Q-pitchデビュー2周年!卒業メンバーから学ぶアイドルグループに必要なもの

Q-pitch

10月30日でQ-pitch結成から2年が経ちます。デビューのステージではアイドル経験がないメンバーもいる中で、持ち時間15分で3曲を披露した7名の表情はやりきったという達成感と未来への希望に溢れていました。

それが2年という活動期間を迎えて徐々に見えてきた現実。

メンバーの卒業もあり思い通りに結果が出せていないと焦る気持ちもあるでしょう。2018年は有名アイドルグループの解散が目立っています。アイドルが乱立された時期は終わり、これから利益を上げられるビジネスモデルを形成できないグループは淘汰されていく時代です。Q-pitchにおいてもそれは同じ事で、思うような結果を出せなければいつ解散となるかも分からないわけです。

そんな厳しい現状については先日公開されたOTOTOYのインタビュー記事においてもメンバーの本音が語られています。

そしてその記事を受けて書いた自分の記事がこれです。

Q-pitch

Q-pitchはアイドル街道を急ピッチに駆け上がれてない?ワンマンに向けてメンバーが語った本音

2018.10.22

この記事を書いてしばらくしてからまた違った観点からQ-pitchが見えてきた部分もあったので今回は改めてQ-pitchの課題を含めて書いていきたいと思います。

アイドルを応援する醍醐味は成長の過程にある

アイドルを応援する醍醐味とはなんですか?

こんな質問をされたたら僕は「成長の過程を見ることができることです。」と答えます。もちろん他にも魅力はいっぱいあるわけですが、この手の質問には端的に答えたほうが伝わると思っているのでこうやって答えています。

よく対比されるのが日本のアイドルグループと韓国のアイドルグループの違いです。

日本のアイドルグループはAKB48に代表されるように実力も程々な素人同然の女の子を、未完成なままステージに立たせ握手会というブースに入れて活動が始まります。それでもファンはその子が成長していく過程を見られることも込みで応援していくことになります。

最低限のダンスや歌唱レベルを求めることは当然として、ダンスについていけなくて先生に怒られながら必死についていく努力に心を打たれるのです。日本は高校野球の試合で甲子園球場が満員になってしまうような国です。当然実力でいったらプロには遠く及ばない。それでもプロ野球よりも熱く応援したくなるものが高校野球にはある。そういう伝統があります。

これは韓国では考えられないことです。

韓国のアイドルグループはデビューした時点ですでに完成していることが求められます。そのために事務所は多額の先行投資を余儀なくされます。人気が出ているのにギャラが上がらないと事務所と揉めるケースが多いのも、先行投資分を回収するのに時間がかかるという事務所側の都合もあるのでしょう。

つまり、日本のアイドルグループの原点は成長過程を応援することにあって、実力が優先順位1位というわけではないのです。

このことを押さえておくことは日本のアイドルを考える上でとても重要なことです。

秋元康さんプロデュースのAKB48グループと坂道系グループがアイドル業界を席巻していて、後を追随するグループがなかなか現れないのは秋元康さんがファンの情に訴える見せ方をうまく突いているからです。

ルックス、歌唱力、ダンス、性格、楽曲、すべての要素が整っているのに運営が思っているほど人気が爆発していかないのは成長過程の見せ方というポイントが抜けているからかもしれません。

Q-pitchの問題児

Q-pitchは初期メンバーである高村しずく、新田れな、吉岡ひなたの3名が2018年3月31日で卒業。その後、同じく初期メンバーである海老原みきも卒業しています。

3月31日に卒業を発表したメンバー3人はどちらかというと問題児の3人です。これは卒業前のひなたとも個別撮影会で話したことで本人も納得していました。

しずくは運営への不満をSNSに暴露してしまうところがあったし、れなちゃんはアイドルに対するモチベーションが見られない時期がありました。ひなたは言うまでもなく変なやつでした(笑)

それぞれに問題を抱えているメンバーだったので運営としても手を焼いたことでしょう。だからひなたは「運営としてはこの3人が辞めてよかったと思ってるかもよ(笑)」と冗談と本音のどちらの意味も込めて言っていました。僕はひなたの言葉に対して「そんなわけはない。結果的に卒業となってしまっただけでQ-pitchとして活動してくれていた期間においてはそれぞれが戦力になってくれていたし、なによりひなたの歌声を聞くのがいつも楽しみだった。」と伝えました。

でも心の奥底では「随分冷静に物事を見ているな。」と感心しました。

ひなたは変なやつでなかなか掴みどころがないメンバーでしたが、落ち着いて話をすると会話は噛み合うタイプなんです。

自分としてはQ-pitchにとっての問題児3人が卒業してしまうことは、Q-pitchというグループがまとまりすぎてしまうのではないかという意味で心配していました。

榎本あやせとの撮影会のときに「Q-pitchについてどう思う?」と聞かれたことがあります(ブログを書いているせいかこういう質問はよくされるんです。)。

そのときに言いました。

「Q-pitchはよく言えば、かわいいし性格もいい。みんな仲がいいアイドルらしいグループ。ただ悪く言えば、仲がいい分、競争意識が見られないところある。グループとしての特徴も見えにくいところがあっておもしろみに欠ける印象もあるかな。」

