3月23日NHK総合で放送された坂道テレビで欅坂46『黒い羊』のフルコーラスバージョンが公開されました。これまでのMステ、CDTVなどの歌番組ではテレビサイズでの披露だったのでフルコーラスをテレビで披露するのは初となります。
彼岸花を持つセンター平手友梨奈、彼岸花を渡される小林由依の表情など注目ポイントをあげながら振り返ります。
目次
欅坂46『黒い羊』フルコーラス披露
中村勘九郎からの『黒い羊』佐藤詩織からスタート
坂道テレビでは坂道ファンの著名人として欅坂を担当してくれた中村勘九郎さんのコメントからの『黒い羊』披露という流れでした。
その『黒い羊』の始まりはフロントメンバーを務める佐藤詩織のアップからスタート。
しーちゃんといえば大のミスチルファンであり歌舞伎ファンでもあります。以前『ガラスを割れ!』のPRで小林由依と今泉佑唯のゆいちゃんずが中村勘九郎さんを訪問したときにめっちゃうらやましがっていたのが印象的でした。
その点を分かった上で中村勘九郎さんからのしーちゃんへ繋がる流れを感じながら見るとまた違った思いを感じながら見ることができます。
1:08~ 小池美波の表情
これぞ!!!!!
ギャップ萌えだろ!!??????????#坂道テレビ #小池美波 #黒い羊 pic.twitter.com/TCbpNrbZg2— ????セイヤ? ?? ???? (@Nogi11064646) 2019年3月23日
黒い羊に対して後ろ指をさしている白い羊たち。
この部分は過去の歌番組でも見られた振付だったのですが、表情が暗くて見えないケースも多かったシーンです。
今回この平手が指をさされるシーンのみいちゃんの表情が強烈で、もっというとその後ろにいるしーちゃん、ふーちゃんあたりも役に入ったいい表情をしているんですよ。
こういう表情を見ると、やっぱり欅坂46の曲というのはストーリーがあって、メンバーをストーリーを演じる役者という見方ができます。
これは今に始まったことではなく、以前からそういった傾向はあったのですが、演じることへの恥じらいがなくなり楽曲に対する考え方、パフォーマンス力などが底上げされた今のほうがより演じているという面が強くなっている気がします。
何度巻き戻してみてもみいちゃんの表情のところで心を惹きつけられるシーンでした。
1:49~ ラップシーンでの平手友梨奈の生歌
「真っ白な群れに悪目立ちしてる」から始まるラップシーンは、テレビサイズでは見られないシーンなのでフルコーラスならではのところです。
全体を通して平手の口はあまりはっきりとは動いていないので、生歌オンリーなのか、生歌&音源なのかは分かりませんが、どちらにしても平手の歌声がしっかりと聞こえたことは事実です。
守屋に目隠しをされて「人間関係の答え合わせなんて僕にはできないし」と、そっと守屋の手をどかす。
そして「そこにいなければよかったと後悔する」と同時に守屋に突き飛ばされてしまう。
ここでしばらくうずくまる平手の周りで、今度は指さしていた白い羊たちが苦悩を見せ始めます。しーちゃんの表情、みいちゃんは頭を抱えながら髪を振り乱していると、誰かに突き飛ばされてしまいます。
言いたいことも言えず言葉を飲み込んで、平手を黒い羊として厄介者扱いしていた白い羊たちは、本音に蓋をして自分の気持ちと向き合っていないわけで居心地の悪さを抱えたままです。誰かを厄介者に仕立てあげても根本的な解決にはなっていないということです。
そして今度は自分自身が黒い羊扱いをされて弾かれてしまう。
結局、自分の本音に向き合わないで誰かを黒い羊にするやり方は、立場や環境が変われば明日は我が身。今度は自分が厄介者にされてしまうことだってあります。
2:35~ 密集してからの上からのアングル
This thread is gonna be my detailed opinion about Kuroi Hitsuji on SakamichiTV.
