3月12日放送の日向坂46メンバー出演ドラマ『DASADA』も今回で8話目です。
いよいよドラマも終盤戦になってきたところで、前回はFACTORYのおちょこさんが沙織を壁ドンでFACTORY加入をスカウトするところで終了しました。
予想していなかった展開だったので驚きましたが、沙織としてはDASADAメンバーを裏切ることにもなるため仲間を取るのか、夢を取るのかの選択に悩まされるというDASADAとしてはおもしろい展開ですね。
8話目でもツッコミたくなるところ満載だったので、いくつかポイントを絞って感想をまとめていきます。
「本物」に踊らされる篠原沙織
渡邉美穂演じる篠原沙織は本物至上主義者で本物こそが全てと考えている設定です。
そのため性格的に融通が利かない印象ですが、ドラマの設定としてはそれぐらい極端なほうがおもしろいですね。
本物の作品を作るためには寝る暇も惜しんでデザインに取りかかり、絶対に妥協しない姿勢が社交性ゼロの彼女でも佐田ゆりあと組むことで徐々に周りも受け入れていったという経緯があります。
沙織の魅力は、この本物こそが絶対という極端な性格と本物を作るためには妥協しないという意識の高さじゃないですか。
それなのに徐々に「本物を作るんじゃないの?」「逃げ出すの?」と言って沙織の本物志向を逆手に取ったシーンが目立つようになりました。
これがインチキ感満載のマギーさんやFACTORYのプロデューサー袴田さんが沙織に言うならキャラに沿っているのでいいんです。
でも仲間であるはずの佐田ゆりあも沙織の本物志向を煽ってるシーンがあって、それはちょっと違うんじゃないかなと思うんです。
8話ではおちょこにFACTORY加入を打診されて悩む沙織の姿がありました。
おちょこから打診されてDASADAのことがあるため悩むところまでがワンセットなのに、おちょこから打診されたところだけを録音してDASADAメンバーに暴露するいちごオヤジっていうのも相当性格悪いですね(;^_^A
そのシーンでは沙織がデザインが仕上がっていないのにタピオカを飲んでいたことを責められるシーンも謎で、デザイナーがタピオカ飲んだっていいだろっていうやつ(・_・;)
デザインのようなクリエイティブな作業は机の前にいるよりも散歩してるときに閃いたりする職業なんだから沙織に周りのメンバーもストイックさを求めすぎだろってところはありました。
そして、FACTORY加入後に理想と実態の違いに悩む沙織。
これはドラマなので袴田さんが分かりやすい悪として表現されていますが、タレントの意向だけではやっていけない事務所の都合みたいなものが現実にはいっぱいあると思うんです。
それこそ欅坂46が「大人はわかってくれない」というときは、TAKAHIROさんのような情熱的な大人を指しているのではなく、ビジネスありきでクオリティを度外視するような腐った人間のことを指しています。
こういう大人との葛藤の中でどれだけ折り合いをつけていくかが大切なわけです。
例えば、本物本物と沙織は言いますが、クオリティがよければ評価されるわけではありません。
多くの支持を得なければ活動を継続することはできないし、数人しか集まらないライブハウスでどれだけクオリティのいいものを届けるといっても届けたいファンがいないんじゃ意味がない。
世間一般の方というのはクオリティよりもわかりやすさを重視します。
だから、今でも「欅坂46=笑わないアイドル」、「けやき坂46=欅坂46の2軍グループ」といった実態にそぐわないと思える表現もそのグループを端的に表すわかりやすさという意味で、メンバーもファンもある程度受け入れていく必要があります。
ドラマを通じて大人や芸能界の理論に染まっていく自分自身との葛藤を演じるシーンは沙織の後悔の感情と共に見ていて心が揺さぶられるものがありました。
実は憧れていたおちょこは大人の理論に染まった人間だった。デザイナーとしての価値も認めてもらえなかった。
サングラスやダサい新衣装も沙織が思い描くセンスとは真逆の像を表現することで沙織の後悔を強調します。
