11月25日仮面女子カフェP.A.R.M.S.にて行われた仮面女子・アリス十番として活動した立花あんなが卒業しました。どんなときも笑顔で明るく手を抜かないその姿勢はセンターとはこうあるべきという見本を示してくれているようでした。
現役のアイドルとしては最後ステージとなるこの日の公演の内容から彼女と出会ってから感じたことなどをまとめていきます。
立花あんなこそ最強のセンター
アイコンさみしくなるから笑顔のに変えました!笑 #新しいプロフィール画像 pic.twitter.com/csz6b09i6L
— 立花あんな (@tachibana__anna) 2018年11月29日
グループのセンターに立つということはポジションが真ん中であるというだけに留まらず、そのグル―プの象徴として存在することになります。一番注目されるポジションで華やかである反面、誹謗中傷の標的にされるケースも多く強い精神力が求められるポジションでもあります。
だから周りが思うほど楽しいポジションではないと思うんですよ。
欅坂46はセンターの平手友梨奈以外は全員フロントメンバーを経験しています。それまで3列目の常連だった子がいきなり1列目に抜擢されたときに必ず口にするのが責任感と恐怖心です。自分の前に誰もいないということは嬉しさよりもプレッシャーのほうが大きいわけです。そして感じるのです。「平手はこんなプレッシャーに毎回耐えてきたのか」と。
それほど強いプレッシャーを感じるセンターポジションを立花あんなは2155日もの長期間に渡りステージに立ち続けたのだから本当に並の精神力ではないなと感心してしまいます。
僕は2015年の1月11日に初めてパームスでステージを見て以来、週2、3回ペースで通う日々が続いていました。そこで仮面女子は最強の地下アイドルだ、立花あんなは最強のセンターだと言ってきたわけですが、そのときの自分は仮面女子しか見ていなかったので他のアイドルのことを知らないで最強を語るのも違うのかなという思いもありました。
少なくとも当時からブログを書いていて発信していたこともあって実際に多くのアイドルを目にして本当に最強なのかをこの目で確かめたいという衝動が湧いてきたのです。
そういった思いを抱いていたときにやってきたのがTIF2016です。
仮面女子は出演していませんが世界最大級の大型アイドルフェスですから3日間通しで見れば有名どころのアイドルはほぼ網羅することができるでしょう。ある意味、TIF2016は仮面女子が最強の地下アイドルであることを確かめるために行ったようなものです。
しかし、ダンスのうまさとか、歌唱力とか、レベルの高いパフォーマンスをするグループをいっぱい目の当たりにして気持ちとしては返り討ちにあった気分でした。けして仮面女子が悪いという意味ではなく世の中にはいろんなアイドルがいるんだなと思い知らされたという自分の視野の狭さに気づかされたという意味での返り討ちです。
それからはとにかくいろんなアイドルを毎日のように見ていく中で仮面女子の魅力を再認識していくわけですが、間違いなく仮面女子が他のアイドルグループに負けないと自負できるのはセンター立花あんなの存在です。
センターに限らずアイドルがSNSを通じて弱さを見せたり、品のない発言で炎上させたりすることはよくある時代になってきました。その子にとってはそれがやり方なのだろうし、それで少しでも気が晴れるならいいのかなと思って見ているのですが、心のどこかで「立花あんなはそんなことをしないよ」と比較してしまっている自分がいました。絶対にファンの前で弱音を吐かずにいつも笑顔でいる立花あんなは理想のアイドルそのものです。
センターがアイドルグループの象徴であるのであればセンターに立花あんなという絶対的なセンターが君臨する仮面女子は、まさしく最強の地下アイドルです。
桜のどかからのメッセージ
桜のどかの手紙続きの続き「いままで誰よりも強い責任感で仮面女子を引っ張っていてくれたあんちゃん。これからは自分のために幸せになってください。そして、お互いにお仕事を頑張って、いつか一緒に大きなステージに立つ仮面女子を応援したいな」 #立花あんな卒業式 pic.twitter.com/aV0FFdC8F0
— 男の情報局 (@otokojohokyoku) 2018年11月29日
仮面女子のリーダー桜のどかからの手紙については、さとしっちさんが全文テキスト化してくれています。印象的なシーンを振り返っていきましょう。
2013年の元日、正式に立花あんなセンターとしてアリス十番はスタートしました。
赤仮面になる時、あんちゃんは震えていて「あんながセンターじゃイヤって思う人がいるかもしれないけど、みんなに認めてもらえるように頑張るので、これからのアリス十番をよろしくお願いします」と迷いを振り切るように言っていて、凄い覚悟を感じました。
だけどそこからのあんちゃんの覚悟は私が想像していたより全然凄くて、あんちゃんは言葉通り毎日0番(センターの立ち位置)に立ち続けました。
今でこそ絶対的なセンターとして誰もが認める存在になった立花あんなも最初から最強だったわけじゃなく迷いながらスタートしたことが分かります。「センターは他のメンバーと同じ動きをするな」というスタッフからの指示に対してもうまく応えることができずに毎日怒られて「もうステージに立ちたくない」と当時同じアリス十番として活動していた渡辺まありに打ち明けています。
ステージに立つことが大好きで、ステージに立てば嫌なこと全部忘れることができると豪語するぐらいステージに立つことが大好きな彼女からは想像もできない言葉です。当時はそれだけ悩んでいたということでしょう。
365日ライブをしていた日々、さすがにオフが取れるようになったあとも「私はオフはいらないです」と365日ライブに出演。
