親が亡くなった後の手続き体験談!葬儀屋に騙されないために押さえておくべき11選

親の死後 手続き

母が亡くなって1か月半経ってようやく手続きが終わりました。

こういった手続きをするのは初めてだったので結構大変でした。

まずは何から始めればいいのか、戸籍はどうやって入手すればいいのか、気持ちが不安定な中で頭を整理していくのは難しいものです。

そこで今回自分が経験した重要に感じた手続きを11選にまとめました。

細かいことを挙げればもっとあるのですが、とりあえずこの11個が完了していれば十分です。

落ち着いて11個の項目を1つずつ取り掛かってみてください。

亡くなった後の手続き11選

葬儀屋に遺体を運んでもらう

遺体

医師による死亡の確認が終わると遺体を葬儀屋さんに引き取ってもらわなければいけません。

基本は24時間対応してくれるはずなので時間帯は問いません。

母は0時46分に亡くなったので深夜でしたが連絡をすると60分後には来てくれました。

問題は気が動転しているときに葬儀屋を決めて連絡をしなければいけないことです。

自分の場合は親戚が住んでいたので病院に来てもらって葬儀屋に連絡してもらえたのは助かりました。

ただ連絡してもらうにしても葬儀屋をどこにするかは自分自身で決める必要があります。

そのためにも生前に資料請求をしてあらかじめ決めておいたほうがいいですね。

ちなみに今回預かってもらった葬儀屋は1日ごとに2万円かかりました。

葬儀の打ち合わせ

葬式 終活

息つく間もなく葬儀の打ち合わせに入ります。

悲しみを感じているほど待ってくれないわけです。

バタバタしてるほうが気が紛れていいというのもあるんですけどね。

葬儀屋に遺体を運んだ11時間後には打ち合わせが始まりました。

その際にまず葬儀屋から提示された金額はなんと180万円!

通夜・告別式など全て込みでの価格です。

いやいや、とてもじゃないけど払える金額ではないので断ると70万円のプランが提示されます。

だいぶ安くなった気がしましたが、それでも高いので「市民葬」で行いたい旨を伝えました。

市民葬というのは、自分が住んでいる市が葬儀費用を補助してくれる葬儀の方法です。

10万円ぐらいの補助が出ることがホームページにも記載されていたので事前の準備段階で市民葬でいくことは父親も了承していました。

この市民葬は市と提携している葬儀屋でないと使えないものだったため、リストの中にあった葬儀屋を選んだわけです。

市民葬の話になると担当者は

「それは国民健康保険から出る葬祭料5万円のことですよね?」

と言ってきました。

たしかに葬祭料といったものもあるんですが、それとは別に市民葬というものがあることを伝えるも担当者には伝わりません。

そこで市のホームページを見せて話をすると、初めて市民葬の存在を知ったようで使うことが可能であることを分かりました。

市と提携している葬儀屋だと思って選んだのにシステムそのものを知らなかったことに相当な不信感を感じた瞬間でした。

結果的に市民葬で行うためには一定規模の葬儀にしなければいけないことが分かり市民葬で行うことは断念しました。

あてにしていた市民葬が使えないとなると70万円は高額すぎるので、もっと安くならないか交渉すると40万円のプランを提示されます。

もはやここまでくると最初の180万円てなんだったんだという感じですが、安くなってるのだから黙っておきましょう。

当然ここまで安くなってくると必要最低限のことしかやらないプランになっているので、内心はこれぐらいでいいかなとも思い始めてきました。

ただ事前の資料請求で10万円代でもやれるところがあることは知っていたため、とりあえずもう少し粘ってみることにします。

もう少し値切ってみると、担当者は

「これが限界です。これ以上だと火葬しかできないことなってしまいます。」

と言ってきたので、

「火葬だけで構わないのでもっと安いプランにしてほしい」

と伝えると

「ではいくらまでなら出せるんですか?」

と返してきました。

正直、30万円ぐらいでもいいかなと思っていたんですが、とりあえず20万円と伝えました。

担当者はしばらく絶句!!!

