今から12年ほど前に1年ほど芸人をやっていた時代があります。そのときは付き合いもあって結構合コンにも参加していました。芸人仲間とやった合コンもあるのですが大企業の社長に誘われて行った合コンもあるんですよ。
そのときに大企業の社長が合コンで漏らしていた本音についてお伝えします。
大企業の社長も不安を抱えている
自分は単なる数合わせですから自己紹介のときから劣勢で職業が社長と分かった時の周り女の子の目の輝きといったらなかったです。売れない芸人なんて経済的な面ではそこらへんのバイトがんばってる学生より低いですからね。
でも親しい社長と後から話をすると実はその人は女の子が社長だと分かってテンションが上がっているのを見ると引いてしまうといいます。
社長だと分かった時点でテンションが上がるということはその子はその人自身を見ているわけじゃなくてお金に惹かれてテンションが上がったわけです。
つまり、自分からもしお金がなくなったらこの子は離れてしまうんじゃないかと不安になるというんです。
その社長は経済力もあるし若くてイケメンなんですよ。
はっきり言って人生の勝ち組の部類なのに自分には想像できないような不安に襲われているのだと驚きました。
お金さえあれば女の子からモテるのに!
と悔しい思いをしている自分がいる傍らでお金があるということで注目されることに嫌悪感を抱く社長。結局、こういうのってないものねだりってことなのかもしれません。
もっとルックスがよかったら、もっとお金があったら、もっと学歴があったら
そんなことを考えている暇があったら今の自分を好きになってくれる人を探したほうがいい。
大企業の社長じゃなくなっても好きでいてくれますか
社長じゃなくても、お金がなくなってもそんなすべてを失っても好きでいてくれますか?
究極の質問ですね。
他人の評価が自分が思うよりも大きくなりすぎると実態を伴わない虚像の大きさに不安になってしまうのでしょう。ここで押さえておきたいのは、地位も名誉も手に入れたところで不安感を消し去ることはできないということです。
逆にいうと、お金がなくたって合コンで卑下する必要はないとも言えます。
合コンのときに感じた劣等感は、どこか自分の妄想が含まれたのかもしれません。
結果が出れば人生が変わると私たちはつい考えてしまいがちですが目指していた結果が出たときにはまた新たな課題が現れています。ないものばかりに目を向けるのではなく今ある喜びにしっかりと目を向ける。
いい意味で、現状に満足して幸せを感じることができるというのも人生を楽しくする秘訣なんです。
合コンでテンションが上がる女の子を見て悔しさを感じた自分と引いてしまった社長。起こっている出来事は全く同じなのに受け取る人の心理状態によって見え方は大きく変わります。
すべての原因は自分にあるんです。
けして自分が悪いという意味ではありません。
ただ、原因は自分にあるという事実を押さえるだけで結構です。
社会的に恵まれているとかいないとか自分の力ではどうにもできないことを嘆くのではなく、問題の原因を作り出しているのは自分なんだと認識できるだけで人のせいにして文句を言う機会は減るはずです。
合コンで社長が漏らした本音にはお金に対する本質的な問題が隠されている気がしてお伝えしたくなりました。
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