3月19日放送のSOLにおいて平手友梨奈の卒業式が行われました。
卒業公演やけやかけでの最後の挨拶もないためSOLでの卒業式で初めて今の平手の心境を聞くことができました。
あまり個人的な発信をする子ではないので、最後に何を語るのかには注目していたんです。
平手友梨奈が残したラストメッセージにはどういった意味が含まれていたのか、ファンは何を受け取ればいいのか、を考えてみました。
平手友梨奈からの4つのお願い
【GIRLS LOCKS!】
初登校から3年。我が校の3週目ガールズ平手友梨奈ちゃんが今夜の授業で卒業を迎えます🌸最後の授業は…‼️
『平手友梨奈のGIRLS LOCKS!卒業式』全ての生徒に出席して欲しい🙇
高校3年間の想いを胸にこの学び舎から卒業する友梨奈ちゃんをみんなでお祝いしよう✨#SOL #平手友梨奈 pic.twitter.com/XKz6QdgDUg
— SCHOOL OF LOCK! (@sol_info) March 19, 2020
番組の終盤に一瞬の間があった後に平手からファンに向けて4つのお願いがありました。
そのお願いは以下の4つです。
・言葉の暴力はやめてほしい
・SNSの危険性
・どれだけ嫌なことがあっても戦ってほしい
・もっとわがまま言っていい
言葉の暴力とSNSの危険性は平手自身が傷ついてきたし、周りのメンバーが傷つく姿を見てきたということです。
最後のメッセージで語るぐらいですからずっとずっと心に留めてきたどうしても言いたいことだったんだと思います。
SNSの声など一部の悪意ある人間の言葉にすぎないとは言っても、いざ自分が攻撃の的にされたら当然傷つくものです。
アイドルは反論できる立場にないので真実ではないことや誤解によって叩かれてしまうこともあるでしょう。
これはファンに限らず週刊誌報道も含めた言葉の暴力によってどれだけアイドルが傷ついているのか認識する上で平手の今回の発言は大きな意味がありました。
そして3つには「どれだけ嫌なことがあっても戦ってほしい」と言っています。
この言葉はちょっと意外に感じました。
平手の性格からして無理に我慢せず逃げ出すことも肯定するのかなと思っていましたが、戦うことを求めました。
これはまず大きなくくりとして自殺を考えている子に対しての抑止として言っていることが考えられます。欅坂46の曲が心に響く人は繊細な人が多いので、人生のつらいことから逃げ出さずに戦ってほしいという意味が考えられます。
これってまさしく『黒い羊』の世界観ですよ。
家族、クラスメイト、SNSなどの攻撃を受けて人生に絶望している子に対して、平手演じる「僕」は抱きしめることで救おうとします。
平手自身もセンターというポジションで最後まで戦ってきた経験から辛いことも乗り越えていく大切さを解き、愛のあるエールを送っています。
平手は精神的にもろさを感じることはありましたが、それでも最後まで逃げ出さずセンターに立ち続けたのだから誰よりも戦うことの重要を感じているのだと思います。
最後の「もっとわがまま言っていい」は『サイレントマジョリティー』の世界です。
欅坂46のメンバーはけやかけの初期を見ても分かるように、自己主張をするのが苦手な子が揃っています。
そこには悪目立ちして叩かれることへの恐怖心、大人への不信感、自信のなさ、いろんなものが含まれた感情を感じました。
そんな叩かれるぐらいなら黙っていたほうがいいと思っていた子たちが、自分の人生は誰に何を言われても自分自身のやりたいようにやっていいんだというのを実感したわけです。
それは見方によってはわがままと思われることもあるでしょう。そのことで嫌われることもあるでしょう。
でも、わがままと思われて嫌われるかどうかよりも自分の感情を優先していいんだっていうのが平手が欅坂46での活動を通じて導き出した答えなんだと思っています。
もちろんグループなんだから個人のスタンドプレーだけでは成り立たないことも事実ですが、少なくとも欅坂46のメンバーや欅坂46に共鳴するファンは精神的に抑圧されている確率が高いと思うので、この考え方で間違っていないんだと思います。
平手友梨奈だって傷ついている
平手からの4つのお願いを受けて今一度考えなければいけないのは、誹謗中傷や悪意ある言葉に平手はずっと傷ついていたということです。
言葉にしてしまうと当たり前のことすぎるのですが、SNSを見ればアンチ平手の誹謗中傷が溢れています。
プロなんだから、有名人なんだから、アンチがいるのはしょうがないとか、心ない言葉など気にする必要はないと、アイドル側が受け入れていかなければいけないものとして語られてきました。
