側としてもいいタイミングだと考えたはずです。
オファーを受けた当初は難色を示していた平手友梨奈さんも出演OKの返事をして見事に鮎喰響という役を演じてくれました。
この映画『響』の主演で高い評価を受けたことは今後の彼女の人生にとって大きな分岐点になる可能性があります。
欅坂46として活動する平手友梨奈さんを見ているとファンである私たちもアンビバレントな感情にさせられます。なぜなら、傷つき苦しむほどに平手友梨奈さんの表現が研ぎ澄まされていくからです。それはまるで鋭利な刃物を見ているようで、刺激的な歌詞と相まって刃物は鋭利であるほどに鋭く私たちに突き刺さってきます。
もしかすると彼女がアイドルとして活動できる時間は長くないかもしれません。欅坂46のメンバーと一緒に活動することには愛着があるから復帰をしてアイドル活動を続けていますが、居心地の良さと同じぐらい居心地の悪さも感じてしまう。そして何より役者として高い評価を受けたことで間違いなく次のオファーはきます。さらに、年末にかけての特番収録のラッシュ。2017年倒れてしまった紅白歌合戦など忙しい時期を乗り越えられるか分かりません。
役者という道が見えてしまった以上、その道のほうが居心地がいいのであれば役者の道を選ぶという可能性は十分にあります。もちろん欅坂46としての平手友梨奈さんをもっともっと長く見ていたいと願うのは言うまでもありません。
平手友梨奈の休養の必要性
平手友梨奈が主婦層に刺さる理由 https://t.co/5Li0UknRBg pic.twitter.com/7ThN3RFahx
? 平手友梨奈⊿欅坂46@全力応援動画bot (@hirateyurina_05) 2018年10月27日
平手友梨奈さんの姿を見て再度休養させたほうがいいんじゃないかという声は平手友梨奈さんを応援するファンの間でも多くなっています。彼女を思うからこそ体調が安定しない状態で頑張り続ける姿を見るのはいたたまれない思いになるのでしょう。
しかし、きっと休んでも解決にはならないと思っています。むしろ、休みながらでも表に出ていたほうがギリギリの状態ながらも踏みとどまれるんじゃないかと思います。
平手友梨奈さんが精神病かどうかは分かりません。分かりませんが以前に比べ笑顔がなくなり感情が不安定なことは明らかです。
これは欅坂46が下積み期間を経ずして一躍スターダムにのし上がってしまった副作用のようなものです。欅坂46の2周年ライブで平手友梨奈さんの代役としてセンターを担当したメンバーが口々にいっているのは、これほどの重圧を平手はずっと背負ってきたのかということです。
自らの実力以上のスピードで人気が急上昇していく中で自信を裏付ける実績もないまま坂道を登ってきた欅坂46のセンターを守り続けるためには、防衛本能として無感情になることで攻撃から自分を守る必要があったのです。
今でこそカウンセラーとして、どっちの答えを出しても正解だよという言葉を言うことができます。ですが、自分がお笑い芸人をやっていたときにそんな余裕はありませんでした。自分が誰よりもおもしろいと思っていて、他の芸人がやるネタなんかでは笑わないって思ってました。
今になって思うと器の小さい話ですが、実力も自信もない自分を守るためにはそうするしかなかった。
お休みしたらしたで自分と向き合う時間が増えすぎて逆効果になるかもしれません。多少なりとも表舞台に出ていたほうが気が晴れそうです。
それよりも体調が悪ければ休養しても代理のセンターを任せられるメンバーはいる。もし舞台上で倒れてしまっても私があなたを支えてあげる。そう言ってあげることぐらいしかできないんじゃないでしょうか。
今はただ17歳の少女が芸能界という荒波に揉まれ傷つきながら成長していく姿を見守っていきたいと思います。
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