ミスをしてしまった時は「センターは絶対にミスしてはいけない。今日しか見に来てない人もいるのに」って深く反省をしたり、ライブ以外でも全てのお仕事を全力でやり遂げて、いつしか不動のセンターになっていました。
「3連勤てきついわぁ」とか平気で言ってしまう自分としては想像もできない言葉ですね(笑)
オフなんていらないって言葉はステージに立つことが好きだというだけでは語れない気持ちを感じます。当然連日ステージに立てば疲れるものです。たまには休みがほしいと思う。でもファンが全然いなかったあのときに比べれば休みがほしいなんて気持ちは贅沢すぎるよねって思いが伝わってくるのです。
ミスをしたときもセンターは絶対にミスをしてはいけないと自分を責めていたのは元気種発表直後でした。センターに立つということはセンターに立ちたいと願うメンバー全員の思いを背負っているのだから絶対に間違えてはいけないと反省する姿はセンターとはどうあるべきかを改めて考えさせられました。
センターを見ればそのユニットがわかるというけど、
私は誇りをもって「うちのセンターは立花あんなです。立花あんなを見てください」と堂々と言いたい。
「ライブが楽しくて仕方ない」ってステージに立ち続け、並々ならぬ努力をして、ストイックで、歌もダンスも上手で、表現力に溢れていて、真っ直ぐ自分の思いを伝えられ、いつも腰が低くて、上からも後輩からもみんなみんなに愛される自慢のセンター。
桜のどかの手紙の中で一番感動したのがこの部分です。
立花あんなはメンバーにとってもファンにとっても自慢のセンターです。いろんなアイドルを見てきましたが立花あんなを上回るセンターは思い浮かばないんです。もっとも身近で彼女を見てきた桜のどかが言うのだから重みがありますね。
立花あんなからのメッセージ
こんなにたくさんの方に愛をいただけて卒業できたんだなあってずっと幸せな気持ちのまま生きていきたいな。 pic.twitter.com/o2UgYEIZ0X
— 立花あんな (@tachibana__anna) 2018年11月28日
立花あんなからのメッセージについても振り返ります。
仮面を被ると決めた時から「他のアイドルにはない、何だこのかっこいいのは!」ってすごい自信満々だったんですけども、実際アイドルがたくさんいる中で仮面を被って登場すると「何だコイツらは」ってちょっと何ですかイロモノ扱いと言いますか、どこかそういう扱いを受けていた時期が長かったなと思います。
初めて仮面女子を見たのは秋葉原の駅に貼ってあったポスターです。そのときは仮面をつけて武器を持っているというそれまでのアイドルの概念とはまったく違う姿に、正直ちょっと嫌悪感を抱いたのも事実です。ちょっと奇抜さを狙いすぎていて気持ち悪いなと思ったんです。
それが気がついたら仮面女子にどっぷりハマっているのだから分からないものです。
今でこそファンにも認められメンバー自身も仮面に誇りを持っているでしょうが、仮面をかぶり始めた当初は恥ずかしいなという気持ちもあったはずです。何事も他と違うことをするときは簡単には受け入れられないものです。食わず嫌いで批判してくる人もいるわけで、大変な時期を過ごしてきたんだなという感じていました。
そしてファンの皆さん、たくさんアイドルがいるなか、仮面女子を見つけてくれて、応援してくれて、時間をくれて、ありがとうございます。私は卒業するんですけれども、どんな形のアリス十番、仮面女子になっても、変わらず暖かく応援してくれる事が私の一番の願いです。
今回のメッセージに限らず、いつも立花あんなからはファンへの感謝の気持ちを伝えてくれます。
アイドルという存在そのものが嫌いな人って、ファンの前ではニコニコしていても裏ではどうせ悪口ばっかり言ってるんでしょといったイメージがあります。世間的なイメージってまだまだそんなものです。
でもファンだって毎日アイドルを見ているわけです。1日2日は表向きの顔でごまかせたとしても365日見ていれば隠し通せるものではありません。どういう発言をするのか、つらいときがあったときにどういった振る舞いをするのか、そういった1つ1つから立花あんなという人間性を見たときに、この子は間違いなく本心で感謝の気持ちを言っているんだなというのは分かります。
他のファンの方が自分の推しメンが1番なように、私にとって、私のファンの人、あんな押し様が1番です。
どこに行ってもついて来てくれて、いつも笑顔にしてくれて、私の自慢でした。みんなとの出会いは私の一生の誇りです。一生忘れません。
皆さんの人生に立花あんなという存在を、立花あんなを応援するという時間を割いて頂いて、ありがとう。
これからもずっとみんなは幸せでいて欲しいな。
自分の幸せよりもファンの幸せを願うのは彼女らしい言葉です。
まとめ
立花あんな卒業式の記事ということで意気込んで書き始めたのに、なんだか思い出がありすぎてどこから書いたらいいのか分からなくなってしまいました(;^ω^)
卒業式で聴く楽曲はどれも「これが立花あんながセンターとして見る最後か」と思うと寂しさがこみあげてきます。
会場には身動きが取れないほど多くの人が集まっていて立花あんなの卒業を見守っていました。ファンを誰よりも愛してきた子なので、最後にファンが会場に来てくれたことが何より嬉しかったはずです。
いつでもパームスに行けば立花あんなに会える日々も、これからは当たり前じゃなくなってしまうのだなと思うと寂しくなりますね。これからは女優業をがんばると言ってくれているので、アイドルとは違った舞台でがんばっていってほしいと思います。
楽しい日々をありがとう。立花あんなに出会えてよかった(*^▽^*)
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