欅坂46『黒い羊』MV考察Vol.11平手友梨奈が市川染五郎との対談で振付の意味を解説!

欅坂46

『SWITCH』4月号で欅坂46の平手友梨奈と歌舞伎役者の市川染五郎が対談しています。今回は市川染五郎が聞き手となって欅坂46の新曲『黒い羊』に込められた意味を問いかけます。

ネットで購入したので中身を全く読めない状態だったため見開き2ページと知ったときは残念だったのですが、実際に読んでみると『黒い羊』MVの核心を突いた中身が濃い内容にビックリしました。

相手が市川染五郎ということで平手もサービスしてくれたのでしょうか。

『アンビバレント』から繋がるストーリー

市川染五郎と平手友梨奈は昨年も一度対談をしています。同じ10代ということもあって感性的にも通ずるものがありそうです。

今回は市川染五郎も『黒い羊』を中心にかなり欅坂46について勉強してきたようですね。

一番最初に平手にぶつけた質問は楽曲のストーリーについて。

一つ前の「アンビバレント」に「一人になりたい/なりたくない」という歌詞があって、その主人公がそういう感情を抱きながらどっちに行くんだろうなと思っていたんですけど、“やっぱり”という言い方が正しいのかわからないけど、今回の「黒い羊」の歌詞にある「僕だけがいなくなればいいんだ」という、マイナスな思考のほうに行っちゃったんだな、一番最初に歌詞を見た時には思いました。

『SWITCH』4月号より引用

『アンビバレント』で揺れ動いていた僕の感情は『黒い羊』でマイナスの方向に振れてしまったことが分かります。

『アンビバレント』で僕は「一人になりたい/なりたくない」の答えが「一人になりたい」という僕の感情を優先したものではなく「僕だけがいなくなればいいんだ」というネガティブな感情から導かれた答えになってしまっています。

引退を発表したイチローが記者会見で

「成功するからやるというのではなく、やりたいからやるんだ」

と言っていたのは印象的で、本来人間の心は自分の欲求に従うほうが自然です。

しかし、失敗したくない恥をかきたくないというリスクを考え始めると損得勘定で動くことになるので、うまくいっているときはいいのですが失敗したときには絶対に後悔することになります。

だから、優先するべきは損得勘定とか、こうあるべきといった義務感とかではなく、僕は一人になりたいのか、なりたくないのか、自ら選択する権利を持っていると自覚することだったわけです。

それが残念ながら「僕だけがいなくなればいいんだ」という感情からは僕の欲求は感じられず、僕はみんなの邪魔者だから僕だけがいなくなればいいだろという結論です。

周りの目線を気にしすぎて自らの感情に従うことを忘れてしまっている。

なんとも黒い羊らしい思考だなと感じた部分です。

自分の小さい頃から「生きろ」というメッセージをもらう

『黒い羊』MVで描かれた子どもから彼岸花を受け取るシーンについても語っています。

自分の小さい頃からもう一回「生きろ」というメッセージを貰うというか、もう一回それこそ「僕」の心を貰うという意味で、あのシーンを撮影しています。

『SWITCH』4月号より引用

『黒い羊』に登場する主人公はあくまで平手友梨奈演じる登場人物の1人にすぎないわけですが、どうしても「僕=平手友梨奈」と重ねて見てしまう部分があります。

『黒い羊』MVでは平手の幼少期の自分から彼岸花を受け取っています。

MV冒頭から平手が彼岸花を持ちながら苦しむ黒い羊たちの間を通り抜けてくるシーンは、彼岸花が僕の心であり、黒い羊たちへ救いの手を差し伸べる愛の象徴でもあったことが分かります。その彼岸花を落としてしまって生きる希望を失っていた平手に自分自身の幼少期から花を受け取る。「生きろ」というメッセージをもらうわけです。

家族に誕生日をお祝いしてもらってケーキを囲みながら満面の笑みを浮かべていた子どもは成長するにつれて傷つき苦しむ過程で生きる希望が見えなくなってしまっています。

これって平手友梨奈が欅坂46の活動を通して笑わなくなっていった過程とリンクします。

2019年に入ってからの平手は比較的安定している印象を受けますが、『不協和音』あたりから『風に吹かれても』の期間はけやかけでも無表情に見えるときが特に多い時期でした。

