元AKB48の光宗薫が個展を開くということでSKE48の握手会終わりに行ってみました。
Twitterで公開されている作品を見ただけでも画力に関しては疑う余地もなかったので、作品全体を通してどんなものを表現してくれるのか、自分はどんなものを感じることができるのか。そんなことを考えながら見た作品の感想をまとめていきます。
光宗薫プロフィール
永遠に同じだったプロフィール変えた pic.twitter.com/gISLu97yYt
— 光宗薫(1/5~20無休 個展「ガズラー」 銀座ヴァニラ画廊) (@mtmnkor) 2018年12月18日
名前:光宗薫(みつむねかおる)
生年月日:1993年4月26年
年齢:25歳
出身地:大阪府
血液型:O型
AKB48の13期生として加入していた子で公演デビュー前から単独グラビアやCMに出演するなど新人アイドルとは思えないほどの扱いを受けていました。ただそのことが彼女にとってはプレッシャーもあったのでしょう。体調不良を理由に活動を辞退。AKB48としての活動期間はわずか10か月という短いものでした。
もともとモデルオーディションでグランプリを受賞するような子でルックス的にもアイドルというよりはモデルといったほうがしっくりくる子でした。でもアイドルらしくないところが光宗薫の魅力でもあったんです。まるで宝塚の女優さんを思わせるような凛々しい顔立ちをしていながらAKB48というアイドル活動をするって斬新だなと思って見ていました。
そして当時から抜群に絵がうまかった。それはもう素人が描くレベルを優に超えている圧倒的な画力でした。
ルックスも才能も持ち合わせた子だっただけに彼女の成長スピードに合わせた売り方をしていたら・・・と思ってしまいます。そう思わせるだけの大きなものをAKB48は失ったのです。
光宗薫 個展「ガズラー」
明日1/5からはじまる光宗薫 個展「ガズラー」についてのご注意とお願いをホームページ上にて公開いたしました。
ヴァニラ画廊2019年第一弾となる本展、皆様のご来場をお待ち申し上げます。??ご注意とお願いはこちら??https://t.co/GADmM1DAQV pic.twitter.com/b3xqB3sktA
— ヴァニラ画廊 (@vanilla_gallery) 2019年1月4日
そんな光宗薫が個展を開くというので初日となる本日1月5日に行ってきました。
東京新橋駅から徒歩10分程度のところにあるヴァニラ画廊という場所です。
個展が開催されている期間はずっと画廊にいると聞いていたので会えるのかなと思っていたらずっと白い箱の中で描き続けていました。なんか目の前にいるのに足と手しか見えないというのも焦らされますね(;^ω^)
まぁそれも「私より作品を見てほしい」という彼女なりのメッセージなのでしょう。実際に作品を作る過程をしばらく見ていたらものすごい細かい作業で全然進んでない。これだけの作品を仕上げるのにいったいどれだけの時間がかかったのだろうと思いながら見ていました。たしかに光宗自身を見られなかったことで作品のことを考える時間に充てられたので正解だったのかもしれません。
作品を見ていくとセミ、蜂、蟻、蝶といった昆虫を描いた作品が中心で、たまに出てくる人間の目は死んでいる。
昆虫が何を表しているのかは分かりませんが、とにかく繊細なタッチで描かれているのですべての作品が美しいんです。普段はあまり昆虫が得意ではない自分でもその美しさに心を奪われるほどです。
そして自分が絵から感じ取ったのは、この子にとって芸能界という世界は繊細すぎて合わなかったんだなということです。
知名度が上がり人気が出るほどに心ない言葉に傷つくのがアイドルという世界です。それよりも自らのペースで自分の信じた作品を時間をかけて仕上げるというスタイルのほうが向いているなと思ったんです。それぐらいとにかく作品の1つ1つが細かく描かれていて美しいのです。
多くの作品が展示されていてどれも美しいのですが、その中に「アイドル」というタイトルの作品がありました。元アイドル光宗薫が描くアイドルとはどんな作品だろうと思って見てみると、小さな箱の中に生気を感じない一人の人間の顔があります。その顔には液体ようなものがつたっていて、頬や口の周りからクリスタルのようなものが描かれています。
アイドルというタイトル、死んだ目をした人間という部分だけを見ると光宗薫にとってアイドル時代というのは自分らしさを殺してアイドルという虚像を演じ続けて消耗してしまっただけの時間に見えます。
でもそこに描かれる人間の顔に描かれた宝石のように輝く石は応援していた時分からすると希望に見えました。
やっぱりファンとしてもアイドル時代がつらいだけの時間だったとは思ってほしくないじゃないですか。実際にどう思ってるか分からないですけどね。
光宗ファンかどうかというのを抜きにして都内の駅近で500円でこれだけの作品を見られるというのはぜひすごいですよ。ぜひ時間を見つけて足を運んでみてください。
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