『君は月夜に光り輝く』ネタバレ映画レビュー!キャスト永野芽郁・北村匠海と月川翔監督について

映画

欅坂46のセンター平手友梨奈が主演を務めた映画『響 -HIBIKI-』で平手友梨奈を新人賞獲得まで導いた月川翔監督の最新作『君は月夜に光り輝く』が3月15日公開されました。

原作は第23回電撃小説大賞(KADOKAWA)で大賞を獲得した佐野徹夜の『君は月夜に光り輝く』。

発光病という不治の病を患ったヒロインに永野芽郁。
『君の膵臓をたべたい』でアカデミー賞新人俳優賞を受賞した北村匠海。

そして月川翔監督の作品となれば、いい作品になるのは間違いないでしょう。
平手友梨奈に惚れこんで何度も話し合いを重ねて出演にこぎつけたというエピソードを聞いて、月川監督が次に公開する映画ではどんなヒロインを起用するのか注目していました。

『君は月夜に光り輝く』あらすじ&レビュー

『君は月夜に光り輝く』のあらすじです。

高校生の岡田卓也(北村匠海)はクラスの寄せ書きを届けるために行った病院で、入院中の同級生・渡良瀬まみず(永野芽郁)と出会う。

明るく振舞う彼女が患う病気は〝不治の病・発光病〟。
細胞異常により皮膚が発光し、その光は死が近づくにつれて強くなるという。
そして、成人するまで生存した者はいない――。
卓也は病院から出ることを許されないまみずの〝叶えられない願い〟
を代わりに実行し、その感想を伝える【代行体験】を行うことに。

代行体験を重ねるごとに、まみずは人生の楽しみを覚え、卓也は彼女に惹かれていく。

しかしその反面、迫りくる死の恐怖が2人を襲う。

そして卓也に隠された〝ある過去〟を呼び覚ます。

『君は月夜に光り輝く』公式HPより引用

原作を読んだことがなかったので映画のあらすじだけしか知らなかった自分は、このあらすじを見てありがちなラブストーリーだなと思っていました。

『世界の中心で愛を叫ぶ』やシンガーソングライターYUIが主演を務めた『タイヨウのうた』を思い出しました。高校生の男女、恋愛、病気による死、というありがちな設定の映画だな。そんな印象があったんです。

でも『君は月夜に光り輝く』という映画を見終わったときに感じたのは『世界の中心で愛を叫ぶ』や『タイヨウのうた』とは決定的に違う映画だということです。上記2作品が好きな人が不治の病より亡くなってしまう悲劇を描き観る者の涙を誘うのに対し、『君は月夜に光り輝く』は悲しみの感情よりも永野芽郁演じる渡良瀬まみずに出会えたことへの喜びを感じてハッピーエンドな物語として捉えることができる映画です。

想像していた構成は、

永野芽郁と北村匠海が恋に落ちる

二人の人生が変わりハッピーな日々が続く

病状の悪化により親が二度と会うなと言ってくる

それでも二人は好きな気持ちを抑えきれず再び出会う

永野芽郁の病気は治らず亡くなってしまう

こんな流れです。
ロミオとジュリエットのように一度叶わぬ恋だと悟る障害があったほうが恋は燃えるものです。

『君は月夜に光り輝く』もざっくりというと、この王道ラインに沿っている作品ではあるのですが、思っていたほど親が障害になることもなく、ひたすらに永野芽郁と北村匠海の感情にスポットを当てて映画が進んでいくことに美しさを感じました。

大好きな人の病気が治らず亡くなってしまう。

その事実のみを見ればそれは悲劇です。

でも僕はこの映画を見ていてうらやましいなと思ったんです。

外に出られることができず毎日病室で過ごす永野芽郁と学校生活に楽しみを見つけられずに感情を表に出さない北村匠海の人生は2人が出会うことで間違いなく変わりました。

毎日が楽しくて会えるのが楽しみでしょうがない。

そういう経験を人生の中で何度味わえるでしょう。中には経験することなく人生を終える人もいっぱいいます。最後に亡くなってしまうのは悲しいことでも、別れを悲しい、寂しいと感じられるということはそれだけ一緒にいた時間が楽しかったからです。

別れに涙するほど悲しいと感じる出会いは当たり前のことじゃない。

そんな素敵な出会いに心が温まる作品でした。

見どころは永野芽郁と北村匠海の出会い

映画『君は月夜に光り輝く』の一番の見どころは、北村匠海が永野芽郁にクラスメイトが寄せ書きをした色紙を届けにいくところです。そこで二人は初めて出会うことになります。

意外に感じたのは不治の病で余命ゼロと言われている永野芽郁がとても明るかったことです。普通塞ぎこんでしまったり、ヒステリックになったり、心を閉ざした設定にしたくなりそうなものです。発光病という不治の病を患っていると言われれば周りからの偏見の目に晒されてきたはずです。初対面の見知らぬクラスメイトがいきなりやってきたとなれば疑いの眼差しで見てしまうのが一般的に思います。

でも永野芽郁は明るくて、ひとめ惚れするには十分すぎる美少女です。

彼女に出会ったその瞬間、彼の心は揺れ動いたはずです。しかし、初対面ということもあって自分の心に蓋をして帰ろうとした。そこに永野芽郁から「卓也くん、また来てくれるよね」と言われて、また病室に来る口実ができました。

