欅坂46のLIVE映像としては初となる『欅共和国2017』のBlu-rayが到着しました(*^▽^*)
11月になるまで待っていたので1日になったらすぐ申し込んだわけですが楽天のあす楽だと翌日には届くんですね。割引やポイントを使って7200円ぐらいで買うことができました。LIVE映像に関してはやっぱりDVDよりもBlu-rayでしょう。テレビの大画面で見る迫力を感じたいところです。
欅坂46は楽曲に特徴があるということもあって特集雑誌でも楽曲に関する話しがとっても多い。でもどれだけ話しを聞いたところで実際に見てみないとなんとも言えないわけです。周りがどれだけすごいと言ったところで自分自身がすごいと感じたことでなければ他人の受け売りになってしまいます。個人ブログとはいえ発信している身ですからLIVE映像を見て自分がどう感じるのかに注目していました。
なかでもやっぱり平手友梨奈には目が行ってしまいます。そこでこの記事では平手友梨奈に注目した内容でまとめてみます。
ノーマルな平手友梨奈
『欅共和国2017』が自宅に届いたので早速見てみました。
3年にも及ぶ活動でこれだけ知名度もあるのにLIVE映像を発売するのが初めてというのだから驚きです。
オープニングは欅共和国の建国を祝うフラッグを使ったセレモニーのようです。見た目上、平手が王のように見えますね。共和国と言ってますから主権はあくまで国民にあり、特権階級による支配的政治ではなく国民によって選ばれた王による体制ということです。
若き王の誕生を国民が喜び、今後始まる未来への希望に満ち溢れている。そんなライブのオープニングにふさわしいかっこいいオープニングでした。
Overtureの後に始まるサイレントマジョリティー、世界には愛しかない、二人セゾンというシングル3曲。
ここらへんはいつものよく見る平手といった感じ。クールに見えるものの熱い思いを内に秘めたまま来るクライマックスに向けてエンジンを温めている様子。
冒頭の演出でいきなり噴水によってメンバーはびちゃびちゃになります。ドキュメンタリー映像にもリハーサルでびちゃびちゃになるシーンが出てきているんですが、水に濡れたり観客席に水を噴射してるときの平手は本当に楽しそうですね。2018年体調不良になって復帰する際に全国ツアーからでもよかったところを欅共和国出演にこだわっていたのも、欅共和国2017の欅共和国が楽しくてしょうがなかったからというのがあるんだなというのが明確になった映像でした。
平手友梨奈ソロ曲『渋谷からPARCOが消えた日』
平手友梨奈が主婦層に刺さる理由 https://t.co/5Li0UknRBg pic.twitter.com/7ThN3RFahx
— 平手友梨奈⊿欅坂46@全力応援動画bot (@hirateyurina_05) 2018年10月27日
『渋谷からPARCOが消えた日』は平手のソロ曲ですね。『欅って、書けない?』の中でも映像として出てきていたので曲の存在は知っていたもののフルサイズで見るのは初めてです。
爆音を響かせるバイクの後ろに立ち乗りで登場する平手。ドキュメンタリー映像では振付のTAKAHIRO先生が「どこか気だるそうな表情で登場して。」と指示を出しています。平手のクールな感じと曲が始まってからの情熱的な様子のギャップを活かすためにも始まりはクールな印象を与えておきたいと考えたのでしょう。
赤いきらびやかなスーツに身をまといスタンドマイク1つでダンスをすることなく歌う平手は本当にかっこいい。女の子のヲタクなら女性アイドルとしてではなく男性アイドルを見るときのような眼差しで見てしまうことでしょう。
『渋谷からPARCOが消えた日』を歌っているときの平手はどこか中森明菜のような感覚を受けます。
アイドルといえば王道の松田聖子という存在がありながら、媚びない女性の象徴のようにかっこいい存在であった中森明菜。それぞれが自らのやり方で大衆に支持される存在になっていったわけですから平手には平手のやり方で貫き通してくれればいいのかなと思った瞬間でした。
中森明菜が松田聖子っぽくなっていったらそれはもう中森明菜じゃないですよ。
不協和音で見せた不気味な笑顔が怖すぎる
平手さんの笑顔大好き pic.twitter.com/cjTXq2TjsH
