こんにちわ。心理カウンセラーのハヤケンです。
心理カウンセラーになる人、カウンセリングを受ける人など悩みを抱えている人の多くが仕事のことで悩みを抱えています。1日の大半を職場で過ごすわけですから職場での悩みは大きな問題ですね。
仕事が嫌なら辞めればいいと思えれば話は早いわけですが、収入はどうなる? 親にはなんていう? そういったことが足かせになって自分だけの意思では辞められない。だから必死に今の仕事をがんばっている方もいるんじゃないでしょうか。
自分も実家暮らしのときに会社を入社4か月で辞めるときに親になんていえばいいのか迷いました。そのときの経験も踏まえて心理カウンセラーとしての勉強も重ねた今だからお伝え出来ることがあります。仕事を辞めたいと思っているのに言い出せない。そんな悩みを抱えている方のための記事です。
目次
会社は辞めていい
お笑い芸人を1年ほどやったのち、社労士試験を5年やっても受からず、年齢も30歳を超えていたこともあってさすがに就職しなきゃダメだなと思って正社員として働いたのはいいけど、もう入った初日から後悔しました。
研修内容はメモの取り方とか、伝言ゲームとか、なぞなぞとか、写真の撮り方とか、とても社会人がやるような研修とは思えないもので、正社員採用でしたが現場に派遣されていくスタイルだったので面接の練習では圧迫面接という高圧的な態度の面接官への対応方法の練習ばかり。はっきり言って圧迫面接をしてくれるようなブラックなところに行ってはいけないのですが、当時はそんなことも言えなかったんです。
そして現場に派遣されていった先では、ほとんど仕事は任されずにデータの整理ばかり。まだ仕事があればいいのですが、実際は仕事をしているように見せて定時に終わるのを待っている時間がほとんどでした。
こんな会社で自分の人生の大切な時間を無駄に過ごすのか。そう思ったらもう耐えられなかった。
そう思って雇用元の会社に連絡したら呼び出されて小さな個室で自分と二人の社員による罵倒が1時間ほど続きました。
30歳を超えて簡単に再就職できると思うなよ。
ずっと私たちをだましていたんですね。
そういった言葉を言った人の隣にいる人は
会社を辞めたあとはどうするんですか。私たちは責めてるわけじゃなくて心配しているんですよ。せめてもう少しがんばってみたらどうですか。
とサポートを入れて心理的に揺さぶってきます。でもこんな会社に未来があると思えなかったから強引に押し切って辞めてきました。
そして辞めてみて分かったことは本当に辞めてよかったということです。会社は合わなかったら辞めていい。これは声を大にしていいたいことです。あなたが辞めることで一時的に迷惑はかかるでしょうが、人員の採用については会社が考えることで人がいなければ今いる人間でなんとか回していけばいいだけのことです。
収入を得る手段である仕事なんて合わなければ転職すればいいんです。辞めることに罪悪感を感じて肉体的にも精神的にもボロボロになってしまう前に自分の心の声に素直になってあげてください。
親が生きてきた時代と今は違う
僕が仕事を辞めるときは実家暮らしでしたが親には相談しませんでした。そのせいで次の仕事が見つかるまでの間、仕事もないのにスーツに着替えて朝家を出るというムダなことをしていましたけどね。
もう会社の居心地が悪くて息が詰まりそうで、このままいたらもしかしたら自分は死んでしまうんじゃないかって感覚なのに親に足を引っ張られている場合じゃないなと思ったんです。もう結論は出ているのだからいいでしょ。
会社を辞めた当時で親は60代です。この世代の人は会社に勤めるってことは終身雇用で定年まで勤めることが前提の時代で、給料も右肩上がりに伸びていった時代です。だから必死に仕事をがんばって少々嫌なことがあっても我慢しているだけの見返りはあったんです。
でも今はそんな時代じゃない。給料は上がらないし、我慢していたって切られるときは切られるわけです。これだけ精神的な病に苦しむ人が多い時代に生きている現代人にとって会社のために自分の人生を捧げてしまうべきじゃないでしょう。
親はつらいことがあっても耐え忍ぶのが美徳で辞めるなんてもってのほかと考えています。話が合わないのは当然ですね。だから説得すること自体が無理なんです。もちろん分かってもらえる可能性はありますが、仕事を辞めたいと思うような精神状態の時に親の説得にまでエネルギーを使えるほどパワフルな状況ではないはずです。
親に許可を取る必要はない
親との世代間ギャップがあることが分かった以上、親に許可を取る必要なんてないと思っています。
そもそも仕事を辞めたいと思って、この記事に辿りついている時点であなたの中ですでに辞めるという答えは出ているはずです。でも親に何ていったらいいか分からないことがブレーキになっているのだとすればもうそんなブレーキは無視して辞めるんです。あなたは誰の人生を生きているんですか。自分の人生でしょう。親の人生じゃないんですよ。
