こんにちわ、心理カウンセラーのハヤケンです。多くの人が抱えている問題にお金の問題があります。好きなことだけして暮らしていけたらどんなに幸せだろうと思いますよね。でも実際は毎日会社に通勤する憂鬱な日々を送っている方も多いと思います。
好きなことがお金にならないと悩んでいる人、時には自分の好きなことが分からないという人もいます。そんな好きなこととお金に関するお話しをしていきましょう。
目次
好きなことがわからないってなんだ!
心理の世界にいると自分の好きなことがわからないという人に会います。しかも結構な頻度で会うので好きなことが見えなくなってしまっている人って意外と多いんですね。
心屋認定カウンセラーの資格を取るために通っていた心屋マスターコースというカウンセラー養成講座のときに初めて好きなことがわからないという人に出会いました。最初は何を言ってるか分からなかったんですよ。だって生きていれば好きなことの1つや2つは当然に持っているものだろうと思っていたからです。
「いやいや、なんかあるやろ?」
と言っても冗談じゃなくて本気でわからないというのです。
そして続けて好きなことがはっきりしているハヤケンがうらやましいというのです。この言葉も自分には衝撃的でした。アイドル、スポーツ、プロレスといった好きなことがたしかに明確になっている自分ですが、それがうらやましいという発言は、好きなことがあるということそのものに価値を感じていなかった自分には好きなことがあることをうらやましいと感じるほど素晴らしいものだとは思っていなかったんです。
そしてこのうらやましいと言われたときに当時まだお笑い芸人をやっていたときに地元の同窓会に出席したときを思い出しました。
養成所に通い始めて半年以上が経過しても全く結果が出せず悶々とした日々を過ごしていた時期に参加した同窓会。才能のなさを痛感させられる日々で悔しかったり情けなかったりする気持ちの連続でした。当然お金なんてないし人気もなくて気持ちも落ちていたときに同窓会で言われました。
「好きなことをできているハヤケンはうらやましい。」
このときも何を言っているのか分からなかったんです。
え、こんなに毎日つらい日々で結果が出ていないのにうらやましい??
周りからすると好きなことをしたくてもできないというんです。そんなもんやるか、やらないかだけだろと思ってしまうわけですが、そんなに簡単なものじゃなくて、なんとなく学校を卒業して就職してみたけど全然やりたいことじゃないからつまらないし、彼氏もいつになったら結婚を考えてくれるのか分からない。それに比べて好きなことをできているハヤケンはうらやましいというのです。
僕からしたら安定した職業について彼氏もいて、こんなうらやましいことはないって思ってしまうのに周りからしたら不安定で彼女もいない自分のほうがうらやましいと感じる。物事にはいろんな見方があるんだなと実感したときでした。
好きなことがわからなくなる理由
好きなことがわからないという人には特徴があります。いくつかのパターンに分けて解説しましょう。
好きなことに対するハードルが高すぎる
僕は生粋のヲタク気質なので好きなことは突き詰めていくタイプですが、世の中には程々にはできるけど誇れるほどうまくはできないっていう人がいっぱいいます。
例えば、毎日料理は作っているけどクックパッドに載せるような料理は作れないとか、インスタに載せるような鮮やかな彩りある料理は作れないとか。
でも、料理って基本他人に見せることを前提に作ってないじゃないですか。家族に食べてもらうために作るのが基本であってインスタに載せるような料理じゃなきゃ誇れないってわけじゃない。
料理が全然できない僕からしたら子どものお弁当を作れる主婦というのはそれだけで十分特技です。
つまり、自分の好きなこと=他人に評価してもらえること、でなくても構わないんです。
料理が好きなら好きでいい、お酒を飲むのが好きなら好きでいい。好きなことと詳しいことは一緒じゃなくていいんです。もっともっとハードルを下げて考えてみましょう。
正解を求めるから見えなくなる
好きなことがわからないという人の特徴に自分自身の感情よりも答えが正しいのか間違っているのかが判断基準になってしまっている人がいます。
