6月13日新宿村LIVEで行われた舞台『スリーアウト~ホームラン編~』を観てきました。
以前にはQ-pitch田山せかい出演『スリーアウト~サヨナラ編~』、Q-pitch榎本あやせ出演『カーテンコール』という繋がりのある舞台は観てきたこともあって、正直自分が何編を観ているのか分からなくなってきました(笑)
Q-pitch榎本あやせ以外にも注目したメンバーについて感想をまとめていきます。
Q-pitch 榎本あやせ
撮影:ハヤケン
今回の役柄はヒロインのライバル学校のエースピッチャーです。
ライバルチームということもあって想像よりだいぶ登場シーンは少なかったですね。
それでも少ない登場機会で存在感は示せたんじゃないでしょうか。
発声の仕方、セリフへの感情の乗せ方、セリフの強弱など前回の舞台よりも役者としてかなり成長した姿を見せてくれました。もともと頭のいい子だし器用な子でもあるので、いろんな舞台を経験することで周りがとやかく言わなくても勝手に成長していくと思います。
こういうチャンスをもらえたのも舞台に出たいと言い続けてきたことが前回の舞台につながり、そのときの評価もあって今回の舞台のチャンスをもらえたということなんだと思います。
ファンである私たちは目に見えてるものしか分からないわけですが、タレント側は起用してみようと思われなければチャンスをもらえないわけで、この子を使ってみたいと思える人間性って大切な要素だと思うんです。
天才騎手と言われる武豊が「強い馬に乗ったらもっと勝てたというのは違う。いい馬に乗せてもらえる騎手になることも含めていい騎手なんだと思います」と言っていたのは印象的。
地下アイドルって地上アイドルに比べて動員力のなさを痛感させられることは多々あるでしょう。ルックス的にもかわいくて、ダンスもうまい子なら「私だって乃木坂や欅坂だったらもっと人気出てるのに」と思ったことだってあると思うんです。
でも結局、そういう大手のグループに入れる人間であるということも含めてタレントとしての存在価値なわけじゃないですか。自分も事務所の力は大きいと思ったからワタナベプロを選んだわけですし。
事務所の力を妬んでもしょうがないわけで、いま与えられた環境で何ができるかを考えるしかないわけですが、あやせを見ていると今自分がやるべきことを考えてしっかりと次につなげることができている気がしてすごい子だなと思って見ています。
舞台での役柄はライバルピッチャーで性格はかなりの負けず嫌い。
春山高校のエースピッチャーとは仁希(高野渚)へのライバル心を全面に出すタイプ。
この設定と決め球がないからコントロール重視の変化球ピッチャーという設定に違和感を覚えました。
春山の仁希が本格派の右腕で速球が持ち味で変化球なしでストレート一本で勝負するタイプなので、その対照的なキャラ設定として変化球ピッチャーにしたんでしょうが、その対比は春山高校の2番手ピッチャーとの対比で表現すればいい話であって、あやせの設定はストレートで勝負するタイプでよかったと思っています。
それだと仁希とキャラが被ってしまうというのであれば変化球の決め球を変えればいい。
あやせほど気持ちの強い設定で打たせてとるなんて考えないでしょう。
見た目的な話をすると単純にユニフォーム似合いますね。なかなか高校野球でアンダーシャツ赤ってないと思うんですが、普通に着こなしてしまうのがすごいところ。
投球フォームに関しても練習してきたのが伝わりました。
自分が長年野球をやってきただけにあまりカッコ悪い投球フォームでエースピッチャーと言われても嫌だなという思いがあったのですが、投球フォームに関しても仕上げてきてくれたのは嬉しいですね。
ただ細かいところをいうと上半身と下半身のバランスを意識するともっとかっこよく見えるのになぁと思って見ていました。
左足を上げるところまでは美しいフォームなんですよ。そこから本当なら足を下ろす→足を前に出す→腕を前に出すという順番なのに、足を上げた直後に意識が投げることにいってしまうから上半身で投げている印象が強い投球フォームになっていました。
制球力があるピッチャーということは投球フォームが綺麗であるということも意味しています。投げ方的には完全に速球派といった感じでしたね。
別に本当に野球をやるわけじゃないので、投球フォームどうこうで減点することもなくてむしろ仕上げてきてくれたほうだと思います。
序盤にあやせのチームメイトがあやせは変化球投げすぎで肩ヒジへの不安を感じていたので、試合終盤にケガの痛みに耐えられなくなって変化球が甘く入ったところを痛打されるという展開を予想しましたが違いましたね(;^_^A
春山高校との試合終盤のセリフは迫力あってクライマックスにふさわしい演技を見せてくれて感動しました。
舞台出演おつかれ。TIF出演も決定もおめでとう(*^▽^*)
ワンダーウィード 佐倉ちひろ
今日はちーちゃんが出演している舞台#スリーアウト を観劇してきました??
