欅坂46『黒い羊』MV考察Vol.4 平手友梨奈と子供は同一人物?両親との関係性を考える

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欅坂46の8枚目シングル『黒い羊』のMV考察記事も4つ目になりました。当初1つで完結させるつもりで書いていたんですが、書いていくうちに違った視点が見えてきたりして終わりが見えませんね(;^ω^)センター平手友梨奈の表情や感情表現も素晴らしいし、新宮監督や振付のTAKAHOROさんの世界観もすごい。

見れば見るほど奥深い世界観が見えてきて日に日に違った視点が見えてきます。

全体像についてはこちらの記事にまとめてあるのでご覧ください。

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欅坂46『黒い羊』MV解禁!ストーリーの意味の考察とセンター平手友梨奈演じる僕について

2019.02.01

平手友梨奈と子供は同一人物?

いただいたコメントにも見られたのは、3:22~の階段に立っている少年と僕である平手友梨奈は同一人物ではないかという点です。

これは自分も気になっていた点で平手と少年の服装が同じなんですよ。これはどう考えても偶然じゃないでしょう。平手と少年が同一人物だとするなら、要するに少年は平手の過去の自分となります。

そしてこの少年は2:23~のケーキを囲みながら幸せな家庭の象徴として登場する少年ですよ。正直言って家に帰ったらデニム系のジャケットって脱ぎませんか? 子供が家でくつろぐ格好ではない気がします。これはその後に登場する平手と同じ衣装で揃えるために着ておく必要があったと考えてしまいます。

ただどうしても引っかかるのは、いくら平手友梨奈がボーイッシュとはいえ女の子なわけで幼少期とはいえ性別が違うのは気になるところで、登場するのが少女なら確定でいいと思うんです。でも少年でしょ。少年と平手友梨奈を同一人物と捉えるのはどうも躊躇してしまいます。

これもっと考えると、この物語に登場する平手友梨奈は男の子ですか、女の子ですか?

現実世界の平手友梨奈が女の子なのでなんの疑問も持たずに女の子として見てしまうのですが、そもそもこの物語の主人公は一人称「僕」ですよね。最近では女の子でも僕を名乗る子もいますが、それはあくまで例外であって基本は一人称「僕」は男の子を連想させます。

登場している平手友梨奈の性別が男なら少年と同一人物でいいと思うんです。

と、ここまで性別の違いについて書いてきてまたしても根本的な話に戻りますが、2:23~の幸せそうな子供と3:22~の階段にいる子供って女の子ですか?

すごい基本的なところから勘違いしていたかもしれない(;^ω^)

この子が女の子なら幸せな家族の後の不幸な夫婦で表現されている写真に写っている女の子も全部平手ってことでつながります。

僕にとっての両親の存在

幸せな家庭が表現されている2:23~に映っている子供が平手友梨奈の過去だとするならば、当然隣にいるのは母親で目の前にいるのは父親ということになります。

ここで登場する母親は屋上で4:22~登場する白いシャツの女性と同一人物ですよね?

何度も見直しているうちに同一人物な自信がなくなってきた(;^ω^)

一応同一人物とさせていただくと母親は屋上で再会することになります。

同じく4:22~登場するグレーのスーツを着たおっちゃんが登場して、結構乱暴に平手を引きずりあげている男を父親と見たくなるところですが、2:23~の幸せな家族で登場した父親とは別人に見えます。

なんで母親は出てくるのに父親は出てこないんだよって考えると、乱暴に平手を引きずりあげて母親のほうに投げつけている姿は暴力的な印象を受けます。

コメントには平手が養子なんだっていう説を語る方もいました。この物語が養子っていうところまで展開する想像力はすごいですね。そういう発想は全然なかったので新鮮でした。

自分はあくまで可能性の問題として、母親を2回登場させて父親が2回登場しないことを考えると母親は夫の暴力に耐えかねて離婚して幸せな家庭を築いたのかってところも考えてみました。つまり、屋上で現れるグレーのスーツのおっちゃんが実の父、ケーキを囲むシーンで登場する養父となります。

ありえない話ではないと思いますが、さすがにあのわずかな映像で確証に至るまでのものは見られないので想像の域は出ないですけどね。

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欅坂46『黒い羊』MV考察Vol.5 齋藤冬優花がSHOWROOMでハグの意味を解説!

