心理カウンセラーのハヤケンです。心理カウンセラーというのは簡単にいうとお悩み相談を仕事にしている人となります。別に悩みなんてないわ!って人はそもそもカウンセラーに話を聞いてもらおうとさえ思わないわけで、カウンセリングを受けようと思う人の多くはとても繊細な人が多いように思います。
そしてその繊細すぎる自分の心を責めている人がとても多い。傷つきやすい心も視点を変えるだけで長所になります。少しだけ視点を変えて見てみましょう。
有名なあの人も傷ついている
テレビで見る有名なあの人はきっと強靭なメンタルを持っているんだろうな。そんな風に思っていました。
成功している人は打たれ強くて
成功してない人は打たれ弱い。
心理の面だけを見ればこんな捉え方をしている方が多いと思います。でも、師匠でもある心屋仁之助は自身の講演会で毎回ネットで叩かれていることをボヤいています。
憂鬱になりがちな人は自分の評価をすべて人に委ねる傾向があります。人にどう思われようと自分で自分を尊重できるだけの基盤がないのです。憂鬱から抜 け出すには自信という基盤が必要ということになります。by心屋仁之助 pic.twitter.com/iAD3acn2QY
— 有名人・著名人の写真と名言格言 (@meigenkakugenga) 2013年12月6日
心屋認定カウンセラーである自分とすれば不思議な感覚になるんです。
自分の講演会を開けば会場は満員になり、毎月のように本を出版する成功者なのだからそんなネットで好き放題言ってるやつの言葉なんて気にしなければいいと思ってしまう。
AKB48のプロデューサーでもある秋元康さんは新曲をリリースするごとに「クソ曲」と言われることに傷つくこともあると言います。あの秋元康さんですよ。
日本の歴代作詞家の中で一番ヒットソングを生み出している人なんだからネットでどうこう言われようが何も気にしていないように思えます。
でも、実際は気にしている。
こうやってちょっと冷静になって考えてみると成功する人ってどんなに強い風当たりでも気にせず平然と過ごしている人ってわけじゃなくて人並みに傷ついて、ちょっとしたことを気にしている人だと分かります。
強いのか、鈍感なのか
大学時代にバイトをしていた職場で社員だった人がまた強烈な個性を持った人でした。めちゃくちゃ頭のキレる人で仕事ができた。しょっちゅうミスばっかりしていた自分としては名前を呼ばれただけで怒られる予感しかしなかったのであまりシフトで被りたくない人でした。
何をやらせてもすごいしメンタルも強くて動じない姿はレベルの違いを感じてしまいます。こんな感じで自分からするとスーパーマンのような人ですが女性スタッフにはまったく人気がなかった。
意地が悪いというか、根性が悪いというか度を越えたいたずらをするときもあってその人が嫌で辞めていったスタッフもいたぐらいです。
その時に気づいたんです。
自分の視点から見るとその人のメンタルの強さはまさしく強さでしかなかった。
でも、女性スタッフから見ればそれはたんなる鈍感な男でしかなかった。
まったく同じ人を見ているのに捉え方の違いでこうも評価が分かれるものなのかと驚いたのを覚えています。
傷つきやすいから優しくできる
大学時代の職場を通じて分かったのは人っていうのは一長一短なんだなということ。
プロ野球ではトリプル3といって走攻守に優れた結果を残す選手が出てきていますが基本は長打力のあるバッターは足が遅いか守備がヘタ、ミート力が高い選手は長打力に欠けるケースが圧倒的です。
ホームランのタイトルを獲った選手が脚が遅いことを嘆いていてもしょうがないわけです。
バイト先で女性スタッフに嫌われていた社員は動じないメンタルが長所であり、どんなことをしたら相手が傷つくか感じ取ることができない短所がありました。
だいたい自分が当然にできることって他人がなぜできないのか分からないんです。
名選手が必ずしも名監督になれないのは選手時代に当たり前のようにできた人はなぜこんな簡単なこともできないのか??と思ってしまうのでしょう。
天才的な人は来た球を打てばいい以外に伝え方が分からなかったりします。傷つきやすいということは短所にしか思えないかもしれませんが視点を変えれば他人の痛みも分かる人という長所になります。
結局、人はないものねだりをしているだけなのかもしれません。
傷つきやすいからこそ他人に優しくできる。そう思えば傷つきやすいという特徴は立派な長所です。
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