3月7日新日本プロレスの獣神サンダーライガー選手が現役生活の引退を発表しました。
1989年4月24日東京ドーム大会においてアニメ「獣神ライガー」の企画として登場後、獣神サンダーライガーとして長く新日本プロレスの一線級で活躍。最近ではワールドプロレスリングの解説や新人の育成に携わるなど選手以外の活動も目立つようになっていました。
そんな中で現在のIWGPジュニアヘビー級王者石森太二選手から指名を受けて3月6日旗揚げ記念日にベルトに挑戦することになります。
獣神サンダーライガーVS王者石森太二
串刺し掌底???
石森選手の体が垂直に跳ね上がる!
2019.03.06 大田区総合体育館#獣神サンダーライガー #njpw pic.twitter.com/PbSFA6TJCc— ダイソンさん (@nVzK4JKJTY9zMpX) 2019年3月8日
試合開始早々にグランドで足を極めるライガー。
しばらくグランドでの攻防が続くかと思ったら変形足四の字からアームロックという美しい流れ。
さすがここらへんのグランドテクニックはベテラン選手ならではですね。
場外に落としてからはスライディングキックからのエプロンから回転系のアタック。そして場外での垂直落下式ブレーンバスターはライガーの本気を見た流れでした。やっぱり勢いを考えると石森優勢というのは間違いないのですが、負けることを前提にタイトルマッチに挑むわけもなく勝ちに来ているのが見えて嬉しかったシーンです。
その後も、風車式のバックブリーカー、ライガーボム、フィッシャーマンズバスター、掌底と持ち技の多くは見せてくれたのでファンも楽しめたんじゃないでしょうか。
年齢とともに若手のスピード感に着いていけなくなるので、一度流れを持っていかれると再度自分のペースに巻き戻すのが難しくなっている印象を受けました。いい試合でしたし、まだまだ見てみたいと思わせてくれただけに翌日の引退発表は残念でした。
2020年1月4日東京ドームで獣神サンダーライガー引退
引退会見の後、沢山の方々からいろいろなメールやお電話をいただきました。ありがたい事です。その中に永井豪先生からのメールもありました。非常に温かい御言葉で感動しました。引退まで約1年、精一杯頑張りますので変わらぬ応援をよろしくお願いいたします! #感涙 pic.twitter.com/T3majqzJkY
— 獣神サンダー・ライガー ☆ Jyushin Thunder Liger (@Liger_NJPW) 2019年3月8日
タイトルマッチの翌日に新日本プロレスの事務所で引退会見が開かれました。
引退の理由を聞かれたライガーは、
あの試合を通してですね、やはり「自分はもう伸びしろがないな」と。
と語っています。
試合を通して決定的な実力の違いを感じたのでしょう。
年齢と共に衰えるスピードをパワーやテクニックで補っていくものですが、タイトルマッチほどのレベルの高い争いになると一瞬の攻防で戦況はいくらでも変わってしまうので勝つということにこだわるのであればスピード感の違いを感じたというころでしょう。
ライガーなりの引き際の美学については
「まだやれるのに、なんで辞めるの?」って言われて辞めた方が、ボクの中で「レスラーらしいかな」と思いまして、引退を決意いたしました。
という強いうちに引退したいという思いがあったといいます。
小学生の頃、親と一緒に観に行った1月4日東京ドーム公演。
当時のライガーはジュニア選手とは思えないほどのパワーを武器に、金本浩二、大谷晋二郎、エル・サムライ、ワイルド・ペガサスなどを相手に死闘を繰り広げていました。
フィッシャーマンズバスターや垂直落下式ブレーンバスターという必殺技で相手をなぎ倒していく姿は、本当にアニメの世界から飛び出てきたヒーローのようでかっこよかった。
平成の始まりと同時にライガーが誕生し、平成という時代の終わりとともにライガーが引退するというのも、何か一つの時代が終わったんだなと実感する出来事となりました。
引退会見では道場のライガー部屋に引退後も居続ける可能性はあると言っています。おそらく若手の育成も含めて指導者としての道を歩んでいくんじゃないかと思いますが、まだ詳細は発表できないということなので明言は控えています。
まだ残り10か月近くあるので全国各地を回って最後の雄姿を披露したいと語るなどまだまだやれる自信はあるということでしょう。
大谷晋二郎選手やケガで欠場中の高橋ヒロム選手が対戦を希望しています。
かつて戦った選手であれば懐かしい戦いになるでしょうし、若手であれば戦いを通じて伝えたい思いがあるでしょう。
引退前に少しでも多くの試合を見せてほしいですね。
筋肉量もハンパじゃない
獣神サンダーライガー、棚橋弘至 - 2018.06.04 後楽園ホール #njBOSJ
ライガーさんの筋肉、凄い? pic.twitter.com/ebASt4YKGs
— あきお (@akio_njpw) 2018年6月4日
普段はコスチュームに身をまとっているので筋肉は見えないのですが、実は脱いだらものすごい体をしています。
だいぶ昔になりますが夏の大会で珍しく上半身裸で出てきたときに、こんなすごい体をしていたのかと驚いたのを覚えています。
170㎝と小柄なために日本では門前払いされてしまい、メキシコに渡って実力をつけてから再び日本で活動をすることになります。今回対戦した石森太二選手も163㎝とかなり小柄な選手なのにチャンピオンになっています。
今になって思えば小柄な選手も多いプロレス界ですが以前はなかなか難しかったようです。
ライガーの魅力の一つにジュニア離れしたパワーというもあります。
ある意味、非力なジュニアというイメージを変えたのもライガーなのかもしれません。
やっぱりライガーはいろんな意味でレジェンドなんですよ。
まとめ
あと10か月なんて言ってるとあっというまに1月4日が来てしまうんでしょうね。
平成という時代にライガーは間違いなく時代の中心にいました。
残念ですが、プロレスに関わりのある仕事はするようなので今後の活躍も期待しています。
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