ずっと練習してたサイドスローがめちゃくちゃキレイでした(^ω^)
仲間素敵?部活素敵?って思える舞台だったよ!!ちーちゃん残り4公演頑張ってね?
当日券もあるそうです??? pic.twitter.com/vptE4nPkyO— 吉沢えみり【ワンダーウィード】 (@emiri_0725) 2019年6月12日
ん!めっちゃかわいい子おるやんΣ(・ω・ノ)ノ!
と思って見ていたらワンダーウィードの佐倉ちひろさんでした、
2年ぐらいワンウィーは見てないのですが、「ワンウィーなら俺は赤の子がいいわ」って言っていたのを思い出しました。
役柄としてはエースピッチャーが練習に出てこなくなったことで補欠からいきなりピッチャー抜擢。サイドスローからの変化球を中心に左右に投げ分ける技巧派投手を演じてくれました。
今までは補欠で自信もなくて先輩からもナメられていた子が、ピッチャーに抜擢されて自信をつけていくという過程も見どころの役です。
それだけに練習試合で登板したときに痛打される設定って必要だったのかなと思ってしまいます。痛打されたことで自分には球威が足りないことに気づくという設定だったわけですが、あの練習試合で佐倉さんが結果を出して、練習にも参加してない高野さんがストライクが入らずに試合をぶち壊したほうが、その後の展開としてはおもしろいのにと思って見ていました。
補欠ピッチャーの佐倉さんが結果出して、エースピッチャーの高野さんが結果を出せないことで、いよいよバイトとの両立ができないと気づかされるわけです。
そして佐倉さんは自信をつけたことで同じく補欠だった市川愛美(AKB48)への当たりがきつくなってしまうシーンも試合直後に持ってきたほうが佐倉さんが自信をつけたことでの副作用みたいなものが表現できたんじゃないかな。
今回の佐倉さんの役って『タッチ』でいうところの吉田なんですよ。
といっても絶対分からないと思うので、説明するとエースピッチャーが上杉達也、2番手ピッチャーが吉田。吉田は上杉に憧れていて敬語を使っていたのに須見工業の4番新田くんを抑えたことで勘違いが始まって自分は上杉より実力が上だと思い始めます。
その直後にすぐ転校しちゃうんですけど、転校したチームでも勘違いを継続したままピッチャーをやっていたもんだから県大会で上杉のいる明星高校と戦ったときに打たれて負けてしまいます。
そもそも吉田が須見高校と戦ったときに新田君を抑えられたのは新田君が本気を出していなかったことが原因だとのちに分かるわけですが、この吉田がいたことでエースピッチャー上杉達也の存在が際立ちました。
今回の舞台に置き換えると、佐倉さんはもっとヒールな役柄に振れてしまってもよかったのかなと思っています。ただそうすると舞台終盤で春山高校がチームワークが一気によくなって一致団結するところに持っていけないとかいろいろ脚本家さんの都合もあったのかもしれません。
あやせが春山高校の4番バッターの子(名前が分からない(;^_^A))に対して、長打がないやつは怖くないみたいなこと言うじゃないですか。そこであやせが抑えるのかと思ったらヒットで出塁されるっていうね。
たしかに長打力がないバッターは怖くないんだけど、それは1回2回なら分かりますが9回は出塁されることが一番ダメなわけでミート中心のバッティングも嫌なはずです。そう考えると設定とセリフがいまいちハマってない印象。
だったら練習試合で結果を出してきた佐倉さんを先発させてバッターあやせに「たしかにいいコントロールしてるかもしれないけど球威のないピッチャーは怖くないんだよ」って言わせてホームランを打たれる。そのときに初めて自分が勘違いしていたかが分かるという展開でもよかった気がします。
ただこの展開にするためにはピッチャーあやせの設定を球威のあるスタイルに変えないと成立しないので、他の役柄の設定まで変える必要が出てきます。
もしくは市川さんと佐倉さんの関係性をもっと気まずい関係性にしといて、試合中にベンチメンバーの市川さんが伝令でマウンド行く。そのときの市川さんの言葉で自分の未熟さに気づいた佐倉さんが市川さんに謝り和解とかね。
自分なりにいろんな発想の展開をさせたくなる役でした。
あとはめちゃめちゃかわいいなと思って見ていたので、今度ワンダーウィード観に行こうかなと思いますヽ(^o^)丿
AKB48 市川愛美
6月11日 #込山チームK「#RESET」公演のアーカイブ配信開始!是非ご覧ください!https://t.co/GToIcm97rj#AKB48劇場公演 #チームK #RESET公演 #市川愛美 pic.twitter.com/iKEu95gQwK