あまりにも言い出しづらいというのであれば一人暮らしを始めてしまうというのも手です。ただ仕事を辞めてからだと引っ越しができなくなってしまうのでそこは注意してくださいね。大人であれば実家を出てしまうという選択肢を本来持っているはずなのに、実家暮らしをしていると実家暮らしのメリットばかりが目についてしまいます。
何よりも経済的な面では実家暮らしだと負担が小さくて済みますね。浮いたお金を好きなことに使えるメリットというのは捨てがたいメリットです。実際に一人暮らしに踏み切れなかった理由がそこにあります。
でもあなたの人生を、あなたらしく生きられない原因が実家暮らしにあるのだとすれば、それは家を出て一人暮らしをしたほうがいいですよ。
たしかに労働時間が増えて大変かもしれません。それでも自分の心の声を無視していると精神的に崩壊してしまいますよ。親の建前と自分らしく生きること。どちらを優先するべきか。一度しっかり考えるだけの価値はあるはずです。
辞めてからのことを考える
仕事は辞めていいとお伝えしました。しかし、現実問題として収入がないと生活ができないという大きな問題があります。そこで会社の辞め方や退職後のお金の問題などを自分の経験を踏まえてお話しします。
退職理由は嘘でいい
退職理由を会社にどうやって伝えるのかも難しいところですね。正直に、ここの会社の仕事や人間関係が嫌で辞めますと伝えますか。答えはノーです。なんでも正直に答えるのが正解ではありません。
退職後には絶対に会社の人と会わないような関係性なら実家に帰るからとか、親の体調を理由にしてもいいでしょう。これがもう明日会社に行きたくないというような切羽詰まった状況なら体調不良ってことでもいいと思っています。精神的に行きたくない状態になってしまったのもひっくるめて体調不良なので嘘ではありません。
もちろん社会人としてどうなんだ! という部分はありますよ。当然望ましい形での退職でないことはたしかです。ただ、そういう一般的にはこうするべきだって話しが通じないほど追い込まれている人もいっぱいいるんです。円満退職がベストだけど、それが無理なのであれば辞める理由なんてなんでもいいからまずは辞めることを優先しましょうということです。
失業保険を受給する
会社勤めをしている人の多くが雇用保険に加入しています。この雇用保険というのはなんのために支払っているかというと会社を辞めて次の就職先を見つけるための生活費として失業保険(正式には「基本手当」)をもらうためだと思ってください。
受給資格の詳細や失業保険以外にも理由はいっぱいあるんですが、それを話し始めると文字数がいくらあっても足らないので話を分かりやすくするために誤解を恐れず失業した時の生活費だと言っておきます。
正当な理由があって会社を辞めなければいかないときと自己都合の時でも話しは変わってくるのですが、どちらであっても条件を満たせば受給することは可能です。
まずは収入が途絶えてしまうわけですから生きていくための生活費をなんとかしなければいけません。それは失業保険で当面はしのぐことができると覚えておいて、必ずハローワークでの手続きを行うようにしてください。
生活保護を受給する
受給要件を満たせばだれもがもらえる雇用保険とは違い生活保護となると申請のハードルは上がることはたしかですが、精神的な病気になってしまって働くことができない場合などは視野に入れてもいいものです。
生活保護の不正受給が日本の財政を圧迫していることはニュースにもなっています。生活保護の問題点は不正受給だから問題なのです。本来、もらうべき人がもらうことは何も責められるべきことではありません。
特に高齢者の方になるほど生活保護による後ろめたさによって生活保護申請を選択肢から外してしまう方がいます。でも、無理をしすぎて体を壊してしまう前に申請を考えていいんですよ。国が用意している制度を利用することに後ろめたさを感じる必要はありません。
転職エージェントに登録しておく
今の仕事を辞めることに決心ができない理由が収入によるものであれば先に転職活動を始めてしまうことをおすすめします。先に転職先が決まっていれば収入による不安は最小限に留めることができますし、何よりも今の会社を辞めることの背中を押してくれます。
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まとめ
会社を辞めようか悩んでいるってことはもう辞めたいってことなんですよ。もちろん辞めろとはいいませんが、自分の心の声は大切にしてあげてくださいね。
『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマが流行りましたね。ドラマのタイトルのように逃げるのは一時の恥ですが、我慢し続けて取り返しのつかないような病気になってしまってからでは遅いんです。
あなたの人生をどう生きるのかは会社でも親でもなく、あなた自身が決めていい。
これだけは絶対に忘れないでください。
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