30度を超える真夏日を迎える日も最近では珍しくないぐらい毎年猛暑の夏になる日本。
大量に汗をかく季節において水分補給が大切なことは近年では常識になってきました。
しかし、昔の体育会系の部活では
水を飲む=根性がない
とされ、水を飲むことは許されませんでした。
少なくとも後輩が水を飲むことは許されない部活が多かったはず。
以前の常識が今の非常識と180度考え方が変わってしまうのだから分からないものです。
今回は、そんな現在では常識となった夏場の正しい水分補給の方法について調べてみました。
なぜ水分補給が必要なのか
そもそもなぜ水分補給が必要なのかという点から整理します。
人間は成人した大人で約60%が水分でできています。
骨や皮膚も水分でできているし
水分によって体温調節が可能となり
健康な体を維持することができています。
そんな体の多くは水分で成り立っている人間ですが
汗や排せつなどによって1日に約3リットルの水分が失われています。
体重の2%が失われただけで体調が悪くなるというのだから
体にとって水分がどれだけ大切なものかが分かります。
かつての体育会系の部活で水分が禁止されていた理由は
体にとって必要な水分補給を我慢する忍耐力をつける
といった根性論が浸透していただけで
誰もそれを疑おうとしなかっただけです。
常識というのは怖いもので
体にとって悪いことであったとして
みんなやっているからという理由だけで
誤った指導方法がまかり通っていたことになります。
水分補給は水でOK?
水分補給が大切なことは分かりました。
では具体的に何を、どのように飲めばいいのでしょうか。
夏は気温の上昇により大量の汗をかきます。
汗が乾くと汗の塩分だけが残って白くなってしまった経験があると思います。
それだけ汗には塩分が含まれているということです。
つまり、汗をかいたときには塩分もかなりの量が失われているのです。
この失われた塩分を補給できないと
水をしっかり飲んでいても熱中症の危険性が高まります。
そのため塩分を補給できるスポーツドリンクが効果的になってきます。
逆にいうと、塩分が失われていないときにスポーツドリンクを飲むのは
糖分の面でもあまり適切な飲み物とはいえません。
発汗によって失われた水分と塩分を素早く補給する目的があるスポーツドリンクは、
むやみに大量摂取するのはやめましょう。
また注意点としては、のどが渇いたからといって冷えた水を大量に飲むのは体に悪影響です。
胃腸への負担が大きく腹痛の原因にもなります。
そのことによってお腹を下してしまうと
さらに体内から水分が失われることになってしまいます。
できる限り常温のもので、汗をかいたときには塩分も摂取することを意識しましょう。
まとめ
夏場に水分補給を我慢するのは熱中症の危険性を高めます。
命にかかわることなので積極的に水分補給を心がけてください。
寝ている間にも多くの水分が失われています。
トイレが近くなるからといって
水分補給を控える方がいますが
寝ている間でも熱中症の危険はあるので
水分を取ってから寝ることをオススメします。
エアコンの効果的に使って熱中症にならないように水分補給を行ってくださいね。
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