6月23日ロッテ球団は大嶺翔太選手(26)から任意引退の申し出があり受理したことを発表しました。
大嶺翔は球団を通じ「今回、自分のプライベートな部分でいろいろな方にお金を借りて返せないという金銭トラブルが発生し、多くの方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くおわび申し上げます。こんな自分を応援していただいたファンの皆様、そして期待をかけていただいた井口監督、再三、注意と指導をしてくださった球団の皆様の思いを裏切る形となってしまい大変申し訳ありません。全ては自分のプロ野球選手としての自覚のなさから出たものだと思います。これを受けて、今、自分に出来ることは環境を変え、気持ちを入れ直すことだと決断しました」とコメントを発表した。
出典 日刊スポーツhttps://www.nikkansports.com/baseball/news/201806230000635.html
シーズン途中のこの時期の引退は異例のことです。
まだ26歳と若い選手なのに金銭トラブルによる引退ということで引退を惜しむ声も多くあがっています。
残念ながら引退となった大嶺翔太選手についてお話します。
大嶺翔太のプロフィール
【借金トラブル】ロッテ・大嶺翔太が任意引退https://t.co/fZdTEw0Z61
球団本部長は「2年ほど前からたびたび本人からも相談があった」とした。債権者については、反社勢力との関わりはないという。 pic.twitter.com/ELV9OxGEhc
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年6月23日
出身地:沖縄県石垣市
生年月日:1991年9月17日(26歳)
身長:180 cm
体重:78 kg
投球・打席:右投右打
ポジション:内野手
プロ入り:2009年 千葉ロッテドラフト3位
出身高校:沖縄県立八重山商工高等学校
兄は同じくロッテの大嶺祐太選手。
兄の大嶺祐太選手は甲子園に出場しプロ注目の選手でしたが
大嶺翔太選手は県大会で興南高校に敗北し甲子園出場はなりませんでした。
結果的に引退することにはなったものの
兄弟でプロ野球選手になるというのはすごいですね。
入団当初の登録名は「翔太」
2014年からは本名の「大嶺翔太」
大嶺翔太選手の金銭トラブルと素行不良
今回、金銭トラブルによる引退ということですが
大嶺翔太選手のコメントを見ると
「再三、注意と指導をしてくださった球団の皆様」
とあるように今に始まったことではなく
長年蓄積してきたものが限界を超えてしまったということでしょう。
大嶺翔太選手のトラブルは実は今回だけじゃないんです。
高校三年の秋にドラフトでロッテに指名された後、
同年の冬に飲酒喫煙により補導され停学処分になっています。
そのせいで入団会見に出られず
正式に入団が決まったのが翌年にずれ込んでしまう結果になりました。
プロ野球選手になることが決まって
学校の授業もほとんど終わっている一番気がゆるむ時期なので
若気の至りといえばそれまでですが
入団前から印象を悪くしてしまったことは事実です。
金銭トラブルにより引退となってしまったことからも
大嶺翔太選手の素行不良は以前からの課題であったことが分かります。
大嶺翔太選手の成績
2014 出場試合数16 打率 .208
2015 出場試合数41 打率 .120
2016 出場試合数38 打率 .236
2017 出場試合数91 打率 .206
と打率こそ低打率に終わっているものの
徐々に頭角を表し始め出場試合数も伸ばしていました。
4月29日の日ハム戦では4安打を放つなど打撃面でも成長を見せていたので
本当にもったいないですね。
いわゆるレギュラー選手ではなかったわけですが
しっかりと守れる選手として監督としても使いやすい選手として
存在感を示し始めていました。
兄の大嶺祐太選手について
兄はロッテにドラフト1位で指名されて入団するほどの選手でした。
大嶺祐太投手誕生日おめでとうございます🎉✨😆✨🎊🎁🎂#chibalotte#今日の誕生日#大嶺祐太 pic.twitter.com/cmaPJgzEnO
— あすか@鴎人…一戦共闘… (@aska7157) 2018年6月15日
高校時代からその名は知れた存在で甲子園ではMAX151キロを計測するほど超高校級の選手として注目された存在です。
しかし、当時の大嶺祐太選手は球速こそ速いものの
制球面に課題がありボールが全体的に高いのが目につきました。
そのため球速表示は速いのに痛打を浴びるケースもあり
まだまだ粗削りな印象が強い選手でした。
沖縄出身の選手は福岡ソフトバンクホークスが地元という考えが強いので
千葉ロッテからの強行指名には戸惑いもあったようですが
当時監督だったボビー・バレンタイン監督が直接石垣島に行って話し、
ロッテのキャンプ地を石垣島に変更するなど異例の待遇もありロッテ入団を決めることになります。
日本人監督が直接選手を説得に行くケースはよく聞きますが
外国人監督は現場とフロントは別と考えるケースが多く
このこと自体が普通では考えられないことです。
プロ野球のキャンプ地を誘致できるとなれば経済効果も計り知れないため
徐々に本人だけの意思では決められない環境になっていったのかもしれません。
入団当初から背番号1をつけるほど期待された大嶺祐太選手ですが
球団が当初期待していたほどの活躍を見せることはできておらず
2018年は現役続行に正念場の年を迎えています。
まとめ
大嶺翔太選手の引退は高校卒業からすぐに大金をもらうプロ野球選手の難しさを感じるニュースでした。
推定年俸1,000万円と言われる大嶺翔太選手の給料からして
普通の生活に苦労することはないはずです。
しかし、知名度もあるプロ野球選手には招かれざる客も多いのでしょう。
才能が徐々に開花し始めていただけに残念です。
大嶺翔太選手が引退後も職に就いて一般社会人としてがんばってくれることを期待しています。
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