— まるこ (@techikomaruko) 2018年10月1日
2017年末の特番で本来『不協和音』を披露する予定だった欅坂46ですが、不協和音が与える平手へのダメージの大きさを考慮して急遽楽曲の変更したと言われています。この話の真相は定かではありませんが、不協和音という曲が平手友梨奈に与える影響力というのは共通認識となっているんだろうなというのは本当だと思います。
2017年紅白歌合戦ではウッチャンとコラボした『不協和音』で平手、鈴本、志田が曲が始まる前からフラフラの状態になり、曲が終わると同時に倒れてしまいました。そのときのエピソードについて『欅坂46 全力全開限界突破』の第1章で語られています。
紅白の関係者とされる方のコメントとして、たった1曲で倒れてしまったことに対して「ありえない」といい、「あの程度で倒れていてはコンサートも成立しないでしょう。」と語っています。
この本全体としては関係者の証言をよく取材されていて興味深い話も多いのですが、この第1章に関しては最悪で、なぜこんなコメントを冒頭に持ってきたのか理解できません。
たしかにプロとして・・・云々というのであれば国民的歌番組の生放送中に倒れてしまったことは失格なのかもしれません。
しかし、それはマラソン選手が脱水症状に陥りながらも必死になって走り続け、ゴールラインを過ぎたあとに失神してしまう姿を見て「黒人選手はゴールラインを過ぎても平然としている。これだから日本人選手はダメなんだ。」という一般論を言っているようなものです。体調不良の中で曲が終わるまでステージに立ち続けた彼女たちに僕は感動しました。
さらに付け加えるなら紅白の関係者の発言などはどうでもいいことなんですよ。なぜなら、紅白で倒れたというスポットでしか見ていないからです。問題は、この本を構成した編集者で、平手がどういう子で、彼女たちが年末の多忙なスケジュールで精神的にも肉体的にもギリギリの状態であったことを知っていながらあえて紅白関係者の発言をもってきたことです。
そしてその後には、秋元康のお気に入りのメンバーは別荘でリフレッシュをさせてもらえるという、あたかも1曲で倒れてしまうようなセンター平手がセンターでいられるのは秋元康のお気に入りだからといわんばかりの構成になっています。
とにかく気分が悪くなる始まり方をする本です。
ただ、やはり紅白で倒れた曲も不協和音こともたしかに平手友梨奈にとって不協和音という曲は危険な曲であることが分かります。
でも、僕にはどうしても信じられなかったんですよ。不協和音という曲があまりにも攻撃的な歌詞の世界観を持っていて、ダンスも激しい消耗する曲であると言われても、わずか4分から5分程度の曲を1曲披露するだけで1人の人間の人格を変え、失神させてしまうほど体力を消耗させてしまうものなのか。
地下アイドルを中心に相当な数のアイドルを見てきましたが10曲ノンストップライブをやって倒れそうというのは聞いたことがあるものの1曲で消耗するというのはにわかには信じがたいものがあったんです。
そして迎えたアンコールでの不協和音。
不協和音のイントロが流れ始めセンター平手の姿が映像に映し出されるとそこには明らかに今までの楽曲とは違った平手がそこにいます。今まで抑えていたリミッターを外すように完全にスイッチが入ったのが分かります。それはまるで魔界への扉を開けてしまったかのような感覚です。その扉を開けたらヤバいと頭では分かっているのに、心のどこかで制御不能なまでに振り切った平手を見てみたいと期待してしまう。その先は破滅しかないと分かっているのに、見てみたいという欲望を抑えきれないのです。
不協和音の印象的なフレーズ「僕は嫌だ」。
1回目の平手が担当している「僕は嫌だ」は、まだ心の叫びをどこかで押し殺すような「僕は嫌だ」でした。それでも十分すごい存在感がある。
曲も終盤になると、すでにフラフラし始めていて肉体的にも限界が近づいているのが分かります。目が虚ろで頭がボーっとしているように見えます。
しかし、2回目の「僕は嫌だ」の直前である
見て見ぬ振りしなきゃ仲間外れか 真実の声も届くって信じていたよ
あたりから覇気がなくなりかけていた表情は一変し、目つきは殺意を感じます。
そしてすべての感情を振り切って平手は言った。
「僕は嫌だ。」
あんなにも魂のこもった一言を発するパワーに圧倒されます。
