欅坂46平手友梨奈は病気なのか?「アンビバレント」の歌詞から元気がない表情の理由を読み解く

欅坂46

欅坂46のセンター平手友梨奈の記事を書くにあたって雑誌、テレビ、ラジオなど多くのものを見てきました。その中でずっと引っかかっていたものがあったんです。しかし、あまり軽々しく書く内容でもないなと思っていたので控えていたのですが、雑誌を読んでいく中で自分の中では確信できるところまで行きついたので心理カウンセラーのハヤケンが心理的な考察も含めてまとめていきます。

平手友梨奈の心理構造

欅坂46の平手友梨奈はデビュー曲「サイレントマジョリティー」発表当時最年少の14歳でありながら、その圧倒的な存在感とパフォーマンス能力で話題になりました。乃木坂46に次ぐ坂道シリーズ第二弾として注目されていた欅坂46のスタートは順調な滑り出しを見せました。

しかし、2017年の下半期以降はセンターの平手が体調不良による休養を見せるようになります。出演するテレビ番組でも笑顔は減り、パフォーマンスにもムラが目立つようになる。そして2017年末の紅白歌合戦では曲が終わると同時に倒れてしまいます。平手の腕のケガによる休養宣言もあり予定されていた欅坂46の武道館公演は急遽けやき坂46に変更されるという事態に発展するのです。

日本武道館単独公演がなくなりセンターの休養も重なり欅坂46にとって2018年は試練の年となりました。

欅坂46を語る上でセンター平手の状態は欅坂46の今後を占う重要な点です。

SNSでは「精神病なんじゃないか」「全然やる気がないように見える」といった声もあります。この点については、実際に元気がないように見えるのも事実ですし、明らかに気持ちが入っていないように見えるときもあるので、そう言われても仕方ないなと思ってしまいます。

ただ平手友梨奈という子を語る際に病んでるとか、やる気がないとか、そういった単純なことで片付けられるものではなく、彼女の心理的構造を紐解いていく必要があります。

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2018.11.10

平手友梨奈の意識と潜在意識

欅坂46の7thシングルは「アンビバレント」。和訳は「相反する」

アンビバレント

同じ物事に対して、相反する感情を同時に抱くこと。ambivalent。一人の人物について、好意と嫌悪を同時に持つ、などのような場合が該当する。

実用日本語表現辞典 

こういった感情というのは誰にでも起こりうる心理状態ですから自分自身に当てはめても思い当たる節はあるでしょう。でも多くの人は「これは仕事だからしょうがないか」と割りきりながら心の折り合いをつけていきます。会社勤めをするようになれば完璧に納得できることばかりではなく、いいところも悪いところも全部ひっくるめて受け入れるという寛容さが必要になってきます。ある意味で、これが大人になるってことなのかもしれません。

しかし、平手友梨奈って子の性格が分かってくると大人の事情に合わせて、すんなり納得できるほど物分かりがいいタイプじゃない。秋元さんがよくいう欅坂46全体から感じる「大人は分かってくれない」という感情。これは10代の女の子が感じる普通の感情ではあるものの、欅坂46のメンバーには特に強く感じる感情だといいます。

本当はこんなことがしたい、あんなことがしたい、と心に秘めているものがあるのに、言ってもどうせダメだろうと言わないでいる。こういう感情の積み重ねは精神的に強いストレスを与えます。

人間には「潜在意識」というものがあります。

潜在意識とはその名の通り潜在している意識のことで無意識に自分が感じていること。潜在意識の特徴としては答えが出るまで探し続けることです。

好きな人がいて「もし好きな子に告白できたらひょっとして付き合えちゃって人生変わってたかもしれないな」みたいなことを思ったとします。これって結局行動に起こしていないわけだから結論なんて永遠に出ません。だから自然と意識的には忘れていくわけですが、潜在意識は答えを求め続けるので脳内検索を続けてしまうんです。

これってパソコンやスマホのバックグラウンドでアプリが起動している感覚に近いですね。見た目上は消えたように見えるのに裏では稼働している。こういう状態が続くとバッテリーを消耗したり、動作が遅くなったりします。これは人間の体にも起こることなんです。

うつ病になる人が、やる気が起きない、体が動かない、という無気力状態になっていくのは、だらしないからとか、がんばりが足りないといった気合いの問題ではなく、本当はやりたくないという潜在意識に目を向けず、がんばりすぎた結果バッテリーの残量がなくなって電源が落ちただけなんです。

秋元さんは平手を見て「常に不安を抱えている」といいます。

それは理想と現実とのギャップであり、肉体と精神のバランスであり、他人からの目線などさまざまです。

アンビバレントの歌詞にあるような孤独なまま生きていたい。でも一人じゃ生きらないことも分かっている。

これって正解はない問いかけですよね。逆にいえばどっちを選択しても正解ともいえる問いなわけで最終的にはどっちかを選択するしかない。そう、もう選ぶしかないのだから一歩踏み出してみるしかないのに、平手は一歩を踏み出すのをすごく躊躇するタイプです。しかも毎日不安を抱えていてずっと悩んでいるというのだから潜在意識はフル回転です。絶対に答えが出ないのに潜在意識は探し続ける。これってバッテリーを消耗するのと同じで人間でいうとすごく疲れる状態です。