これは本人の問題というよりも幼少期にどういう環境で育ったかという点が大きく影響してきます。
例えば、子どもの頃に家族でお寿司を食べに行ったとします。そこで「好きな物を食べていいよ」と言われてウニや大トロ高い物を好きなだけ食べていたら親が玉子しか食べなくなったのを見たら子どもながら好きな物を食べちゃまずいんだなと察するわけです。
もちろん親が玉子が大好きなのかもしれませんが子どもも親と一緒に暮らしていれば生活水準がどれぐらいか分かるじゃないですか。奮発してお寿司屋さんに連れてきてくれたと分かれば気を遣うものです。こうやって自分の感情に素直になった結果、相手を困らせることになる経験を重ねていくと本当に自分が好きな物ではなく、自分も一緒に玉子を食べておこうという思考になってそれが正解であるとインプットされていきます。
すると徐々に本来自分が食べたかったものが何なのか分からなくなっていくのです。
実は好きなことをやっている
好きなことがわからないという人も他人から見ると結構好きなことをやっていることが多いんです。
この原因は上記した2点と重なる部分もあって、好きなことをすでにやっているのにその価値に気づいていないケースや正解を求める思考が強すぎて本来の気持ちに気づけなくなっているなどがあります。
自分の夢であったお笑い芸人をやるということも才能の限界を感じていた自分にとってはつらい日々でしたが、そもそも夢に向かって挑戦できること自体が普通の人にはなかなかできない価値のあるものだと気づかされるのは結局他人が教えてくれたことです。
もっともっと単純なことでいいんです。寝ること、食べること、走ること、テレビをみること、お風呂に入ること。
詳しいかどうかじゃなくて気持ちが安らぐもの、テンションがあがるもの、ときめくもの、そういった自分の感情を大切にしてください。
好きなことはお金にならないでいい!
僕の師匠である心屋仁之助はよく「好きなことと得意なことは違う」と言います。
寝ることが好きだからといってそれが仕事につながるかって言ったら普通はなりませんよね。食べることが好きだからといってグルメレポーターになるわけじゃない。
大きな勘違いとして多いのは「お金を稼げること=価値のあるもの」と考えてしまうことです。
そんなことをいったら専業主婦は価値のないことをやっているのでしょうか。そんなわけはありません。お金を稼ぐことに重きを置きすぎると好きなことがあったとしてもお金を稼げるほど詳しくもないからたいしたことないというレッテルを自分で貼ってしまって好きなことが見えなくなる要因になります。
好きなことでお金が稼げなくてもいいんです。
でも将来的には好きなことでお金を稼げるようになりたいと思っていたとします。
そう考えている人ほど稼げないことへの劣等感が強くなってしまうのですが、こういう方はいきなり好きなことだけで稼ごうとしないでまずは得意なことでお金を稼ぐようにします。特別好きじゃないけどストレスなくできる得意なことで生活していく。それと並行して好きなことでお金が稼げる仕組みを作り上げていくわけです。
好きなんだけどうまくできない。
好きじゃないけど得意。
この二つをどっちか1つにしてしまうのではなく並行してやっていくという考え方も重要ですよ。
まとめ
別に好きなことなんてなくても生活していけるので趣味が特にないって方も趣味がなくて問題ないんです。それでもどうしても趣味がほしいんだって人は、まず嫌なことを1つずつ辞めていくことです。
好きなことが分からなくても嫌だな、おもしろくないなと思う気持ちは分かるはずです。そういう気持ちに気づいていく。
例えば、専業主婦だから料理、洗濯、掃除をやらなきゃいけないと思ってやっていたけど、本当はやりたくないことだからやめてみたら家でゴロゴロしてるのが好きだったと気づいた人がいます。でも専業主婦なのに料理、洗濯、掃除をやらないわけにはいかないという理性があったから好きなことを見えないようにしていたわけですね。
なかなか自分自身の本当の気持ちって分かりにくいもんですね。好きなことのハードルをどんどん下げて、嫌なことはやめてしまう。その繰り返しの中で見えてきたものを大切にしてください。
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