Please feel free to talk to me about it as I would love to heard other people's opinions too!#欅坂46 #黒い羊 #坂道テレビ pic.twitter.com/TgVymEWpEa— かえん⊿ (@takahashikaen) 2019年3月24日
彼岸花を掲げた平手を中心に密集したメンバーが彼岸花を表現したような振付になっています。
上からのアングルを撮れる収録での撮影ならではの構図ではないでしょうか。
ライブで横から見たときにどう見えるのかは微妙かもしれませんが、ともかく今回の上からの視点はよかった。
僕の心を表している彼岸花を掲げて「全部僕のせいだ」と僕は叫びます。
そして僕の心の彼岸花を自ら手放してしまう。その彼岸花をすかさず拾い上げるのが石森。次々に彼岸花はもてあそばれるようにリレーされていき、一度平手が奪いとってもすぐに取られて捨てられています。
MVでは平手以外のメンバーが黒い羊で、僕は救いの手を差し伸べる役でした。しかし、ライブでのパフォーマンスを見ていると僕自身が黒い羊で、僕の分身でもある彼岸花を投げまわされているのは学校でのいじめに似ています。
黒い羊扱いされている人はまるで汚いものを触るように扱われます。そして、見かねた誰かが彼岸花を拾いあげますが、この彼岸花を拾い上げるということはすなわち自分も平手の仲間扱いをされてしまうリスクもあるわけです。黒い羊を助けるものは白い羊の敵だということです。
助けてあげたいけど、みんなの攻撃の目が今度は自分に向けられるかもしれない怖さ。そんな葛藤が見えたシーンでした。
3:32~ 突然現れる彼岸花
坂道テレビの黒い羊は本当に圧巻だった。セットもパフォーマンスも。
曲にかける思いが伝わったし、メンバー全員の顔が見えたし。
てち生歌だった、「全部僕のせいだ」
泣けてきた。
これからもずっと欅を応援しようと思えた。#欅坂46 #黒い羊 #坂道テレビ pic.twitter.com/S8T57ewccP— チヒロ (@US9nv1vQAQivAdW) 2019年3月24日
「白い羊なんて僕は絶対なりたくないんだ」のサビ前でピラミッド体形になるところで一度視界から消えた彼岸花が突然現れるところはすごい演出ですね。
よく見ると平手が後ろに歩いていく時点で彼岸花が見えているので、平手後ろのメンバーがそっと渡していることにあります。平手が一度両手を広げて手には何も持っていないことを示してから突然現れるという演出もよくできています。
ここから後のパートはMVでいう屋上のシーンと一致する部分なのでハグをして分かり合うところです。平手からのハグを受け入れてくれています。それでも一人だけ受け入れていないのが小林由依で突き飛ばします。
その直後の平手のダンスは「それでも僕はいつだって悪目立ちしていよう」に繋がる流れで、僕の中では悪目立ちしてでも黒い羊をまっとうするんだと覚悟が決まっています。
4:40~ 平手友梨奈を見つめる小林由依
そんな平手を見て小林は頭を抱えて苦しみます。
そして最後にはあれだけ拒絶していた平手から彼岸花を受け取ります。
自分を救おうと救いの手を差し伸べてくれた平手の愛が小林の心を動かしたわけです。
最後の白い光をバックに小林が見せた鋭い眼差しは、黒い羊だと言われようと私は戦うという覚悟が見える目をしています。
さすが撮影する人もプロだなと思わせるシーンで、うまく撮らないと影になって顔が全然見えなくなってしまう点やピントが背景に引っ張られてしまうのでピント調整が難しいところですが、すぐにピントを調整して小林の眼差しをしっかり撮ってくれました。
まとめ
初のフルコーラスでの歌番組収録でしたが、さすがTAKAHIROさんと思わせる振付が随所に見られて曲が終わるのと同時に1つの映画を見終わったような感覚がありました。
平手だけでなく周りを固めるメンバーの表情も役に入り込んでいる素晴らしい映像でした。
これだけ素晴らしい曲をテレビサイズにしてしまうのはもったいないですね。いつかゴールデンの特番とかでフルコーラスバージョンを披露するときがきてほしいと思います。
あとはやっぱり生で見てみたい。武道館当たりますように。
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