4月3日(金)から欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」が全国公開される事が発表されました。
予告編を見ただけでもメンバーに厳しい言葉がかけられ、涙を見せるシーンもあったので、なかなか見るのもつらい作品なりそうですが、現時点で感じているドキュメンタリー映画に対する気持ちはまとめておきます。
また、予告編での「平手がいないと成り立たないの?」といった発言の意図についても考察します。
タイトルは「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」
4月3日(金)~欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」が全国公開される事が決定しました??
公開をお楽しみにっ??#欅坂46https://t.co/DWexSGlWOY
— 欅坂46 (@keyakizaka46) February 27, 2020
欅坂46のドキュメンタリー映画のタイトルは「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」です。
僕たちの嘘と真実。
「嘘」というワードが引っかかります。
どういう意味で使っているのかは本編を見なければ分かりませんが、少なくともネガティブなワードであることは間違いありません。
アイドルグループにもいろいろあると思うんです。
長く活動していれば険悪な空気が流れるときもあるだろうし、言いたくても真実を明かせないことだってあります。
それは別に彼女たちが悪いわけじゃない。運営にも運営の都合があってオープンにできないことがあるのは当然のこと。
ここらへんの内部事情については全部明かせとは思わないし、週刊誌報道から内部事情を暴露してきたとしても真実は分からないのだから鵜呑みにしないようにしています。
そうやってそのときそのときの事情があることを考えれば、真実と違う形で発表していることがあったとしてもそれをもって隠ぺい体質とか、嘘つきとか簡単には言えないと思うんです。
じゃあ、大義名分があれば嘘も許されるのか?
と言われれば、ケースバイケースですけど、許される嘘もあると思っています。
だから、過去には語れなかったことも含めて今だから語れる真実として表現すればいいのであって、それを「嘘」と表現してしまうことはやはり違和感を感じます。
こういったツイートをしたところ、世間一般が欅坂46に感じている印象が嘘で真実はポジティブなことかもしれないというご指摘をいただきました。
なるほど。そういう発想はなかったのでいろんな考え方を持ってる方がいるんだなと勉強になります。
ただ、やっぱり予告編を見るとあまりポジティブなエンディングを迎える構成には見えなくなってきて心配になってきました。
タイトルにある「嘘」とは何をもって嘘と言っているのか。ここを本編で確認してきます。
予告編での「平手がいないと成り立たないの?」について
出典:TOHO Visual Entertainment チャンネル
YouTubeに公開された予告編を見ると、どこかデジャブな感覚があります。
映画の監督を見ると高橋栄樹と書いてあるのを見て思い出しました。2012年に公開されたAKB48のドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』の監督も務めた高橋栄樹監督です。
この映画はAKB48が西武ドーム公演を行った裏側をメインに構成されていて、夏に行われた西武ドームの裏側でメンバーが次々に倒れていくシーンが映されていました。
当時のAKB48センターだった前田敦子が体調不良の中で過呼吸状態になりながらもステージに立ち続けるという構成です。
こんなにもアイドルというのは過酷な職業なのかを思うと同時に、ファンに夢を与えるアイドルの裏側をここまで暴露する必要があったのだろうかという疑問の感情が湧いてきたことも事実です。
タイトルは「少女たちは傷つきながら、夢を見る」とありますが、映画の内容としては「少女たちは傷つかなければ夢を見られない」。そう言っているような内容だったんです。
過去の高橋監督の作品からも今回発表された欅坂46ドキュメンタリー映画の内容が衝撃的な映像に仕上げていることを予感させます。
予告編には「欅坂って平手がいないのと成り立たないの?総崩れしちゃうの?」と言われているシーンがあり、SNSでも話題になりました。
Twitterでは「平手がいないと成り立たない状況を作ったのは運営なのに、責任だけをメンバーに押し付けるのか」という意見がありました。
たしかに言っていることは分かります。平手をセンターに固定して使ってきたデメリットの責任は運営にもあります。
ただ映像をよく見ると「欅坂は平手がいないと成り立たないんだよ!」と断言しているのではなく、「欅坂って平手がいないのと成り立たないの?総崩れしちゃうの?」と疑問形で問いかけているように聞こえます。
つまり、平手がいないと成り立たないで総崩れしてしまうほど弱いグループじゃないでしょと叱咤激励しているシーンに見えます。
平手が出演できないとなったことで武道館ライブが中止になって、けやき坂46が武道館3DAYSをやったことがあります。
