欅坂46「平手友梨奈の17年」Vol.4留学を考えた中学時代と兄が応募した欅坂オーディション

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『ROCKIN'ON JAPAN』2019年6月号で表紙を務めているのは欅坂46の平手友梨奈です。

さてここまでVol.3まで記事を書いてきました。

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幼少期から中学生のとき、部活動など平手のパーソナル情報を見てきましたが、今回は留学を考えていた中学時代から兄が勝手に応募してしまったことで受けることになったオーディションなどを見ていくことになります。

今回のインタビューはなかなか語られることのない平手の情報満載なので平手推しの人は必見の内容だと思いますよ。読んでない人でも分かるようには書いているので引用部分を読みながら平手なら何を思うのかを感じながらお読みいただければと思います。

留学を考えていた

自分が中学生のときを思い返すと実家にいることが当たり前すぎて家を出るという発想すらありませんでした。ましてや言葉も文化も違う海外に留学するという選択肢は全くなかった。

平手が留学したいと思っていた理由については、全く掘り下げることなく進んでしまったのが残念ですが、少なくとも留学の話が進んでいたことは事実です。

この留学をすることの話が進んでいたという話を聞いて少し安心しました。

おそらく海外留学することに大きな意味なんてなかったと思うんですよ。ただ毎日学校に行って、クラスという狭いコミュニティの中にいることが息苦しかったんじゃないでしょうか。

もちろんこれは想像の域を出ない話ですが、中学生が「転校したい」ではなく「留学したい」と思ったのは誰も自分のことを知らない場所に行きたいと思ったからと考えるのが自然な気がします。

もしこの考え方が正しいとするなら普通の中学生が思いつかない選択肢があるってことがすごいなと思うんです。

というのも、思い詰めてしまう人の傾向として選択肢がないってことです。

例えば、死なないっていうことを優先順位1位としたときに、仕事を辞めるってたいしたことじゃないですよ。辞めたって違う仕事を探せばいい。できれば円満退職がベストですが、死なないってことが優先順位1位なんだから自殺するぐらいなら逃げ出してしまうこともしょうがないでしょう。

これって当たり前のように受け入れることができる人がいる一方で、自分の命よりも仕事を優先してしまう人もいるんです。体も心もボロボロになるまで我慢してしまう。

特に学生の頃って選択肢が見えていないケースが多い。学校でいじめられているなら学校に行かないという選択肢もあります。でも親を心配させたくないとか、自分の気持ちよりも周りの目を優先してしまう子は無理して学校に行っちゃうわけです。学校に行ったらいじめられる。しかし、学校に行かないとは親に言えない。

そういった選択肢を持てない中でどんどん追い詰められて自殺してしまう。

自殺してしまうぐらいなら不登校なんてたいしたことじゃない。転校したっていい。

平手が留学しようとしていたという話を聞いて、平手には海外も含めて選択肢が見えていた。この選択肢が見えているかどうかによって人生は大きく変わります。

平手を見ていると1人で悩みを抱えてしまうタイプに見えますが、瀕死の状態になったら戦わずに「にげる」という選択肢がある。それだけで人生における最悪の事態は防ぐことができます。だから留学の話を聞いてちょっとホッとしたんです。

オーディションを受けたのは兄が応募したから

家族が応募したオーディションに受かってしまったというのはよく聞くパターンです。

もともと自分のかわいさに自信があったとか、将来はアイドルとして活動したいと思っていたとか、そういうタイプの子なら家族が応募しちゃったものに本人も乗っかっていくのも分かります。

ただ相手はなんせ平手じゃないですか。兄が勝手に応募しちゃったとか言っても「わたし絶対オーディションなんて行かないからね」とか言いそうじゃないですか。

平手本人も乗り気じゃなかったとはいえ嫌ってわけではなかったんじゃないかな。ここらへんの受け取り方は難しくて平手本人に聞いてもアイドルになりたいわけじゃなかったっていうかもしれないけど、本当に嫌なら断ってるわけで本人の自覚とは違う心境があったんじゃなかなと思います。

幼少期から中学生になるまでの話しを聞くと中学生で留学というのはだいぶ思いきったこと考えてますけど、それ以外はバレエ、バスケ、ピアノと本人の意思とは別に勧められるままに始めて辞められなくなっています。

