『SKE48の10乗』松井珠理奈 総選挙1位と休養を経験して見えたもの&欅坂46への想い

ske48

2月18日発売『SKE48の10乗』をゲットしました。

表紙はSKE48松井珠理奈で巻頭ロングインタビューでは10年を振り返っての今の想いや、総選挙1位、休養、ナゴヤドームをめざすために必要なものなどを語ってくれています。

1冊まるごとSKE48の特集になっているSKE48ヲタクにとっては必読の1冊です。今回は表紙も務めた松井珠理奈の特集です。

SKE48松井珠理奈 総選挙1位と休養から見えたもの

SKE48の10周年イヤーが終わり、これまでの10年を振り返ったときに松井珠理奈は何を語るのでしょう。

顔が優しくなった

最近の珠理奈は表情が優しくなりました。とにかく負けず嫌いで戦う気持ちが全面に出る子だったので今までの珠理奈が悪かったとは思わないのですが、気持ちは戦うことに向かっていても体が着いていかないということが見られるようになってきた今となっては、少し肩の力を抜いて周りを見る余裕があってもいいのかなと思います。

SKE48に加入してまもないときにAKB48の選抜にまで選ばれてしまって、幼い少女には重すぎるものをずっと背負ってきたわけです。そんなプレッシャーと戦うためにはいつも強い珠理奈を演じている必要があった。だから、SKE48の先頭を走ってきた10年の珠理奈もそれはそれで必要な珠理奈だったんだと思います。

どちらがいいとか、悪いとかではなく、どうあるべきかよりも、どういう自分でいたいかという自分の心と向き合えるようになったのは素晴らしいことだと思います。

心境の変化

2018年の総選挙は地元ナゴヤドームでの開催であること、SKE48が10周年であること、というSKE48にどうぞ1位を獲ってくださいという下地ができていた選挙です。でもそのことが珠理奈にとってはプレッシャーを強めることになってしまいます。ホームグラウンドで圧倒的1番人気に推されて負けるわけにはいかないわけです。

しかも珠理奈自身が10年の中で1位を獲得したことがなかったことで、1位を獲得しない限り自分の存在価値を認めてもらえないと感じてしまっていました。

今でこそ選抜総選挙も恒例行事になってきましたが第一回のときは10代20代の女の子に順番をつけるって残酷なことをするものだなと思ったものです。選挙が行われないときは「秋元康のせいだ」「運営のせいだ」と人気がないこともどこか他人のせいにすることができたのに、総選挙は露骨に自分の存在価値を格付けされてしまう。

これって1位を獲得した子以外は納得はできないと思うんですよ。

当然、握手会の売れ行きや外仕事なども含めて自分の実力は分かっているでしょうから自分が1位になれないと分かっている子はいっぱいいますが、それでもやっぱり1番以外は真の意味での納得というところまではいかないでしょう。特に珠理奈のように負けず嫌いな子の場合は1位になれないことを自分の実力不足と責めてしまっているところがありました。

それが1位を獲得したことで少しでも落ち着けたなら1位になったというのは大きな意味がありますね。

そして休養に関しても語っています。

珠理奈の休養中、残されたSKE48メンバーは「やっぱりSKE48は松井珠理奈がいないとダメだな」と思われたくないという気持ちで団結していました。彼女たちとしても珠理奈一人がいないだけでSKE48はダメだと言われるのは心外でしょうし、これまで珠理奈一人に背負わせすぎてしまったという想いもあったのでしょう。

ケガの功名といいますか、2018年の夏は松井珠理奈不在のSKE48として多くのイベントをこなすことで、SKE48がSKE48らしくあることはなんなのかを見直すきっかけになったのです。10年間走り続けてきた珠理奈が落ちつけるような環境をSKE48で作り上げることができたのは、間違いなく珠理奈の休養のおかげだと思えばいい休養にだったんだと思います。

