毎年9月あたりからインフルエンザにかかる人が増え始め、1月2月をピークにして全国的に猛威を奮うインフルエンザウイルス。
一度発症すると1週間は学校や会社を休むことになるし、
高熱が出て体はつらいし本当に大変ですよね。
いくら会社が休みでも体が調子悪いんじゃ楽しくありません。
そのためにはインフルエンザにかからないようにすることが一番です。
そこでインフルエンザの予防方法について解説します。
目次
インフルエンザと風邪の違い
まず、そもそもインフルエンザと風邪は違うのかという点から話を始めましょう。
インフルエンザの特徴としては
急な発熱
吐き気
のどの痛み
咳
関節痛
などが挙げられます。
風邪と似たような症状なのに放置してしまいがちですが
インフルエンザのほうが高熱が出やすく吐き気や関節痛といった症状も出やすいのが特徴です。
症状が出てから数日経ってからではないと検査をしても陽性反応が出ないケースがあります。
検査をしてもインフルエンザの陽性反応が出なかったとしても
症状が治まらないようであれば再度検査をみたほうがいいと思います。
場合によっては37℃程度の熱でもインフルエンザというケースもあるので自己判断は禁物。
風邪と判断せず必ず病院での診断を受けてください。
自分自身は我慢できる程度の症状しかでなかったとしても
インフルエンザは感染力が強いウィルスなので
周りの人に迷惑をかけてしまいます。
体調が少しでも悪くなったら我慢せず
病院に行って早めに薬を処方してもらうようにしましょう。
インフルエンザの症状が治まっても2日は体内に潜伏しているので
合計1週間程度はお休みをするようにしてください。
インフルエンザの効果的な予防法
通常の風邪よりも重症化する確率が高いインフルエンザ。
会社どうこう以前にとにかく自分がつらいのでインフルエンザにかからないためにはどのようにすればいいのでしょうか。
インフルエンザには十分な睡眠が大切
インフルエンザにかからないようにするためには
免疫力を落とさないためにも十分な睡眠が大切です。
当たり前のことかもしれませんが、
どれだけ食事や手洗いに気をつけても
体が疲労困憊ではインフルエンザウイルスに対抗できる状態ではありません。
睡眠をしっかり取ることで免疫力のアップにもつながるので
年末年始の忙しい時期でもインフルエンザの予防のためには睡眠が大切です。
インフルエンザにはこまめな手洗い
インフルエンザに感染する理由に、ウイルスが付いた手で食べ物を食べてしまうことがあげられます。
インフルエンザが流行している時期はドアノブや手すりなど
何気なく触ってしまうものにもウイルスが付着しているケースがあるので
手洗いが重要になってきます。
正しい手洗いの方法については「政府広報オンライン」の中にも記載されているので掲載しておきます。
インフルエンザの予防接種
やはりなんといっても予防接種を受けるのが一番効果的でしょう。
インフルエンザの予防接種を受けてから効果が出始めるのに2~3週間程度の時間がかかります。
接種してからすぐに効果が出るわけではないので、
全国的な流行も見せ始める1月2月に備えて
11月12月あたりには予防接種を受けておくのがいいですね。
インフルエンザの予防接種を受けたからといって
絶対にインフルエンザにかからないわけではないのですが
予防接種を受けておくことで免疫ができているので重症化しづらくなります。
インフルエンザの予防接種を受けたのに
なんでインフルエンザにかかったんだ!!