好き嫌いはっきりしてそうな性格に見えて食わず嫌いをするタイプではないみたいですね。とりあえず始めてみたけど、やっぱりダメだったの連続だったようですが、家族のプッシュがあったものは断らずにやってみる。ただ続けているのは辞めると言い出せないからという理由だったようなので、つらい日々だったんじゃないかなと思います。

そんな平手の転機となるのが欅坂46のオーディションで、兄に言われるがままにオーディション会場に行って勝ち残っていくわけですが、オーディションのときの雰囲気って独特でめちゃくちゃ緊張するものなんです。

どうしてもやりたいと思うことなら自分で決めたことだからと割り切れますが、やりたくもないのに勝手に応募されて受けに来ましたって人はオーディションの空気に飲まれて帰りたくなるか、勝手に辞退して不合格だったと言うのがオチなのに、乗り気じゃないと言いながらも最終までちゃんと受けて合格してしまうわけです。

ここらへんが平手の不思議なところで、強烈な自我を持っているタイプに思えて頑固さは見せずに受け入れてみる。

順応性が高い子じゃないので、やってみたけどやっぱり合わなかったというパターンはいっぱいあったんでしょうが、まずは受け入れてみる、やってみるというのが平手が「無」であるという遠山校長の発言と一致するところなのかなと思っています。

自分を褒められない、褒めちゃいけない

「よく自分の好きなものが分からない」っていう人いるじゃないですか。カウンセリングの講習を受けているときも「アイドルっていう好きなものがあってうらやましい」って言われるんですよ。

いや~アイドル応援するのもなにげに大変なんですよ(;^ω^)

って返したくなりますが、ともかく相手からはうらやましい存在らしいです。逆に自分からしたら好きなものが分からないっていうのが分からないんです。好きなものぐらい生きてりゃいくらでもあるだろと思ってしまいます。

なんでこういう好きなものが分からないっていう人が出てくるのかというと、極めてないと好きって言っちゃいけないと思っているから。

例えば、ケーキを食べるのが好きだとして別に好きなんだから好きってことにしちゃえばいいのに、「でもそんなにケーキについて語れるほど詳しくないし・・・」とか言うんですよ。

いやいや、自分の趣味なんて誰に干渉されるものでもないんだから専門家みたいに詳しくなくてもいいだろって思ってしまいます。

僕もこうやってブログという媒体で毎日発信しているので、少しでもいい記事を書きたいと思うし、なるべく独自の視線から見た中身の濃い記事を書きたいなと思っています。

もっといい記事を書きたいがモチベーションにつながっているときはいいんですが、だんだん良質な記事以外投稿したくないなという気持ちが芽生えてきます。

欅坂46の記事にしても最初の頃は何も知らないんだから好きなように書けていたのに、知っていくうちに「こんな基本的なことを書いたらダサいかな」とか思ってしまうわけですよ。いい記事を書きたいという欲求はいつしかいいものしか公開したくないと変わっていき、最後はいい記事しか書いちゃいけないとなります。

そうすると手が止まるんです。

だからハードルは下げておくように心がけています。それこそ、けやかけとか、日向坂で会いましょうの感想記事を書いたからと言ってもそれほどアクセスが来るわけじゃないですが、書かないよりはマシ。

書くためには番組をよく見るようになるし、まとめることで頭の整理にもなるのでうだうだ悩むぐらいなら書いたほうがいい。

平手が秋元さんが出演しているラジオに電話で出演したときはライブが終わった後の出演でした。

秋元さんから今日の出来について聞かれると「う~ん(´・ω・`)」と冴えない返答。

秋元さんはそんな平手を見て、周りが見ると素晴らしいステージに見えるのに平手の中では納得していない様子に平手がいかに完璧主義の人間であるかを語っていました。

インタビューではストイックとも違って褒められない自分がいるという見方をしていましたが、僕の見方では平手のストイックさが根底にあります。

現状に満足できない。もっといいものを見せたい。自分を褒めるということは成長が止まってしまうような感覚になる。

この感覚があるから平手は素晴らしいパフォーマンスを見せることができるというメリットがある反面、自分自身を認めてあげる、褒めてあげるという感覚が分からなくなってしまっているのだと思います。

向上心の裏側にある自分を褒めちゃいけないという禁止。

こういった禁止を解いていくには、少しずつ自分に対して許可を出してあげることなんですが、なんせそこは平手ですから一筋縄ではいかない気がします(笑)