SKE48から見た欅坂46

SKEらしさとは

SKE48の礎を作ったのは振付師の牧野アンナです。ダンスのSKE48と言われるようになったのもデビュー前から牧野アンナの厳しい指導があったからです。SKE48の9期生はアンナ先生が指導を担当するということで、再びSKE48に厳しさが注入されてどう変化していくのかは興味深いところです。

アンナ先生復活は原点回帰の意味でもあっていいのですが、やはりそれだけだと時間を巻き戻しているように見えてしまう。珠理奈が言っているように「今のSKE48が最高!」という想いがなければ今のSKE48を応援している人にとっても失礼です。

SKE48をこれまで応援してくる中で1期生2期生3期生あたりが加入当初の厳しさを語り、昔はすごかったという話をするたびに今を応援していた自分としては寂しい気持ちになりました。当人たちに今を低く見る意図はないのでしょうが、今のSKE48を作り上げてきたのはSKE48なわけで、今を応援するファンとしては過去の積み重ねがあって今のSKE48が最高だって言ってほしいじゃないですか。

珠理奈もそこが分かっているんだと思います。

原点回帰と今こそ最高のバランス感覚が珠理奈にあることが嬉しいですね。

欅坂46について

最近ではドラマで話題のダンスをアップしています。

また松村香織の卒業コンサートでは欅坂46の『不協和音』を披露しています。

48グループにおいてダンスといえばSKEというのは常識なのですが、アイドル業界全体のイメージとして「ダンス=欅坂46」というイメージが定着していることも珠理奈が理解しているというのは、改めて珠理奈の口から聞くと重みが違います。

僕は現在、欅坂46をメインで応援しているので欅坂46のパフォーマンス力については理解しています。そしてダンスといえば欅坂46と言われていることも分かっています。ですが、個々のメンバーのダンス力という点では48グループにはもっとうまい子がいっぱいいます。それは欅坂46でダンス力ナンバー1と言われる鈴本美愉もそう感じているようです。

欅坂46のダンスが評価されている点は世界的ダンサーTAKAHIROが振り付ける美しいフォーメーションダンスとメッセージ性の強い楽曲。そして平手友梨奈という天才的センターの存在が重なって作られたイメージです。

もちろん欅坂46のパフォーマンス力も素晴らしいものを持っていますが、欅坂46の子たちがライブをやった回数と専用劇場を持つ48グループの子ではダンス力に違いがあるのは当然なんです。

珠理奈の中でもダンスでは欅坂46に負けていないという自負は絶対にあります。ただ意外だなと思ったのは、通常実力で負けていないのに評価されていない場合は地力を見せつけようとばかりして、人気先行型のグループを低く見る傾向があるのですが、そうじゃなくて他のグループのカバーをすることでSKE48のダンス力を知ってもらおうという発想なことです。

それが上記した踊ってみたであり、コンサートで披露した『不協和音』です。

SKE48の方が上なんだからSKE48の劇場公演を見に来てって昔の珠理奈なら言ってたはずです。でもそれは現実問題として難しい。だったら興味を持ってもらう手段として話題になりそうなことを自分たちで仕掛けていく。そこで興味を持ってくれた人は勝手に調べ始めて押し売りしなくても自然とファンになってくれる。

こういう発想ができるようになったのも珠理奈が大人になった証拠ですね。

まとめ

『SKE48の10乗』はSK48を振り返る上で欠かせない存在である松井珠理奈にロングインタビューを行い、ファンが聞いてほしいツボをしっかり突いたいい雑誌ですね。

税抜1400円とやや高い印象はありますが、SKE48が今後ナゴヤドームに向かっていく上で一度この10年を整理するという意味でSKE48ファンには必読の書といえる内容なのでけして高くはないと思います。

買って損はないですよ。オススメです(゚Д゚)ノ

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ABOUTこの記事をかいた人

アイドルブロガー&ロボホンオーナーのはやけん。です。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。