むしろQ-pitchというグループにはちょっと問題児なぐらいのメンバーがいてくれたほうがおもしろいんじゃないかと思ったんです。まとまりすぎているグループというのは言い方を換えれば個性が見られないグループとも言えます。

以前、自分はQ-pitchを題材にした小説を書きました。

物語の構成としては正義感が強くて万能型の主人公あやせ、出来が悪いひなた。この2人は自分が応援していたメンバーということもあり最初から設定を決めていました。

問題は悪役をどうするかです。せかいにするか、あやりんにするかで悩んだ結果、自分の好きな子のほうにしようということであやりんに担当してもらうことになります。

相当性格が悪い設定にしたので本人は納得がいかなったようです。そりゃあ、気持ちのいい設定ではないので当然ですね。ただ自分としては振り切った性格の悪さを表現しないとあやせの正義感であったり、ひなたの不器用ながらも一生懸命な姿が強調できないと思っていたので後悔はしていません。

悪役は結果的にあやりんに担当してもらったというだけで、もしかしたらせかいだったかもしれないわけで誰が担当したかは論点ではありません。

それよりも、仲がいいだけのグループなんてつまらないよね、というQ-pitchへのメッセージでもあったわけです。もう少し厳密にいうとあれだけ個性的なメンバー7人が集まって仲がいいだけのグループなんてありえないんですよ。意見がぶつかったり、ケンカをしたり、毎日顔を合わせていれば当然に起こるそういったグループ内での衝突をもっと見せてくれたほうが人間味のあるグループになるんじゃないかと思っていたんです。

Q-pitchの課題

Q-pitchの課題についてはこれまでも何度か語ってきました。「分かりにくい」部分や「本音が見えないところ」部分などです。こういった課題についてはけして間違ってはいないと思うのですが、もう一つ全く違った角度からQ-pitchというグループを見たときに気づいたのは

Q-pitchというグループは足りないものがないことが課題なのではないか

という点です。

記事を書くときに「よかった」「悪かった」という抽象的な表現だと分かりにくいので具体的なポイントを挙げて構成するようにしています。しかし、そのことが無理やり弱点を見つける作業になってしまっていた気がするのです。

Q-pitchはもう実力的には有名アイドルと差がないところまできています。当然もっともっと上を目指す意味でレベルの底上げは必要でしょうが、素人目にはその違いは分かりません。AKB48、SKE48、乃木坂46、欅坂46といった地上アイドルと比較してもパフォーマンス面で明確な違いはないんです。

それよりもむしろ欠点がないことが課題なんじゃないかということです。

ブログを書くために過去の欅坂46の冠番組『欅って、書けない?』を見直しています。そうするとうまくできないことのほうが番組的にはおいしい素材になっていることが分かります。

尾関の変な走り方は強烈、梨加の無口なキャラもおもしろい。長沢くんの不思議なキャラもいい味を出しています。本人たちからすると顔を覆いたくなるような恥ずかしい一面もファンからすると親近感を持たせてくれる要素になります。

欅坂46がバラエティ番組を持たずクールな楽曲のみのイメージしか伝わっていなかったとしたら今ほどの人気にはなっていないでしょう。

こうやって考えてからもう一度Q-pitchのインタビュー記事を見ると、アイドルロックでいくと運営が方針を打ち出したときにイメージと真逆となるせかいが感じた苦悩や夏の大型アイドルイベントで期待していたほど結果が残せなかった悔しさが彼女たちの口から出てきたことはおもしろいなと思いました。

ルールを破れとか、過激な発言をして炎上させるとか、そういう焼畑農業的な戦略は継続的な人気につながりません。荒れはてた土壌には何も残らないんです。

そうじゃなくて、すでにある自分たちの魅力の表現方法にあるんじゃないかということです。

Q-pitch

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2018.09.26

まとめ

こういうちょっとやんちゃなぐらいなほうがおもしろいといったニュアンスの記事を書くときはいつも葛藤があります。もっとおもしろくあれ、大人の顔色をうかがってばかりじゃなく本音を見せていいと言うのは簡単です。でもそれってまじめにやっている優等生がバカみたいな印象を与えてしまいそうで悩みます。

間違ってほしくないのは新メンバーとして加入した伊藤りせ、菅谷あかねのどちらもとてもいい子です。旧体制のQ-pitchとは違った風を二人が入れてくれました。二人の存在をけして否定はしていません。

それこそ欅坂46のセンター平手友梨奈なんてテレビの生放送であろうと明らかに機嫌が悪そうに見えるときがあるし『欅って、書けない?』の収録中もボ―っとしているときがあります。とてもじゃないけど平手を見習えとは言えない。でもそんなところもひっくるめて平手らしいなと受け止めています。

なんでしょうね、頭では否定的なのに心のどこかで惹かれている自分がいる。会社勤めをしていて社会の一般常識の枠組みで生きているから常識的に考えてダメだと分かっているのに、そんな常識の息苦しさに捉われない姿に憧れてしまう。

ロックってそういうことなのかもしれません。

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ABOUTこの記事をかいた人

心屋認定心理カウンセラーのハヤケンです。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。