40万円がギリギリだと言ってるのに20万円なんて・・・

といった表情でしたが、資料請求をして20万円ぐらいでやれることは分かっていたので担当者が渋るようであれば違う葬儀屋に変えるつもりであることを伝えると、しばらく待たされた後に20万円での見積書が出てきました。

とりえずその日は見積書を持って帰宅して結果的に20万円のプランで決定したわけですが、火葬だけでも構わないというこちらの意思を聞かずにまるで180万円が当然かのような提示の仕方をしてきたことに大きな不信感を感じました。

親族が亡くなった直後であること、親戚の目などを考えると担当者の言われるがままに任せてしまう人もいるんだと思います。

通常だと保険に入っているケースも多いため、もっと高額なプランでも実際の自己負担額は抑えられると思いますが、あいにくうちは保険に入っていなかったので火葬だけにすることにしました。

こういう交渉ができたのも事前に相場を知っていたからです。

担当者の言いなりにならないためにも事前に資料請求を行っておいたほうがいいと思います。

下記に資料請求ができるバナーを貼っておきます。

事前に資料請求をしただけで割引を受けられるところもあるので、とりあえずでいいので資料請求だけはしておきましょう。



役所での手続き

役所

健康保険、介護保険、印鑑登録証の返却などの手続きを「死亡の事実を知った日から7日以内」に行う必要があります。

役所内でもいろいろな手続きがあるのですが、とりあえず死亡届、印鑑登録証、健康保険証を持って行けば順番に回っていく場所を案内してくれます。

手続きそのものは60分程度で終わりました。

行ってしまえば順番に回っているうちに終わってしまった気がします。

「死亡の事実を知った日から7日以内」と期限が短いので死亡届をもらったらすぐに行ってしまったほうがいいと思います。

入院費用の支払い

入院

母は入院して2週間で亡くなってしまいました。

そのため入院費用に関してはそんなにかからなかったのですが、それは結果的に病状が急変したことが理由であって入院した当初は3か月は生きられるという診断でした。

そうなると費用の面が心配になってくるわけですが、一か月あたりにかかった入院費用の一定額以上は高額療養費として戻ってきます。

やはり病気との戦いは経済的な戦いでもあるので使えるものはしっかり使っていきましょう。

請求は自宅宛に郵送で送られてきて、のちほど清算となります。

高額療養費に関しては11月23日に死亡したにも関わらず、書類が届くのは2月頃と言われているのでかなり遅れて入金されることになる点は注意が必要です。

返ってくるとはいえ入金はかなり遅いので、忘れたころに返ってくる感じですね。

高額療養費があることは精神的な安心感にはなりますが、しばらくは預貯金で賄う必要があるため現金の準備は必須です。

礼服の購入

礼服

母は月曜日に亡くなって木曜日に火葬をしたんですが、それまでに礼服を用意しなければいけないことに気づきます。

親戚に相談すると今後も使うことを考えると1着ぐらいは持っておいたほうがいいと言われ洋服の青山に早速買いにいきましt。

毎日着るものじゃないので安いものでいいだろと思っていたら安いスーツだとグレーに近くて礼服らしくない・・・

礼服といえる黒さになると3万円以上はするものでした。

ちょっと高いなぁとは思いましたが、使えない服を買ってもしょうがないので山本寛斎さんデザインのものを購入しました。

39,800円がブラックフライデー期間で33,000円になっていたのはまだお得かもしれません。

通常スーツの仕立ては1週間待つのですが礼服はすぐに使用するため翌日には仕上げてくれました。

また礼服は体型の変化にも対応できるようにウエストが調整できるようになっているのもいいですね。

というわけで自分は購入したわけですが、そうはいっても高いなと思うようであればレンタルできるところもあるのでレンタルで済ませてしまうのもありだと思います。

保険の加入有無

保険

母は保険には加入していなかったわけですが、普通は入っている人のほうが多いんじゃないでしょうか。

生命保険やがん保険のようなものだけじゃなく県民共済、全労済といった比較的安い保険料or掛け金で入ることができる保険はあります。

本来は亡くなる前に保険に加入しているかを確認しておくのがいいのですが、病気も事故も突然やってくるものなので確認できないこともあると思います。

亡くなったらまずは保険証書がないか確認してみましょう。

働き手である父が亡くなったときに母が受け取る保険はあっても、その逆は入っていないというケースも多いはずです。

いざ亡くなったときには保険があったら助かったなという思いは当然ありますが、当然保険はタダではないわけで日々の生活のことを考えたら未加入であったことはしょうがないと思っています。

