アジア大会2018には社会人野球の選手で構成された日本代表チームが出場します。その選手の中にかつて早稲田大学や横浜DeNAベイスターズで活躍した細山田武史選手がいます。ハンカチ王子こと斎藤祐樹選手とバッテリーを組んでいたイメージを覚えている方も多いかもしれません。
そんな細山田武史選手がなぜアマチュア野球であるトヨタ自動車で野球を続けているのかを紹介します。
細山田武史のプロフィール
人間諦めなければ、頑張っていれば、必ず良いことがあると、教えられた気がします。おめでとう細山田選手!ありがとう武史!花は桜木、男は細山田!やりましたぁー!#細山田武史 #トヨタ自動車 #都市対抗野球 pic.twitter.com/Xfv4XpkjEg
— ジェントル高久 (@gentle_1047) 2016年7月26日
名前:細山田武史(ほそやまだ たけし)
生年月日:1986年4月29日
出身:鹿児島県出水市
身長:179㎝
体重:74キロ
ドラフト:2008年ドラフト4位で横浜ベイスターズ入団
出身高校:鹿児島城西高校
出身大学:早稲田大学
現所属:トヨタ自動車
早稲田大学時代は斎藤佑樹とバッテリーを組んでいた
高校は地元鹿児島の鹿児島城西高校に進学。1年夏から正捕手として活躍するなど入学当初から実力は認められる存在でしたが県大会の準決勝まで勝ち進んだのが最高成績で甲子園出場はなりませんでした。
その後、早稲田大学に進学。日本ハムファイターズに入団した宮本賢や千葉ロッテマリーンズに現在も所属している大谷智久をリードするなど早稲田大学の正捕手として活躍。そして細山田武史選手が3年生の時にハンカチ王子こと斎藤祐樹選手が入団して早稲田大学の黄金期を迎えることになります。
このときの早稲田大学はのちにプロ野球で活躍する選手が多数在籍していました。
斎藤祐樹選手を筆頭に、広島カープの福井優也選手、横浜DeNAの須田幸太選手、西武ライオンズの松下建太選手がいたのだから強いわけです。多才なタレントを有する投手陣をリードしてきた細山田武史選手もすごいですね。
それでも今になって振り返ると当時の評価が高かったのは斎藤祐樹選手の影響が大きいといいます。斎藤祐樹選手が全日本に選ばれた。じゃあ、自分も選ばれるといった形で自分の実力というよりも斎藤祐樹選手ありきの評価だったということです。そうはいってもベストナインや首位打者も獲得しているのだから実力者であることは間違いありません。
食事は吉野家か松屋の牛丼にする
横浜ベイスターズにドラフト4位に入団した際はちょうど正捕手だった相川亮二選手がヤクルトにFA移籍した直後ということで細山田武史選手にかかる期待は大きいものでした。
監督も元捕手の大矢明彦監督ということで捕手の育成に力を入れるタイミングだったこともあってチーム捕手としては最多の88試合に出場してルーキ―イヤーから活躍をします。
ですが、本人の実力で勝ち取った正捕手ではなく、チームの育成方針で試合に出ていただけであって実力はまだまだといえました。プロのキャッチャーともなれば経験が必要なポジションであって1年目でいきなり活躍というのは、まずあります。それなのに勘違いしてしまったというんですね。
これはプロ野球選手によくあることで、特に人気球団の阪神タイガースの選手はすぐに勘違いします。1年だけ活躍する選手は阪神にもよく出てくるんです。でも2年3年と連続して活躍する選手がなかなか現れないのは阪神の悪しき伝統といえます。
2011年に84試合に出場した細山田武史選手はプロで実績を重ねていきますが、2012年には1軍での出場機会がなく、オフには60%ダウンの年俸600万円でサインをしています。
このときの会見で細山田武史選手が言った言葉が「食事は吉野家か松屋の牛丼にする」という発言です。それだけ切羽詰まった状況だったということなんです。
戦力外⇒トヨタ自動車入社
【速報】元ソフトバンク・細山田武史、トヨタ自動車に入社https://t.co/sZJLjDG4fj https://t.co/fKhIrDRxXO #BaseballNEXT pic.twitter.com/DeiTjgKK5p
— 最強プロ野球速報【公式】 (@BaseballNEXT) 2015年11月11日
横浜DeNAベイスターズを戦力外になり、ソフトバンクに移籍するもまた戦力外。ソフトバンクの球団職員になるという選択肢も残されたいた中で細山田武史選手が選んだ選択肢はトヨタ自動車への入社でした。
まだ野球がやりたいという貪欲な気持ち、トヨタ自動車なら日本一になれる。
現役の選手としての未練があった細山田武史選手はアマチュアへの道を選びます。独立リーグなどと違ってトヨタ自動車は日本でもトップクラスの大企業ですから家族を安心させる意味でもトヨタ自動車への入社には大きな意味がありました。
そしてトヨタ自動車に入社した2016年に都市対抗野球で優勝を導くなど活躍を見せてくれています。
アジア大会2018日本代表
細山田武史選手はアジア大会2018でも野球日本代表に選ばれています。プロ野球も経験した選手が日本代表のユニフォームを着て戦う姿を見るのは、かつての横浜DeNAベイスターズ時代を知っている人も嬉しいと思います。
プロ野球選手というのは野球界のスーパーエリートとして子どもの頃から生きてきます。
だからこそプロに入ってすぐに結果が出て、周りの対応も変わってくると勘違いしてしまうのも無理ないのかもしれません。でもそういった自分の過去を反省して、その経験から人間的にも成長した細山田武史選手は日本代表の貴重な戦力になってくれています。
人間的に1枚も2枚も成長した姿をアジア大会2018の舞台で見せてくれることを期待しています。
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