2018年になってもケガや精神的な不安定さもあり休養。今になって思えば映画『響』の撮影期間だったことが明かされていますが、それは事後報告であって欅坂46の活動に復帰しないという選択肢はあったはずです。

『サイレントマジョリティー』発売当時はまだけやかけでもバラエティの対応をして笑顔を見せていました。不安定になってからが本当の平手なんだとしても、初期のよく笑っていた平手も平手であることに間違いありません。

ケーキを目の前に誕生日のお祝いをしてもらって笑う子どもの頃、右も左も分からず言われるがままに対応して笑顔を見せていた初期の平手。

いろんなことを経験するうちに笑顔を失うのは傷つくことに対する恐れからくる自己防衛本能です。心のガードを固めておけば少なくとも傷つく可能性は減ります。ただし、その代償として生きることへの希望も失ってしまった。

そんな黒い羊の僕に対して子どもは花を渡してきます。

子どもが教えてくれることを平手は「生きろ」というメッセージと語っていますが、もっとシンプルに考えたほういいよっていうメッセージも含まれている気がするのです。

理想像が高い平手だからこそ悩み苦しみます。

でも原点はアイドルになれて嬉しい、ステージに立つのが楽しい。そういった根源的な欲求にあるはずです。

まだ純粋な気持ちだけで生きていた自分自身の幼少期から教わることはたくさんあります。

一度向き合うことが一番大切

この曲を通して一番伝えたいことはなんですか?

平手:「ハグ」というのがまさにそうなんですけど、一回でもぶつかってみて、もし駄目だったら、それこそ曲の最後の部分の歌詞のように「ここで悪目立ちしてよう」になると思うんですけど、一度は向き合うこということを忘れないでほしいな、とは思います。

『SWITCH』4月号より引用

この発言を読んだときに『ROCKIN’ON JAPAN』2019年4月号のインタビューを思い出しました。

映画の監督に言われたんですけど、私は始まっちゃったら楽だけど、始まる前が大変だと。考えるから、って言われて、ああ、それがダメだというか、無駄な時間なのかなもなって思って。だから最近考えないようにしてるかも。

『ROCKIN’ON JAPAN』2019年4月号より引用

映画の監督というのは映画『響』で監督を務めた月川翔監督です。月川監督としては平手を見て、やればできるんだからそんなに考えすぎずやってみればいいのにと思ったはずです。やるまでにあらゆる心配事を全部想定して考えるから一歩が踏み出せなくなる。平手の才能を認めているからこそ歯がゆい気持ちもあったのでしょう。

2018年の春に行われた映画の撮影は、とにかく慎重な平手がいて、それから半年以上が経過した『黒い羊』で平手はまずは向き合ってみてダメだったら悪目立ちするという選択肢もあるわけで、ぶつからずに諦めないでほしいと言っています。

以前の平手ならぶつかることをせずに、どうせ僕はみんなから嫌われているから僕だけがいなくなればいいんだと思っていたはずです。

でも今の平手はぶつかって傷ついても、ぶつかったことで見えてくることもあるのだから傷つくことを恐れずにぶつかってみてと発言しているのを見て平手友梨奈の成長を感じたインタビューとなりました。

まとめ

『黒い羊』のMVは個々の受け取り方によって感じ方が様々なMVに仕上がっています。

だからこそ、演者があまり答えを提示してしまうことの弊害もあって、あまり自身の考えを述べることを平手はしたくないのかなと思っていたら結構話してくれています。

聞き手がアイドル専門のインタビュアーではなく市川染五郎ということで話しやすかったのかもしれません。

見開き2ページと文字数は少ない中にも中身が濃いインタビュー内容に仕上がっています。

平手推しなら買い!逆に平手推し以外は無理することはないと思いいます。

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心屋認定心理カウンセラーのハヤケンです。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。