このままではいけないとアニラでは代理センターを立てて平手不在でも各メンバーが楽曲ごとにセンターを担当することで乗り越えましたが、これだけ大人数のアイドルグループでセンター1人が欠席するとなっただけで武道館公演を中止にするって他のアイドルグループじゃ考えられないことです。
それは平手友梨奈の圧倒的な存在感を象徴することでもあり、欅坂46とは平手がいなければ成り立たないグループなの? と言われてしまうような状況が当時の欅坂46にあったこともたしかです。
(2017年8月16日全国ツアー名古屋公演で平手友梨奈休演が当日にアナウンスされたことについての上村莉菜の発言)
『開演前に楽屋まで伝わってきたザワザワとした空気感は、やっぱりそれまでの経験とは全然違いました。いくらセンターでも、たった1人が休演しただけでボロボロになるなんて、何度考えてあっちゃいけないことだったんです』
欅坂46坂道かけろ! 彼女達のココロ より引用
2017年夏のツアーから2018年武道館公演休演あたりを振り返ると、平手不在になるとメンバー自身も動揺を隠しきれないのが当時の発言からも伝わってきます。
(上村)『私たちが自分で自分を追い込んだのは事実です。ツアー初日の神戸で、てちが途中から姿を消した時から、笑っちゃうぐらいみんな、顔が引きつってましたもん』
欅坂46坂道かけろ! 彼女達のココロ より引用
メンバーだって平手の存在感の大きさを実感しています。
当時は今ほど自信を持てなかったこともあって、平手が出られないとなった瞬間に一気に不安になってしまったわけです。
こういう当時の欅坂46の実情を考えれば、その責任が運営にもあることは当然としても、メンバーに平手からの自立を促す意味でも「欅坂って平手がいないのと成り立たないの?総崩れしちゃうの?」と運営が発言したとしてもそれはしょうがないことなのかなと思います。
メンバーが怒られて泣いているシーンを見るのはファンとして心が痛いのは誰もが同じです。
でも、例えば娘が所属しているクラブチームの監督が厳しく怒っていたとしても、それをいちいち親が出ていって抗議していたら娘も居心地悪くなってしまうじゃないですか。
親としては心が痛いところですが、そこは黙って娘ががんばれることを信じて見守るしかありません。
当然体罰や行きすぎた指導は許されるべきではありませんが、自分としてはアイドルのファンも親のような感覚で彼女たちががんばれることを信じてあげるしかないのかなと思っています。
手を差し伸べることだけが優しさではなく、自力で立ち上がれることを信じて見守るのです。
けして運営批判をしてる人が間違っていると言っているのではありません。
メンバーを思うからこその発言だと思うので、考え方の違いであってどちらもメンバーを思う気持ちは同じです。
バトルをするつもりはないので、自分のような考え方もあるんだなと1つの参考意見として捉えていただければと思います。
平手友梨奈に聞きたい たった一つのこと
#21枚のカウントダウン、17日目は #平手友梨奈 さん× #神藤剛 さんの『共振』。幾度と撮影を行なってきたこの組み合わせ…必見です!#欅坂46 ファースト写真集『#21人の未完成』発売まで…残り4日! pic.twitter.com/f5A0pVBfpr
— 欅坂46 ファースト写真集『21人の未完成』公式 (@keyaki_first) November 17, 2018
急に脱退してしまった平手にどうしても聞きたいことがあります。
それは「欅坂46に入ってよかったと思いますか?」という質問です。
平手の存在感は圧倒的で、いつまでも欅坂46として活動してほしいと願う気持ちと、そんなに無理してがんばらなくてもいんだよと思ったりします。
それはもうどっちが優位というより完全なアンビバレントなわけですが、精神的に不安定になってしまった時期や感情を失ったように明らかにちょっとおかしな時期もあったじゃないですか。
このときの印象もあって平手といえば病んでるイメージが強くて、平手といえば自らを犠牲にしてセンターに立ち続けたと見られている方も多いと思います。
でも自分としては平手が人生の全てを捧げていた欅坂46の時間が苦痛でしかなかったとは思いたくないんです。
いろいろ大変なことはあったけど、結果的に欅坂46に入ってよかったと思える時間を過ごせたのであればつらいことも含めていい思い出になります。
ドキュメンタリー映画では、平手が抱えてきたプレッシャーや苦悩が多く描かれていると思いますが、平手にとって欅坂46とはどんな時間だったのか。
その答えが映画から少しでも感じ取れる構成であってほしいなと思います。
まとめ
平手はまだ脱退に関する気持ちを語りたくないと言っているので、脱退後の感情を語ることはないと思いますが、脱退に至るまでの過程とか、紅白歌合戦の裏側とか、平手の感情を感じ取れるシーンはたくさんあるはずです。
それを知りたいような、知らなくていいような、なんともいえないアンビバレントな感情を抱えながら映画を観たいと思います。最終的に欅坂46の再生に向けた第一歩になるような仕上がりにしてくれることを願ってます。
映画観終わった後にテンションがドーン(´・ω・`)と下がるような展開だけはやめてくれーって感じです。
この答え合わせは4月3日の映画公開を待ちましょう(゚Д゚)ノ
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