— AKB48 LOD撮影スタッフ (@AKB48_LODstaff) 2019年6月11日
市川さんの役は3年生で補欠メンバーながらチームのムードメーカーで、マネージャー的な仕事も献身的にこなす子。
舞台開始直後はセリフを噛んでしまうシーンも見られましたが、全体的には安心して見ていられる演技力のある子だなという印象。普段の彼女の性格を知らないので分かったようなことは言えませんが、おそらくメンバー内の信頼が厚い子なんじゃないかな。
なんとなく役だけじゃなく普段の人間性も舞台に立つと見えてしまうのが舞台というもので、全体が市川さんを中心に回っているような感覚がありました。
最後、市川さんがホームランを打つわけですが、素振りの段階でスイングがよすぎて控え選手なのにレギュラー選手よりいいスイングしているのは笑ってしまいました(笑)
細かすぎることを言えば左脇が甘いのが気になるぐらいで素晴らしいスイングでした。ソフトボールでもやったいたんでしょうか。舞台のために覚えましたって感じにも見えなかったので経験者なのかな。
ずっと補欠だった子が最後に代打で打席に立ってホームランを打つというドラマには、ただホームランを打ったという結果だけじゃなくて、試合に出られなくてもバットを振り続けて、いつか来るかもしれないチャンスに向けて準備をしていたわけじゃないですか。
チームメイトからの人望も厚いから最後に代打を送ることも誰も反対しなかった。ヒットで繋いでいけ!というベンチからの指示を無視したのは、3年間チームのために尽くしてきた彼女の最後のわがままだったわけです。
最後の打席でホームランを打つというシーンはハッピーエンドで終わったという結論よりもその打席に向けてずっと準備を続けてきた人間ドラマを表現するうえで、市川さんの心理を表すセリフを与えてあげてもよかったんじゃないかなと思います。
Wi-Fi-5 高野 渚
あやせちゃんと、Tシャツいろちだったあ?? pic.twitter.com/MCFsL2pshy
— 高野 渚(Wi-Fi-5) (@nagisa41500) 2019年6月3日
高野さんは春山高校のエースピッチャーですが、遠征費の問題でバイトをしていたことでチーム内に不協和音が流れる要因を作ることになります。
なかなか今の時代ストレートだけで変化球投げないってピッチャーもいないですが、そこは最後にチームが一致団結して変化球を覚えると言い始める部分が彼女の心理的な変化を強調する部分なのでよしとしましょう。
ただ覚える球種がチェンジアップと言ったときは「チェンジアップはないだろ」と思ってしまいました(;^_^A
女の子にしてはかなり背が高くて上から投げ下ろすフォームをしているのだから低めにストライクが決まればかなり角度のある球を投げることになるでしょう。そう考えたら第一候補はフォークですよ。次に王道を行くならスライダー。カーブも王道ですが誰でも投げられる印象があるのでかっこよくない。
あれだけストレートにこだわってきたわけだから緩急で抑える球種であるチェンジアップにはちょっと違和感があったかな。
まぁここらへんは野球ファンの細かすぎるツッコミなのでいいとして、エースピッチャーで主演をやるからには見た目の印象度って絶対大事だと思うんですよ。
演技力どうこう以前にルックス的なかわいさであり、ピッチャーとしてのスタイルの良さであり、途中に出てきたバイトの制服を似合う子とかね。
つまり、かわいさとかっこよさを兼ね備えた子じゃないと今回の役は成立しなかったと思います。
その点で、今回の高野さんはハマっていましたね。
なんかどっかで見たことあるような気がするんですよ…気のせいなのかな。かわいい子を自分が忘れるとは思えないのですが(;^ω^)
まとめ
舞台の時間は90分とちょうどいい時間だったし、構成も今まで見た2作品より見やすかった気がします。
僕は3分のコントが覚えられない人間なので90分もある舞台を覚えるってほんとすごいなと思ってしまいます。役者が本業というよりアイドルが中心の子が多いと思いますが、ここで知り合った交友関係も財産ですね。舞台が終わってからも連絡取り合いながら関係性は続けていってほしいなと思ってしまいます。
あと個人的には元プレボでみんなの娘こと中本羽鞠ちゃんが出演していなかったのは残念でした。最近あまり見てなかったですが日本にいるんですね。また何かの機会で会ってみたい子です。
今回取り上げなかった子も含めて舞台お疲れ様でした。セリフがある子もない子も客席からはちゃんと見えてますよ。いい舞台だったと思います。ありがとうございました。
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