このことが落ち込んだ沙織に手を差し伸べるゆりあの存在価値を高めて、その後に二人の友情を再確認する流れになることを予感させます。
う~ん(´・ω・`) FACTORYの実態が見えてくるシーンはDASADAが沙織にとってどれだけ大切なものであるかを表現することを目的として脚本家は入れ込んだシーンだと思うんですが、正直あまり品がいい内容とは思えないですね。
沙織が憧れていたおちょこは理想とは全く違うことを知り絶望を感じる展開は、自分が憧れのグループに入れると知り喜んだ沙織がバカみたいです。
現実を知ることの表現は腐敗していたアイドルの実態を見せること以外にも方法はあるはずです。
ぐいのみとトックリンのやる気がない設定だったとしても、せめて沙織の理想だったおちょこぐらいはストイックな設定のままにしておいてほしかったと思います。
マギーさんの指示に従う佐田ゆりあに何も思わないのか
7話から佐田ゆりあを陰で操るマギーさんの存在がDASADAメンバーを翻弄するようになってきました。
いかにも裏切りそうなマギーさんのキャラは、メンバー想いのゆりあの長所を消しビジネスに走りすぎたことでDASADAに摩擦を起こす要因として描かれていると思っていたんです。
しかし、8話でDASADA解散となる瞬間でマギーさんが慌てるシーンこそあるものの、メンバーがマギーさんに対して不快感を示すことはありませんでした。
このマギーさんの描き方は中途半端な印象を受けました。
8話では沙織に無断でラフ画にアレンジを加えて大量生産しようとしていたことが沙織にバレて沙織DASADA脱退へと繋がるわけですが、沙織の性格からして無断でアレンジなんか加えたら怒るに決まってるじゃないですか。
いつからゆりあはそんな基本的な感情すら分からなくなってしまったんでしょう。
ゆりあ以外のメンバーは沙織に無断であることはヤバいなというのを察するわけですが、結局沙織への不信感が積もっていたこともあってタピオカの話や壁ドンでの盗撮動画へと進んで行きます。
いや、待て!
たしかにいろいろ思うところはあったんだろうけど、マギーさんが入ってきてからゆりあがおかしくなってることぐらい分かるでしょう。だったら周りのメンバーがマギーさんに対してキレるシーンがあっていいと思うんです。
沙織を責める前に沙織のキャパを超えたオーダーを出していることに周りがもう少し配慮してあげてもよかったはずです。
無言で見つめるトックリンがかわいすぎる
待ちに待ったトックリンキタ━(゚∀゚)━!
めっちゃ嬉しい(*^▽^*)待ってたんだよトックリン♪
訛ってる陽菜ちゃんもかわいすぎました(*´▽`*)
正直、陽菜ちゃんの演技力には期待していませんでしたが、無口ながらも饒舌な眼差しで見つめてくるトックリンの表情なんてそれだけでちゃんと感情が伝わってきました。
沙織に期待しすぎないように諭すシーンなんかもいいお芝居してましたね。あのシーンだけで3回も巻き戻して見ちゃいましたよ(・∀・)ニヤニヤ
安定感のある演技をするこのちゃん、訛りがかわいすぎる陽菜ちゃん、棒読みすぎるやんちゃるといい3人じゃないですか。
DASADAグッズショップで販売されていたFACTORYタオルも買っちゃいました。
ライブでFACTORYタオルを掲げるときが待ち遠しいですね。
まとめ
丹生ちゃんと潮は結局他の学校の男子のネクタイをするという何も変わってないことが分かり、かとしはモデルとして一皮向けて本格的にモデル活動でも花が開いてくるなど個々の活動にも動きが見えてきました。
9話はいよいよ最終回となります。
一足先に見たいという方はHuluで先行配信中です。
8話はゆりあが沙織に手を差し伸べたところで終わりました。
DASADAに戻って、デザイナーとして本領発揮するのもありですが、できればFACTORYを再建する方向を見てみたい気もします。
最後はどんな結末になるのか楽しみですね。最終話でもトックリンの登場を期待しています。
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