表情は殺意を保ちながらも徐々に口元が緩み笑顔を見せる。
その表情は、とてつもなく怖く背筋にぞわぞわっと寒気がします。もうそれは1人のアイドルを見ているときの感情ではなく悪魔や妖怪を見ているような恐ろしさです。それなのに心は感動している。自分の感情すら整理できなくなるほど圧倒された平手のパフォーマンスでした。
平手友梨奈はスプリンター
平手さんが響の撮影でメディアに姿を現さなかった間、SOLの存在が本当に大きくて月1の最大の楽しみやったのに7?9月平手さん情報過多で飽和状態につきSOLの存在が少し霞んでしまってたが、ここに来てやはりSOLの存在の大きさとありがたさを心から噛み締めるのであった。
早く平手さんの声が聞きたい pic.twitter.com/ufwlqdEK3P
— まるこ (@techikomaruko) 2018年10月14日
不協和音を披露した後の平手は魂が抜けたようにMC中もボーっとしています。そのせいか映像にほとんど映らない。
でもあの不協和音を見せられた後なら納得です。魔物が憑依したような凄まじいパフォーマンスを見せた直後にすぐにアイドルには戻れないでしょう。
1曲に全身全霊で挑む彼女は陸上選手でいえば100メートル選手です。ペース配分なんてものはないんです。それなのにどうしたって求められる能力はライブを完走する能力、ツアーを完走する能力といった長距離適性です。
これはアイドルという職業柄しょうがないところもあるのですが、やらせようとしていることはウサイン・ボルトにマラソンを走らせるようなものです。完全に適性とは違う能力を求められるのに手を抜いたパフォーマンスをするのは許せない性格である平手は100メートル走のような全力疾走で挑んでしまう。
そりゃあ、倒れるわけだ。と妙に体調不良になってしまった理由が腑に落ちてしまいました。
ボルトがマラソンで金メダルが獲れないからといって失格の烙印を押すのは間違っているでしょう。平手のアンチが指摘している発言も似たようなもんです。圧倒的な長所に目を向けず短所を指摘して失格といっている。しかも厄介なのは短所に関する指摘はどれも正論だということです。
態度が悪い、愛想が悪い、やる気がない、ように見える平手に対して、本来はもっとこうあるべきだといいます。どれも間違っていない。間違っていないからこそ議論にならない。
なぜなら、アンチは短所を短所として否定するのに対して平手推しは短所を短所のまま受け入れているからです。
そもそも考え方が違う人なのだからまじわりようがないんです。
みんな平手友梨奈の表情を見ている
『欅共和国2017』ラストを締めくくるのは『危なっかしい計画』。
タオルを使った曲でラストを締めるのにふさわしい盛り上がる曲です。このときには平手は不協和音の余韻からは解放されて楽しそうな表情を見せてくれています。
『危なっかしい計画』の曲振りをするときの表情、ドキュメンタリー映像に載っているライブ終了後の楽しそうな笑顔。どちらもクールな平手ではなく楽しくてしょうがない無邪気な平手がそこにいます。
雑誌のインタビューでもライブの演出やセットリストに関して熱い思いを語ってくれる彼女だけに、ライブにかける思いは人一倍強いんです。
メンバーもファンも平手の表情をずっと見ています。平手が楽しそうにしているだけでメンバーもファンも安心するし、表情が冴えないと心配になる。それだけ絶対的な存在であることが逆に平手が抜けたときにグループ全体がガタガタになってしまったという弱さを露呈する原因にもなりました。
それも2018年春の2周年ライブで代理センターを務めたメンバーの成長によってグループ全体の底上げにつながったと思います。
不協和音のようなパフォーマンスをしている限り今後も肉体も精神も追いつかなくなるときがやってくるでしょう。そんな平手を見て叩く人もいるのでしょうが、やる気があるとかないとかそういう問題じゃなくて1曲に全力を込めてしまう彼女が成長していく上での成長痛のようなものです。
痛みは取り除こうとするのではなく、時間が経てば解決してくれる。それぐらいの心の余裕が見ている私たちにも求められる時期なんだと思います。
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