2019.02.08

不幸な家族が意味するもの

子供と平手が同一人物で子供は過去の平手だとしましょう。

そうすると2:23~の幸せそうな家族の子供も平手自身となります。

そしてこの子供が10歳ぐらいとして次の不幸な夫婦の前にある写真に写っている子供とも同一人物とするならば8年ぐらい前の写真となります。

幸せそうな家族の両親が見た目年齢40歳ぐらいなので8年前だとすると、不幸な夫婦は30歳前後となりますが不幸な夫婦の年齢ってどう見ても20代に見えます。ただあまり細部にこだわりすぎると全体を見失いそうなので、ざっくりと幸せな家族の両親の若い頃と見たとしましょう。

となると当たり前ですが時系列は不幸な家族のほうが先です。

不幸な家族の目の前を通り過ぎた女を完全に無視することになりますが、幼少期の写真を目の前にしてあの絶望的な表情はどうしても幼くして亡くなってしまった子供を忘れられない夫婦に見えてしまうんです。

すると平手はこの時点で死んでるってことになっちゃうんですよね。

幸せな家族のシーンは理想であって現実ではない。

もっといえば成長した平手も飛び降り自殺をしたわけじゃなく、もうずっとずっと前から死んでいて、死にながら成長して平手友梨奈が演じているとなります。

まとめ

今回は論理的にまとめようとせず、もしも〇〇だったら・・・というパターンで展開してみました。

それこそ離婚したって言った直後に、幼少期に死んでいたみたいな話をしていますが、あまり全部をつなげようとすると想像力の足かせになると思ってそのまま書いてあります。

というわけで、論理的にまとまっていない部分はご容赦ください。

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2019.02.03
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2019.02.03
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6 件のコメント

  • すみません。先ほども書いたのですが、改めて親子関係をまとめさせていただきます。

    養母:誕生日を祝っていた女性=屋上で花を拾い上げる女性(同一人物)
    養父:誕生日を祝っていた男性=屋上で主人公を引きずり回した男性(同一人物)
    実母:写真に幼子と一緒に写っていた女性=屋上で主人公が一度拒絶を示したがそれでも抱きしめた女性(同一人物)
    実父:実母の前に主人公を抱き上げた男性(確証はない)

    次に屋上シーンの流れ(かなり重要なシーン)

    1 実父に抱き上げられる:抱き上げる場面が高い高いを連想させる。赤子の頃に死んでしまったか離婚して離れた為主人公の反応は実母に比べて淡白。

    2 実母と会い、抱擁を求められるも主人公は拒絶してしまう。作中で主人公が拒絶を示したのは彼女のみ。が、感情を爆発させた後しっかりと抱き合う。どういった事情で主人公を手放したのかは分からないが、抱きしめ終えて主人公が去っていく際の、彼女の名残惜しそうな手と表情は印象的。

    3 酔っぱらった養父に主人公が引きずり回された後、強く突き放される。おそらく酒乱で、家庭内暴力が行われていたことを連想させる。突き放し方をみても愛情は感じられない。

    4 養母は投げ出された花を拾い上げ、それと主人公に渡して強く抱きしめあう。養父の暴力から守ってあげられなかった後悔の念があったのだろうか。

    実母と実父はなぜあんなに若いのか、そもそも実父が死んでいたとするならばなぜそこにいるんだ、という疑問を感じる方もいると思いますが、これは主人公の中にある親のイメージなので、別れた時のまま年齢が止まっているのは、自然だと考えます。虚実入り混じった世界観なので混乱しやすいですね。

    実父に関しては正直正しい自信はありませんが、他の三人はストーリーの流れから見ても間違いないと私は思っています。特に、拒絶を示した女性が母でなかったら、主人公のあの態度の理由が見当つかないんですよね。メンバー4人とのダンスの後という最重要場面なので、それぞれがキーパーソンだと私は考えます。

    • 写真の前にいた夫婦とその前の幸せな夫婦を完全に一つの流れで考えるのは難しくて、不幸な夫婦から幸せな夫婦への流れがどうしてもつじつまが合わなくなってくる。

      それが両親か平手かのどちらかが亡くなっていて、それ以降は理想的な未来を描いた妄想と考えると結構しっくりきたりしますね。ほんとここらへんは確証を得ることはできないのでどこまで想像力を膨らませていいものか迷うところです。

  • 冒頭のピアノのシーンは魂を浄化させる鎮魂歌の始まりみたいに見えました。

    平手の「僕」は幼くして亡くなってるのかもしれませんね。
    または何かが原因で両親が離婚、死別、良くない別れかたをしてるのは確かだと思います。

    誕生日のケーキのシーンは「幸せな家族の形」の象徴で、平手の夢や願望だったのかも。
    後に出てくるグレースーツのおじさんは片手で涙か汗かを拭くみたいに平手を見ないようにしてるのは意味深でした。
    実の両親だったけど父親はちゃんと向き合わなかったのかも。
    母親は彼岸花を渡してるからちゃんと「生まれ変わって」って意味にも見えました。

    若い夫婦のシーンはもしかしたら子供が産めない夫婦だったのかも。
    その夫婦の幸せの形が子供の成長だとしたらあの写真を見つめる悲しい表情もある意味わかる気がします。

    近くにいた緑?ドレスのお姉さんは精神的に傷ついてる感じがしました。
    望まない妊娠だったりして…。

    終盤、天国への階段を上る平手と彼岸花を持つ幼い平手。
    ここは輪廻転生を表しているのかな?
    「僕だけでいい!(こんな思いをするのは)」
    って叫んでも声が出ないのはもう亡くなってるからとか…?