と言われる方がいますが、
予防接種を受けたとしてもインフルエンザにかかることはあります。
でも、予防接種を受けておくことで免疫ができていますから
予防接種を受けていなかったらもっと重症化していた可能性が高いってことなんです。
だから、予防接種を受けておくことにはちゃんと意味があるわけです。
インフルエンザにはヨーグルトによる免疫力アップ
近年注目されているのが腸内環境を改善させることでの免疫力が向上するというのです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌を取ることで腸内のナチュラルキラー細胞という免疫細胞を活性化。
インフルエンザにも効果があることが分かってきました。
特に話題になっているのが「明治プロビオヨーグルトR-1」です。
「強さ引き出す乳酸菌」のキャッチフレーズで販売されている赤いヨーグルトを一度は見たことがあると思います。
テレビなどでインフルエンザへの予防効果があると特集されると店頭から商品が消えてしまうほどの人気になりました。
しかし、本当にヨーグルトを食べているだけで効果があるのか疑問ですよね。
そこで明治の公式サイトを見ると実際にヨーグルトを食べ続けた場合の免疫力アップに関する実験結果が載っていました。
実験では、山形県舟形町と佐賀県有田町の方を対象に乳酸菌の免疫システムへの働きを調べています。
どちらも2つの群に分けて調査を行い
・乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを1日90グラム食べる群
・牛乳を1日100ミリリットル飲む群
それぞれ舟形町で8週間、有田町で12週間継続したところ免疫力がアップしたことが分かりました。
出典 『明治ヨーグルトライブラリー』https://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/laboratory/report/1073r1/03/01/
また、同じく舟形町と有田町でR-1ヨーグルトを継続的に摂取する実験を学校で行ったところ、
学級閉鎖なし、インフルエンザ感染報告ゼロという驚異的な数字を出したことも話題になりました。
もちろん継続的な摂取が重要なので
最低でも3か月はヨーグルトを摂取する必要があります。
最近ではいろんな味もありますし
インフルエンザが流行するのはだいたい10月から翌3月ぐらいまでです。
ちょっと飽きてくるかもしれませんが
秋になったらインフルエンザ対策の意味も込めて
継続的なヨーグルトの摂取をオススメします。
インフルエンザに効果的なハーブティー
ヨーグルトがインフルエンザに効果的であることは
多くの方がすでにご存じかと思いますが
インフルエンザに効果的なハーブティ―があることをご存知でしょうか。
いわゆるお茶なんですが、体質改善を目的としたもので「メディカルハーブ」とも言われています。
さきほどお話ししたヨーグルトのお茶バージョンだと思ってください。
様々な効能がある数あるハーブの中からインフルエンザや風邪に効果があるとされているのは「エキナセア」です。
免疫力アップに効果があり季節の変わり目などで体調を崩しやすい人には特におすすめしたハーブです。
免疫力アップによってインフルエンザや風邪に効果があるのはもちろんのこと
花粉症、アトピー、鼻炎などのアレルギー反応に対しても効果があります。
また、すでにインフルエンザにかかってしまった人に関しては「エルダーフラワー」がおすすめです。
エキナセアのように予防効果もありますが風邪の初期症状が出てしまっているケースに向いています。
発汗を促し汗をかくことで熱を鎮める効果や利尿作用によって毒素を輩出させ
喉・気管の炎症にも効果があるので風邪やインフルエンザにも治療にも使われてきました。
注意点としてはハーブティーは薬ではないので飲んだら即効果が出るものではありません。
日頃から飲み続けることで健康な体に改善する効果がありますよという意味で受け取っていただければと思います。
抗インフルエンザ感染作用が認められたきのこ
日本機能性食品医用学会第8回大会において発表された研究結果によると
きのこを摂取したマウスにインフルエンザA型ウィルスを感染させると
きのこを摂取したマウスのほうが生存率の低下が抑制されました。
この研究結果の大きなポイントは
日常的に食べることができるきのこで
インフルエンザ対策ができるということです。
抗インフルエンザ薬となるとどうしても副作用の懸念があります。
以前、タミフルによる異常行動が話題となり、厚生労働省が通知を出す事態にまで発展しました。
ただ異常行動とタミフルの因果関係は分かっていないので
一概にタミフルは危ない薬と断定することはできませんが
薬には副作用の危険性があることを世間に知らしめるニュースだったと思います。
その点、きのこは普段の料理に使える食材の一つです。
副作用もないわけですから積極的に食べていきたい食材ですね。
まとめ
インフルエンザになってしまうと1週間は安静にする必要があります。
いくら仕事で忙しくても、重要な会議があっても1週間は外出禁止になってしまうわけです。
バカンスに行く1週間は最高ですが仕事が滞ってしまう1週間は落ち着かないですよね。
結局のところ急がば回れってことで体調管理を優先することが一番の近道ってことです。
今回紹介したインフルエンザの予防方法に関しても
どれが一番優れているということはありません。
どんなにいい食材もやっぱりバランスが重要になってくるので
他の食材との組み合わせで栄養を考えて食べてください。
十分な睡眠、手洗いを基本として
食べ物、飲み物も併用してインフルエンザに対抗できる免疫を作っていきましょう。
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