最近あいみょんが気になっていてインタビューを受けた雑誌や出演番組をチェックしているんですが、爆笑問題さんのラジオにあいみょんがゲスト出演した際に太田さんがインフルエンザになってしまいお休みしてしまいました。

このときにあいみょんは「また次に会えるチャンスができたから嬉しい」と語りました。

素敵な言葉だなと思ったんです。会えないことは次に会うためのチャンスができたと言ってもらえたら言われたほうも嬉しいじゃないですか。誘う方も誘いやすくなります。

「卓也くん、また来てくれるよね」をひとめ惚れしている美少女から言われたらまさにキラーワードです。帰り際に紙を渡して次にくるきっかけを作ってくれるあたりはモテる女だなと思ったもんです(笑)

永野芽郁も北村匠海にひとめ惚れしてたのかなぁ。
ずっと病室から抜け出せなくて、やっと現れた話し相手を引き留める手段として「グミ食べたい」という紙を渡したという設定ですが、はたして好意を抱いていない人が現れただけで引き留めるでしょうか。きっと彼女の中にも感じる者があったはずです。

出会った瞬間に北村匠海の心が動いて、会うたびに恋をしていく姿をぜひ見ておいてください。

月川翔監督がヒロインを永野芽郁にした理由

月川翔監督といえば全作が欅坂46の平手友梨奈主演映画『響 -HIBIKI-』でした。

平手が才能ある子だとは分かっていても初の映画で初主演ということもあり出演には慎重な姿勢を見せていました。そんな平手に対して何度も月川翔監督は話し合いを重ね、出演OKの返事をもらうことができます。

それだけ情熱をもって口説き落としただけあって映画『響 -HIBIKI-』は平手友梨奈の圧倒的存在感が最初から最後まで支配する映画に仕上がっています。

映画においてキャスティングはとても重要なポイントです。

当然、月川監督もそれを分かっているでしょうから平手友梨奈の次に公開する映画のヒロインではどんな女優を起用するのだろうと気になっていました。

その理由は映画が始まって永野芽郁が登場してまもなく分かりました。

彼女は恋する女の子が大好きな彼が来てくれた喜びを表現するのがめちゃくちゃうまい。

けしておおげさではなく、感情がバレないように少しだけ押し殺しながらも嬉しくて喜びが溢れてしまう女の子を演じています。

目の動き、表情の変化、声のトーン全てを使って表現された渡良瀬まみずは、そりゃあ男なら誰だって好きになるよねと思わせてくれます。

なるほど、これは月川監督が起用したくなる女優だわと妙に納得してしまいました。

そしてそれは同時にこれだけ魅力的なトップ女優と平手友梨奈は同格として月川監督が評価していることに、平手友梨奈ファンとして嬉しくなりました。

北村匠海と今田美桜の関係は何を表していたのか

メイド喫茶で働くことになる北村匠海。

バイト初日からキッチンでいきなりのハードワークでだいたい辞めてしまうのに北村匠海は「たぶん続けると思います」と語ります。

そしてめちゃくちゃかわいい今田美桜から誘われても恋は発展しません。

正直いうと、メイド喫茶のシーンはどういった意味を持って挿入されていたのか分からないんです。

一般的には、永野芽郁の発光病が悪化して親に会うなと言われ失恋気分のときに美少女今田美桜から誘われて、彼女の誘いに乗ってしまう。永野芽郁を忘れるために今田美桜と付き合おうとするけど、頭に浮かぶのはずっと永野芽郁の存在で自分がどれだけ永野芽郁のことを好きだったか気づかされるという展開だと思ったんです。

でもけして北村匠海は今田美桜の誘いには乗らない。

永野芽郁から「メイド服を着たい」という代行の要望を受けてメイド喫茶に行ったのは分かるとして、なぜ彼はバイトを続けようと思ったのか。

この物語の今田美桜の役がいる理由は?

意味もなくキャスティングをする監督ではないので、理由を聞いてみたくなりました。

まとめ

映画を観る前は、誰かに代行してもらうことに何の意味があるのかと思っていました。自分が経験したいと思うのは分かるとしても病室から出られないとしても自分が経験しなければ意味がない。実際に映画の冒頭部分で北村匠海が「代行することに何の意味があるのか」と問いかけています。

永野芽郁は病室から出られないから代行してもらうことで行った気分になれるからと言うわけですが、おそらくそれは口実に過ぎないと思うんです。

例えば、何かプレゼントをもらったときにプレゼントそのものの嬉しさに加えて、相手が自分のことを思って何をプレゼントしようと考えていてくれたことも嬉しいじゃないですか。

大好きな彼が私の誕生日はいつで、靴のサイズはいつで、こんな色だったら似合うんじゃないかとか考えていてくれたことが嬉しい。

この代行体験というのは、私のために彼ががんばってくれるという行為がそのもの嬉しくて、過酷なことでも叶えてくれることで私は彼から愛されていると実感する。

そういった自分が生きている意味を感じさせてくれる時間が代行体験だったのではないでしょうか。

心温まるラブストーリーでした。

この映画で泣くとすれば悲しみの涙よりも愛を実感して心が動いたことことによる涙だと思います。

ぜひ映画館で観てほしい映画です。月川監督はいい映画を作りますね。平手は素晴らしい監督に出会ったもんです。

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心屋認定心理カウンセラーのハヤケンです。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。