緊急事態宣言を受けて自宅での時間が増える中、自宅で何をしているのか問いかけると「趣味がないんです」と言っている人がいます。
「何か好きなことはないんですか」と聞いても「好きなことが何かがわからないんです」と返ってきます。
アイドル、野球、競馬、格闘技と多趣味で毎日忙しく過ごしている自分にとっては、好きなことがわからないというのがピンと来ないなと不思議に思っていたのですが、こういった好きなことがわからないと語る人の心理的構造を考えてみると、その原因と解決方法が見えてきました。
この記事を読むと、好きなことがわからない理由と解決方法が分かります。
目次
なぜ好きなことがわからないのか
好きなことがわからない理由を探っていくと大きく3つの原因があります。
ネガティブイメージ
このブログを見るとアイドルに関する記事がいっぱいあります。
自分なんかはアイドルが好きなことを隠していないので職場の人も知っているぐらいですが、アイドルが好きというのは出会ってまもない人にいきなり言ったりはしません。
なぜならアイドル文化が浸透してきた現在においてもアイドルオタクに対する偏見は存在するからです。
「社交性がない」「協調性がない」「ロリコン」「コミュニケーション能力がない」
こういった偏見を最初から相手に与えても面倒なだけなので、ある程度、仕事ができるようになって認められてから少しずつ小出しにしていくようにしています。
職場や家族といった多くの時間を共有する人に知らせる場合は慎重に考える必要があります。
このように本音では好きなことが何かを分かっていたとしてもそれを認めてしまうと周りからの目線が気になるといった場合は好きなことだと自分自身で認められないというケースがあります。
これは自分の気持ちに蓋をしているだけで、本音では気づいているはずです。
それでいて自分の好きなことがわからないことをストレスに感じているのだから二重苦ですよ。
誰かの目線が気になるなら言わなければいいだけの話です。
誰にも気づかれないで好きなようにできるとしたら何をやりますか。
お金の心配もなく、仕事もお休みだったとしたら何をしますか。
そうやって本音を見えなくさせている障害を全部取り払っていくと本音にたどり着けるかもしれませんよ。
高すぎるハードル
好きなことの定番といえば音楽や映画ですね。
音楽を聴いたことがない、映画を見たことがないという人はそうそういないので、何かしら好きな曲や作品がヒットするはずです。
聞いてみると当然好きな歌手とか楽曲というのはあるんですよ。
「じゃあ、それが好きなことってことでいいじゃないですか」
というと
「いやいや、そんな詳しいとかじゃなくて、ちょっと好きなだけだからライブとかは行ってないの」
と謙遜されます。
それ以上ツッコミを入れてもしょうがないので、そこまでにしておきますが自分の好きなことや趣味なんだから詳しくなければいけないわけじゃないと思うんです。
詳しくはないけど好き、毎日欠かさず好きってわけじゃないけどたまには聞きたくなる。
これでも十分好きなことじゃないですか。
好きなことがわからないと言っている人は好きなことに対するハードルが高いんですね。
よく言われるのが「毎日、熱中できるほど好きなものがあるってうらやましい」という言葉。
いわゆる自分のようなオタクのことを指しているわけですが、オタクはオタクで人間関係とか、経済的な面とか、推しメンの卒業とか、一般人が想像してないようなダメージを受けているので大変だったりするんですよ。
オタクという言葉が受けるネガティブイメージのことも考慮すれば「オタクにならなくてもいいよ」と言ってあげたくなります。
でもある人から見ればうらやましいことなんだなということに気づかされるのも事実なわけで、結局はお互いにないものねだりをしているだけなのかもしれません。
好きなことで決めるという判断基準がなかった
勉強ができて、いい学校に進学して、いい会社に入るといった与えられた課題をクリアしていくことで評価されていくじゃないですか。
もちろん勉強ができることを否定してはいないのですが、そこに自分は英語より現代文のほうが好きだから英語は勉強しませんみたいな私情は勉強するうえで妨げにしかなりません。
好きかどうかは問題じゃなくクリアしなければいけないノルマだからやるんだと考えたほうがストレスがありません。
ただ、これは好きなことを認識するという意味では好きなことを見えなくさせる要因になります。
それこそゲームが好きだけど親に怒られるとか、アイドルを好きだと言ったら社会的なネガティブイメージがあるとか、自分の本音に正直になると自分にとってマイナスがことがあるという場合があります。
こういう場合、自分の本音に蓋をして見えなくさせておいたほうが都合がいいわけです。
だから自分の気持ちなのに蓋をしてしまっているから見えないのです。
好きなことが見つかるたった1つの方法
こんな好きなことが分からないと嘆く方が自分の好きなことを見つける方法があります。
それはとてもシンプルかつ最強の方法です。
それは「嫌なことをやめることです」。
仕事が嫌なら仕事をやめる。
面倒な付き合いが嫌ならやめる。
食事を作るのが嫌ならやめる。
好きなことが分からないという人は、白い背景のところで白いものを探そうとしている状態です。
だから背景を真逆の黒に変えてあげれば白いものが際立ってきます。
ね、とてもシンプルでしょう。
でもきっとこんな反論が返ってくるはずです。
仕事を辞めたら生活はどうする?
付き合いをやめたら仕事に支障が出るかもしれない。
専業主婦なので食事も作らなければ夫に怒られる。
たしかにそうですね。
しかし、本当に仕事が嫌でストレスで仕方ないなら仕事を辞めたっていいんです。
失業保険をもらって違う仕事を探したらいいじゃないですか。だってその仕事が嫌なんでしょう。
付き合いぐらいで嫌われるならその程度の関係だったとあきらめましょう。
冷凍食品だって今は結構おいしいですよ。
好きなことが分からないという言葉の裏側には、嫌いなことから目を背けているから見えなくなっている点があります。
まずは嫌いなことをやめてみる。
嫌いなことをやらなくていいと思ったら好きなことしか残らないと思いませんか。
仕事に関しても本当にストレスならやめたっていいと思いますが、そこまでの決断はできないのであれば飲み込んでいた不満を伝えてみるとか、有給休暇を使ってお休みを取ってみるとか、今のストレスを軽減するなんらかの方法を考えてみるんです。
嫌なことでもしょうがないと割り切らないで、自分の感情に素直になってみて、結果的にマイナスな結果になったとしても何もしなければずっとストレスだったわけだからいいじゃないですか。
こうやって少しずつでも嫌いなことを減らしていく。
そうすると自然と好きなことしかやってない現実が出来上がります。
それは別にオタクのように熱中できるものでなくてもいいんです。
他の人比べてとても些細なことでもいいんです。
ちょっとだけでも、できることからやってみてください。
まとめ
とてもシンプルで最強の方法です。
でも、なかなか難しいという人もいるかもしれません。
だったら
ネガティブイメージを持たれてもいい
ハードルは下げて考えよう
好きなことで判断してもいいんだ
と自分の中に肯定感を持ってあげる。
こうするだけでも変わってきます。
でも最終的には嫌なことをちゃんとやめないとつらいままだと思いますよ。
自分の本音には自分で気づいてあげてくださいね。
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