信じる力

周りが絶対に無理だって言われても自分は絶対に行けるはずだと信じて疑わなかった。

この絶対に行けると信じていたという点は見過ごせないポイントです。

先日引退したイチローも子どもの頃「そんなに野球ばっかりやってプロ野球選手にでもなるつもりかよ(笑)」と笑われていたといいます。メジャーに挑戦するときもイチローの細身の体では通用するわけないと笑われていました。どちらもその後にイチローが残した偉大な結果を見ればイチローが正しかったことは明らかです。

そういった周囲からの雑音に屈することなく信念を曲げなかったイチローの自分を信じる力はすごいものがあります。

映画スターウォーズEP5の好きな場面にルークとヨーダのやりとりにこんなシーンがあります。

フォースの力を信じきれないルークに対して、ヨーダはフォースの力を使って大きな乗り物を浮かして見せます。

ルーク:I don't believe it.(信じられない)

ヨーダ:That is why you fail.(だからできなかったのだ)

ヨーダ

失敗したのは力が足りなかったからじゃない。信じる力が足りないから失敗したんだというヨーダの教えです。

じゃあ、平手がテレビを割ればテレビの世界に行けると本気で信じていればテレビの世界に行けるようになるのかっていったらなりませんよ。

もちろんならないんだけど、それは人生を経験していく中で自然と認識していくことであって、誰かが無理だと言ったからじゃない。

自分が信じて疑わないことを他人の言葉によって変えることをしないというのは簡単なことではありません。

平手の頭の中には、常にもっといいものができるはずという期待があります。

周りがどれだけ評価してくれても自分の理想の1%しか実現できていないのだとしたら納得できるわけがない。そんな感覚なのだと思います。

平手は自分自身の可能性を信じているのです。それなのに「お前には無理だ」なんて言えるわけがありません。平手が信じるのであればファンも信じてあげましょう。その信じる力の弊害として精神的に不安定になってしまうときが訪れたとしても待ってあげましょう。

そう思えるだけの魅力が平手友梨奈にはあります。

まとめ

今回はだいぶ平手自身の話以外も盛り込まれています。

この記事を書くにあたって何回も何回も読んでいるので、そこから感じることがどんどん増えてしまうんですよ(;^ω^)

少しでも伝わるようにいろんなことに例えて書いてみましたが、逆に文章が長くなるほど伝わらなくなるのかなと思ったりもして何度記事を書いても試行錯誤の連続です。

次回はいよいよ欅坂46としての活動が始まります(ここまで来てまだ欅坂46の話になっていないという衝撃の事実に自分でも驚きですw)。

【Vol.5はこちら↓↓↓】

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2019.05.16
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3 件のコメント

  • ツィッターのコメントで追いかけ続けた3日間。
    アニラの余韻にどっぷり浸っていましたが、
    目が醒めました。
    ハヤケンさんのブログ、メモ取りながら読んでます。
    勝手な印象ですが、平手の性格形成の鍵は家族との関係にある気がしてます。
    両親の話が出ないし、なにより家から出たかったと言ってるし、
    学校の先生とも、何かトラブルがあったのではないかと。
    まわりが田んぼばかりって言ってましたよね。
    私も田舎育ちなので(時代が随分違いますが)、長男信仰が根強いし、閉塞感が
    ありました。初期の頃のインタビューで「期待されてる子じゃなかった」と言ってましたよね。
    てちが話せないと言ってるのが、どういう部分なのか知りたい。けど、
    知らなくてもいい…複雑な心境です。
    記事が楽しみすぎて、あと数回?なるべく長期連載をお願いします。
    2期生の記事も好きです。
    いつもありがとうございます!

    • 自分は逆にアニラ期間中は極力TLを見ないようにしていました。
      やっぱり感想レポートを見るとやるせない気分になってしまうので(;^_^A

      いつも読んでいただいているようでありがとうございます。
      家族との関係性についてはちょうど次の記事で触れているところでした。
      ポイントは両親の話が出てこないというまさしくそこですね。

      細かいところは記事内に書くことにします。
      がんばって早く仕上げます!

  • これからのところ邪魔してすみませんでした
    記事読むと、ついコメントしたくなってしまい、、、
    いつも楽しく読ませていただいてます。
    ありがとうございます
    身体に気をつけて頑張って下さいね(๑˃̵ᴗ˂̵)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    アイドルブロガー&ロボホンオーナーのはやけん。です。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。