しかし、やっぱりアンチの誹謗中傷はアイドルが受け入れるべきものなんかじゃなくて、攻撃してるやつの問題として考えていかなければいけないんですよ。
例えば、街中で平手を見つけたとして、平手を呼び止めて罵詈雑言を浴びせかける人なんてまずいないでしょう。
本人を目の前にしたら言えない言葉は、SNSや匿名掲示板でも言ってはいけない言葉なんです。
こういう話をすると決まって「メンバーのことを思ったら時には厳しい言葉も必要だろ」と返ってきます。
たしかに率直な意見が有益なこともあります。
ですが、その前提には言い方には細心の注意を払い傷つけないように伝える必要があります。
多くのアンチがこの前提を満たしていません。ただ吐き捨てるようにバッシングしているだけです。これは平手の言う言葉の暴力でしかありません。
言葉の暴力は自ら積極的に情報を得ようとしなくても、どこからともなく耳に入って彼女たちを傷つけています。
運営に怒られ、SNSでは誹謗中傷されているのだから、メンバーはどこに心の拠り所を求めるのかと言ったら、握手会やメッセージアプリでのレター、ファンレターといった自分を応援してくれる人の言葉です。
それなのに心の拠り所であるファンまで厳しい言葉をかけてしまったらどんどん精神的に追い込まれてしまいます。
厳しい言葉をかけるのは運営の仕事です。ファンがすることじゃない。
だから、基本ファンは彼女たちを応援する立場でいればいいんだと思います。
当然、長いこと応援していれば文句の一つも言いたくなることもありますが、それは友達同士で話すぐらいに留めておくことであって、わざわざSNSで言うことでもないでしょう。
有名人であろうと傷つく言葉をかけられたら傷つく。そんな当たり前を平手が最後の言葉として言わなければいけないほど言葉の暴力によるダメージは大きなものだと実感します。
ファンが思っている以上にメンバーはSNSを見ていると思って、発言には自分も注意していきたいと思います。
平手友梨奈の卒業式がSOLでしか行われていないことへの違和感
SOLに平手友梨奈がレギュラーで登場するのは19日の放送が最後となりました。
通常よりも放送枠を拡大して平手友梨奈卒業式が行われ、リスナーからのメッセージや平手からのメッセージもあり、感動的な卒業式でした。
しかし、SOLの卒業式が感動的なものあるのを実感するのと同時に、欅坂46運営は今まで欅坂46の全作品でセンターに立ち続けグループに最も貢献してきたメンバーに対して、公式サイトでのお知らせ一つで終わらせてしまう対応とのギャップに違和感を感じてしまいます。
鈴本と織田は、けやかけで土田さんと澤部さんから花束をもらうシーンがすでに放送されています。
過去にグループを卒業していったメンバーもけやかけにはラスト数分だけですが登場しています。
それなのにこの記事を書いている現時点において脱退のお知らせが告知されて以降、平手はけやかけに登場していません。
「卒業」と「脱退」の違いについては真相が分からない以上は何を語っても憶測になってしまうので語るつもりはありませんが、このままけやかけに登場しないまま終わってしまうのは「脱退」に対するネガティブな印象を与えてしまうのは当然です。
仮に、平手と運営の関係に摩擦があって脱退という形になったのだとしても、欅坂46の全曲をセンターとして務めてきた平手がグループを離れるというのに、卒業公演も番組にも登場させないで終わってしまうのはあまりにも冷たい対応なのではないでしょうか。
運営の平手への対応は不信感を増幅させています。
まとめ
平手の生の声が聴けるのはラジオだけだったので、とうとう終わってしまったんだなという喪失感が拭えずにいます。
公式サイトがオープンして、秋には映画の公開も待っているので今後も継続的に芸能活動を続けてくれることが分かっているのが救いですね。
とはいえ、映画の公開はまだ秋なわけで、半年間の活動は今のところ発表されていません。
ラジオ番組は好きそうなので、平手ほどの知名度があれば冠番組ぐらい持てそうですけどね。
そこらへんは今後の楽しみに取っておくとして、平手としては高校卒業、SOL卒業、そして欅坂46からも離れて3月で一度全てをリセットする感じになります。
インタビューでは進学に意欲を見せていたので大学に行くのかもしれませんが、今後は個人活動なので今までよりは自分のペースで仕事ができるようになるんじゃないでしょうか。
また元気な姿を見せてほしいですね。
卒業おめでとう(*^▽^*)
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