欅坂46が年内に新曲9枚目シングルの発売を発表していましたが公式ホームページより発売日の見直しをする旨の発表がありました。
この発表を受けて、SNSでは2019年に発売するシングルが8枚目『黒い羊』となってしまうことについて批判的な意見と納得できない状態でリリースをするぐらいなら延期もやむなしと理解を示す意見など様々な声があります。
前者の人も批判というよりも待ち望んでいる新曲が延期になってしまったことへのショックから発せられた言葉だと思います。言葉の違いはあれどみんな残念な気持ちは一緒です。
今回の9枚目シングルが延期になってしまった理由はなんなのか、延期という判断についても考えていきます。
欅坂46 新曲9枚目シングル年内リリースを断念
12月1日、欅坂46公式ホーム―ジに9枚目シングルの延期が発表されました。
いつも欅坂46を応援頂き、ありがとうございます。
ご案内しておりました9thシングルに関しまして、当初この冬年内のリリースを予定しておりましたが、制作を進める上でより良い作品を追求して行きたいという考えに至り、発売日を見直す事になりました。楽しみにお待ち頂いている皆様には大変申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。発売日につきましては、また改めてご案内させて頂く予定です。
今後とも、欅坂46の応援を宜しくお願い致します。Seed & Flower合同会社
この文章の中で「制作を進める上でより良い作品を追求して行きたいという考えに至り」という部分に注目しています。
週刊誌報道で言われている9枚目シングルのリリースが遅れている理由は、すでにMV撮影も終わっているのにセンター平手友梨奈がMVの仕上がりに納得がいかずにリリースできないというのです。
情報の信憑性は分かりませんが今回発表された内容とも重なる部分があるので仮に本当だとしましょう。
そうすると平手がリリースを遅らせている要因で、まるで平手のわがままがそうさせているような言い方をする人もいますが、楽曲のクオリティにこだわりを持っている欅坂46がクオリティに納得がいかないままリリースするほうがらしくないと思いませんか。
そりゃ当然ファンなら早く新曲を聞きたいですよ。メンバーだって新曲のリリースが滞ってしまうと停滞感を感じるでしょう。
その想いとは裏腹に中途半端な状態の欅坂46を見たくないという気持ちもあります。
だから自分は欅坂46っていうのはガンコなオヤジがやっているラーメン屋だと思うようにしています(笑)
ほら、たまに「本日はスープの仕上がりに納得ができないため臨時休業とします」みたいな張り紙してお休みしちゃうラーメン屋ってあるじゃないですか。実際に食べに行った身からすると「そんな休みってある(・_・;)」という気持ちを感じながらも「あのオヤジらしいな(笑)」と笑ってしまうような感覚。
そのこだわりがあるから並んででも食べたいと思えるラーメンを作ってくれるだよなと納得してしまいます。
あまりにも頻繁に臨時休業されるとさすがにしっかり作れよと思うでしょうが、欅坂46においては今回が初めてですし、欅坂46らしい延期だなと思える理由でした。
平手友梨奈が納得する曲を出してほしい
#21枚のカウントダウン、17日目は #平手友梨奈 さん× #神藤剛 さんの『共振』。幾度と撮影を行なってきたこの組み合わせ…必見です!#欅坂46 ファースト写真集『#21人の未完成』発売まで…残り4日! pic.twitter.com/f5A0pVBfpr
— 欅坂46 ファースト写真集『21人の未完成』公式 (@keyaki_first) November 17, 2018
欅坂46がリリースした8枚のシングル全曲でセンターを務めているのは平手友梨奈です。
彼女の特徴は山口百恵の再来と言われるような眼力と、圧倒的な表現力の高さにあります。メッセージ性の強い楽曲が多い欅坂46において、平手の繊細さと楽曲の繊細さはイメージが重なります。
その知名度はアイドルという枠組みを超えてアイドルに興味がない人でも平手友梨奈の存在は知っている人がいっぱいいます。つまり、よくも悪くも「欅坂46=平手友梨奈」という構図が世間的には出来上がっているのです。
平手は表現力においては他のアイドルの追随を許さない圧倒的な存在感を示すと同時に、ガラス細工のように平手の心は今にも割れてしまいそうなほど繊細です。そのため精神状態がパフォーマンスに露骨に出てしまう。そういうタイプの表現者ですから平手が納得した仕上がりでリリースすることは非常に重要で、納得できない状態でリリースしたところで楽曲の世界観を表現できないでしょう。
平手友梨奈=欅坂46である以上、平手が納得できるかどうかはわがままとかそういった平手のエゴとかいう話ではなく、欅坂46の本質が秘められているのです。
2017年に公開された平手友梨奈主演映画『響』の監督を務めた月川翔監督は平手に出演オファーをしてから彼女が納得するまで何度も話し合いを重ねたといいます。
月川監督の『響』という作品に対する考え方、なぜ平手友梨奈でなければいけないのか、そういった月川監督の情熱に打たれた平手はオファーを受諾します。制作スタッフは撮影スケジュールが遅れることも想定してスケジュールを組んでいたようですが、一度作品に対して納得してからは順調に進んだようです。
問題はなかなか納得しないということ(;^_^A
初めて『響』の台本を読んだ感想を聞かれたときも素直に「つまらなかったです。」と回答したといいます。素直というか、空気を読まないというか・・・そこから台本の手直しが始まって最終的に出来上がった作品には納得して臨み、結果的に素晴らしい作品に仕上がりました。
「平手友梨奈ってどんな子?」と聞かれたときに一言で表すなら「妥協が嫌いな子」といえます。
平手が「大人は分かってくれない」と不信感を持つのはTAKAHIRO先生のような情熱的な人ではなく、スケジュールありきで情熱がない事なかれ主義の人に対してです。
運営はすでに今年の冬にリリースをすると発表してしまった以上、年内リリースを強行することはできたはずです。
それがどういった理由があったにせよ、思い留まるという決断をしたのはよくやったと思います。
映画『響』公開直後にラジオ番組で平手と共演した高嶋政伸さんは「化粧のノリが悪いからもう一回撮り直したいっていう女優さん大好きなんですよ。」と言っていたのが印象的で、その理由は作品に対して妥協しない姿勢が好きだから。
今回の延期の理由は本当に平手に由来するものなのかは分かりませんが、仮にそうだったとしてファンである私たちは納得いくまで仕上げてくれることを期待して待っていましょう。
まとめ
欅坂46らしいというか、平手友梨奈らしいというか、延期という決断をするに至る経緯は相当揉めたんだと思います。運営としても平手のガンコさは十分理解しているでしょうからギリギリの判断で、こういう結論を出すに至ったと想像します。
7月にメンバーにフォーメーション発表、全国ツアーを経て9月にけやかけで選抜制によるフォーメーション発表。楽曲に『10月のプールに飛び込んだ』があるのだから10月リリース予定がここまでずれ込んだと見るのが妥当でしょう。
年末の歌番組の特番に向けての準備を考えると12月リリースはスケジュール的に難しい。そうなると必然的に1月以降のリリースとなったと考えてもかなりの遅れです。
でもこの遅れによって新曲のハードルは各段に上がりました。
これだけ待たせたのにファンを満足させることができない楽曲だったらそれこそアウトですよ。それを覚悟で延期を決めたのだとしたら待たされることの嫌悪感よりも新曲への期待感のほうが強くなりました。
さて9枚目はどれだけの仕上がりになるのでしょうか。この延期が意味あるものになったのかの答えは9枚目がリリースされてから判断することにします。
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