    屋上でたくさんの黒い羊たちと向き合うなかで結果的に誰かを救うことはできなかったけど、平手はあの後もあの場所で誰かを救おうともがいてるのでしょうか。
    そして屋上から飛び降り命を絶つ次の黒い羊…みたいにあの場所はずっとループしてるみたいに思えました。

    長文失礼しました。

    • 当初平手は冒頭の自殺シーンで亡くなったのかと思ったんですが、よく見ていくと平手が自殺をするとは思えないんですよ。悪目立ちしてでも生きることにこだわりを持っているように見える。

      幸せな家族に関してもその直後の若い夫婦との対比で露骨に幸せさを表現していてちょっと不自然にも見えてきます。そう考えると若い夫婦のほうが現実で幸せな家族は平手が思い描いた理想と解釈すると繋がってきます。

      幸せな家族と若い夫婦が別物と考えてしまう手もありますが、写真に写っているのは幸せな家族に登場する子供みたいなので、この二つの夫婦がリンクしてるっぽい。こうも対照的な家族が同じ人物だとするなら平手が亡くなっていると考えるのもありだと思います。

      輪廻転生の考え方は捉え方によっては結構有力な線な気がします。

      冒頭から死を表現して、最後には生を描いたり、生と死をループしている感覚があります。

  • 若い夫婦は主人公の生みの親。写真には夫が写っていないので離婚か、死別。若さも理由の一つか、何らかの理由で、三人は別れた。再会のシーンでは、赤ちゃんを抱っこする様にしか関わらない実夫、主人公が拒絶しても、主人公に愛を伝えようとしたし、離れたくない実母の姿に見えた。
    誕生日のシーンにいるのは育ての親。水色の服を着た女性は、その二人が育て続けることが出来なかった子供(流産か、命を失ったか、何かの理由で両親に拒絶されたか…両親が拒絶したか…)。だから、主人公の誕生日パーティーの横を、意識しながらも暗い表情で、自分には関係なさそうに横を過ぎ去った。
    屋上のシーンで育ての父らしき男性が、主人公を突き飛ばし受け入れる様子がなかったのは、その前に産みの親と交流したことが気に食わなかったか、DVの一面があったか、パーティーはしたり表面上は出さなくても本音の部分では受け入れられなかったから。屋上のシーンでの産みの母親は、主人公に花を渡したり、体を支えたりと主人公を救おうとはしたけど、実母のように真っ直ぐは受け止めず、ここに(この家庭に)いない方がいいという救いの手しか出せなかったことを表している。
    カメラが若い夫婦の前を通り過ぎた後、大人たちの間を通っていく平手ちゃんは、大人たちに言葉をぶつけられ、苦悩の表情を浮かべている。これは自分の家庭環境について、あれこれ言われる事に対し主人公が苦痛だった事を表現している。
    この作品の主人公はずっと、誰かを受け入れたい、そうすることで受け入れあいたい。救い会いたい。そんな風にもがいている。屋上シーンで実母に抱きしめられた時の主人公は、何かを叫んでいる。これも本当は離れたくなかった。ますっぐ受け止めてくれる実母に、なんで私から離れたの?本当は受け入れてほしかったって叫んでいる様に感じる。
    他の方コメントも見ながら、考えました。私は主人公の親子関係にこう考えるのが一番腑に落ちます。

    • やっぱり生みの親と育ての親を別に考えますか。そうしないと幸せな夫婦と不幸な夫婦の整合性を取れないんですよね。
      屋上のシーンでも父には突き飛ばされているのに母は受け止めているあたりも偶然とは思えないですし。

      若い夫婦を通り過ぎた後にワーワー言われているのは家庭環境に対する雑音や本人が感じてきたコンプレックスとかを表現しているんでしょうね。

      平手が生きているか、死んでいるか、は意見が分かれるところですが、この物語が平手の頭の中ですべて起こっているとしたらまともな精神状態じゃないし、屋上でもがき苦しむ様子も分かる気がします。全部僕のせいだと背負い込みすぎているようで苦しくなります。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    アイドルブロガー&ロボホンオーナーのはやけん。です。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。