その後の歌詞はこう続きます。

ねぇ 何をしたいの? どこに行きたいの?
私だったら何もしたくない

問いかけに対して「何もしたくない」と答えているのは、やる気がないやつって意味じゃなくて悩み続けて疲れた結果、無気力状態になるのは心理的には当然の結果なのです。

平手友梨奈は言った「この場からいなくなりたいです」


平手は秋元さんに対して「この場からいなくなりたいです」といいます。

アイドルを辞めたいとか、逃げ出したいとか、そういった類の話というよりも自分自身への絶望からくる言葉ではないかと感じています。

こういうタイプの人は自殺願望を持ちやすいんですね。もちろん願望を持つことと実際に行動に起こすことには大きな隔たりがあるので彼女が自殺するとは言っていません。ただ、そういう願望を抱きやすい精神的な傾向があるというだけです。

平手を見ているとアイドルというよりも1900年前後の文豪の作品を見ているような気分になります。

夏目漱石、太宰治、ドストエフスキーなど今でも読み継がれる文豪の作品の登場人物はどこか鬱々としたものを抱えています。本当はもっとやりたいことがあって自分はもっと評価されていいはずなのに・・・と感じながら行動はできず文句ばっかり言っている。それでいて妻の大切な着物を売って酒飲んじゃったりろくでもない男だったりします。

そんな登場人物に比べたらよっぽど平手のほうが魅力的なことはたしかですが、どこか高い理想を追い求めるあまり、理想と現実とのギャップに苦しみ不当に自己評価を下げてしまう。自分のことが嫌いで理想に遠く及ばない自分を恥じている。
言い方を換えればナルチシズムですね。

プライドを傷つけられることを嫌う性質上、恥をかくことを恐れます。生きている限り理想と現実のギャップに悩まされ恥を感じ続けるため、恥をかかない最後の手段として自殺するということが頭をよぎるのです。

そりゃあ、心と体のバランスが悪くなるわけです。精神的な疲れから体が動かなくなるというのは心理的観点から見れば当たり前のことなんです。

演出で水をかぶったり、炎の中で歌ったり過激とも思える演出は平手自身からの提案で行われています。冷たい、熱いといった刺激を体に与えることで生きていることを実感しているようです。肉体をあえて危険な状態に晒すことは、生きていることを実感し、恥を恐れる自分に喝を入れ奮い立たせようとしている。そんな気がするのです。

平手友梨奈に元気がない理由

常に不安を抱えていて、時に消えてなくなりたいとすら思う。その先にあるものは無気力状態です。いわばガス欠のような状態で、やる気がない、気合が足りないといった根性論とは切り離して考えるべきです。

元気がない平手の表情を見ていると、どこかやる気の一言では片づけられないものを感じるんです。

2017年の欅共和国で抜群のパフォーマンスを見せた平手が、その後で調子の波を見せるようになった点について欅坂46チーフマネージャー茂木徹はこう言っています。

彼女の中で『欅共和国』を経たことで、パフォーマンスを含め「発信する」ということに関してのレベル感が上がってしまったんだと思います。例えば『欅共和国』2日目で披露した「不協和音」なんかは、僕ら関係者からしても鳥肌が立つほどの凄みがありました。あれをやってしまったことで、彼女の中でひとつ脱皮してしまった。ツアーに向かうときには、脱皮したばかりで悶々としている自分をどう表現したらいいかわからない。そんな葛藤があったのではないかと思います。

QJ Vol.135より引用

欅共和国で見せた「不協和音」の平手はどこか狂気的で怖さを感じました。あれほどのパフォーマンスをやった後に、さらに自己ベスト更新に挑戦しようとするのは無理があります。平手自身は『欅共和国』で燃え尽きてしまっているのに、全国ツアーは待ってくれない。常にファンにいいものを発信したいと願うアーティストとしてのハードルが上がってしまったことで今まで満足できたことも納得いかなくなってしまった。

このことで現実と理想のギャップがさらに大きくなってしまい疲れてしまったのでしょう。

平手に元気がないように見えるのは欅坂46がさらなる高みを目指す上での成長痛のようなものです。彼女から不安が消えることはないのでしょうが、今は「こうするべき」といった意識よりも「私はこうしたい」という潜在意識に耳を傾けて生きていい時期だと思っています。そのことが元気がないとファンを心配させる要因になったとしてもです。

ラジオで楽しそうに話す平手も、テレビで無表情のまま座っている平手も、全部ひっくるめて平手友梨奈として受け入れながら見ていこうと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

心屋認定心理カウンセラーのハヤケンです。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。