8月19日から開幕するアジア大会2018ジャカルタ。柔道57キロ級の玉置桃選手が金メダル獲得候補として注目されています。2020年東京オリンピックを目指すうえで負けられない戦いです。
玉置桃さんにはどうしても東京オリンピックに出場しなければいけない理由があります。そこには父とかわした約束があったのです。
玉置桃プロフィール
【平成30年全日本選抜柔道体重別選手権・57kg級】
優 勝:玉置桃(三井住友海上)
準優勝:舟久保遥香(三井住友海上)
All Japan Judo championships Fukuoka 2018
-57kg
1. Momo, TAMAOKI
2. Haruka, FUNAKUBO pic.twitter.com/ncO8ISUJ7S— eJudo編集長 古田 英毅 (@eJudo) 2018年4月8日
名前:玉置桃(たまおき もも)
生年月日:1994年9月16日
出身地:北海道岩見沢市
身長:161㎝
血液型:B型
所属:三井住友海上女子柔道部
階級:57キロ級
戦績:2014年 世界ジュニア 57キロ級 金メダル
2015年 アジア柔道選手権 57キロ級 金メダル
2016年 グランドスラム 57キロ級 銅メダル
2017年 グランドスラム 57キロ級 銅メダル
2018年 グランドスラム 57キロ級 銅メダル
2018年 全日本選抜柔道体重別選手権 優勝
玉置桃の出身高校をチェック
中学時代は光陵中学で全国中学校柔道大会48キロ級で優勝。
高校は東京の藤村女子高校に進学しています。
藤村女子高校といえばスポーツが盛んな学校で多くの体操選手を輩出している学校です。柔道でいえば57キロ級で世界チャンピオンにもなった松本薫選手も高校2年まで藤村女子で柔道をしていました。タレントでいうと内田有紀さんや優香さんが芸能活動を始めるまでは藤村女子高校でフェンシングをしていたことでも有名ですね。
今ではアジア大会2018でも注目される選手になりましたが、高校時代は高校1年のときに全日本ジュニアで優勝を果たした以外はそれほど目立った成績は残していません。
むしろ才能が開花してきたのは実業団の三井住友海上に入って階級を57キロに上げてからです。
2014年の世界ジュニアでは全試合一本勝ちという圧勝。翌年のアジア柔道選手権でも金メダル獲得と勢いが出てきたところで2016年からのグランドスラムでは3年連続銅メダルと世界の壁を感じている玉置桃さん。
世界の壁をぶち破るためにもアジアで勢いをつけて東京オリンピックへの弾みにしたいところです。
難病の父との約束
元柔道家の両親の影響で5歳から柔道を始めた玉置桃さんは父親の熱心な指導があって成長してきました。その原点は自宅のプレハブ小屋に作った柔道小屋です。手作り感が強いプレハブ小屋で毎日父と一緒に練習をしたこおで2009年に中学日本一にも輝いています。
高校からは親元を離れて学校に通うになります。そのときに父に向けて玉置桃さんは手紙を書いています。
「私は父さんのおかげで日本一になれました。私は父さんの子供で本当によかったと思いました。」
今でも玉置桃さんの実家にはこの手紙が飾られています。お父さんとしてはよほど嬉しい手紙だったんでしょうね。実家の部屋には玉置桃さんの写真で埋め尽くされていて、優勝した時の賞状やトロフィーも飾られています。
玉置桃さんと父には、ある約束があります。
それは玉置桃さんがオリンピックに出場するまで試合を観に行かないというものです。
オリンピックで優勝したいと言った玉置桃さんのその言葉にお父さんなりのエールで応えたのでしょう。
玉置桃さんも「ここまで自分を成長させてくれたのお父さんなので恩返しがしたいっていうのが一番。」と語ってくれています。
現在、お父さんは2013年に患った広範脊柱管狭窄症という病気になり、7回の手術を受けても完治にいたらない難病と戦っています。手足にはしびれがあり歩行も困難となり車いす生活となっています。
でも2020年が東京オリンピックとなれば病気のお父さんでも試合を見に行くことができる。だからこそ絶対に2020年の東京オリンピックに出場する夢を実現したいという思いが強いのだといいます。世界の頂点に立つためにもアジア大会では負けていられません。
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