問題は保険に入っておけ!ということではなく、保険の有無の確認をしましょうということです。

保険に加入していれば入院費用や葬儀費用の経済的な負担は大きく変わってきます。

葬儀やお墓に関しても保険が使えれば1ランク上のプランを考えることができるでしょう。

亡くなったらまず保険の加入は必須です。

預貯金口座の凍結&引き出し

預金 貯金

亡くなって死亡届が提出されると口座は自動的に凍結されます。

郵貯の口座は事前に下ろしてあったので、その場で解約手続きは完了。

銀行口座も事前に下ろしてはあったのですが、数万円だけ残っていたのでかなり面倒な手続きが発生しました。

母の生まれてから全ての戸籍を取る必要があったため、まず本籍がある役所から戸籍謄本と改正原戸籍(かいせいはらこせき)を入手。

すると埼玉に本籍が異動する前に千葉に本籍があったことが分かり、千葉からも戸籍を取り寄せたりしていたので年末年始を挟んだこともあって時間がかかってしまいました。

その他にも相続人全ての印鑑証明も取ってとなると結構時間かかるものですが、いずれやらなければいけないことですから1か月半でも早く終わったほうだと思います。

手続きの中では一番時間がかかる作業なので途中で断念せず、なんとか最後までやりきりましょう。

未支給年金の手続き

印鑑

銀行口座の手続きに続いて未支給年金の受け取りも時間がかかりました。

未支給年金というのは受け取っていない年金のことです。

母は11月23日に亡くなったので年金は11月分まで受け取る権利があります。

10月分、11月分は12月に振りこまれるので口座が凍結されていると残りの2か月分が宙に浮いた状態になってしまいます。

その本来受け取れる年金の未支給分を相続人が受け取るわけですが、戸籍謄本を用意するのが結構大変だったりします。

戸籍謄本は母の現住所ではなく本籍地に請求しなければ入手することができません。

郵送でも送ってくれるので郵送で済ませましたが、そもそも戸籍なんて普段取り寄せたことがないので本籍地の役所に電話をして手続き方法を確認しながら書類を用意しました。

慣れない手続きなので結構時間がかかるんです。

年末年始のお休みを挟んだこともあって戸籍だけでかなりの時間を要してしまいました。

こういった面倒な手続きだからこそどんどん後回しになりがちなので、気が向いたときに手続きをやってしまいましょう。

具体的な手続き書類を確認する場合はこちら↓↓
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/tetsuduki/kyotsu/jukyu/20140731-01.html

遺影の作成

遺影

遺影に関しては葬儀屋に注文して作ってもらうケースも多いと思いますが、通夜・告別式がない火葬だけのうちのようなタイプは葬儀屋に頼むよりも近所の写真館に頼んだ方が安く済みました。

データか、写真の現物を持って行って1週間もあれば完成です。

通夜・告別式で使うような大きなサイズだと2万、3万としますが、家で飾っておくだけなので小さいサイズの7,500円で済みました。

何事もそうですが、丸ごと葬儀屋にお任せしないで安く注文できるところがないか確認してみるのは重要です。

仏具の購入

仏具

仏具に関しても同じで今ならネットで1万円前後でも購入できます。

簡易的な仏具であることは否めないところがありますが仏壇を用意するような家でなければこれぐらいで十分でしょう。

もちろん位牌に戒名を入れるとか言い始めると金額も変わってくると思うので、宗教にこだわりがある方などはもう少しお金がかかることは想定しておいてください。

ただこれも葬儀屋で注文するよりネットで買えばだいぶ安く抑えることができるので、値段の比較は必ず行ったほうがいいと思います。

お墓

お墓

お墓については土地代、墓石の代金など含めて考えると簡単に100万円オーバーになってしまう世界です。

まずはお住いの近くに墓地がいくらなのか↓↓のサイトで検索してみてください。



うちはお墓を用意できる経済力は到底ないので、納骨堂を探すことになりました。

納骨堂というのは遺骨を預かってもらうということです。

ここで注意が必要なのは単純に価格だけで決めてはいけないんです。

というのは、費用が安く抑えられているところは檀家になることが条件になっているケースがあるからです。

初期費用が安い割に継続的にお墓を支えていかなければならないため維持費が高くなってしまいます。

これが40万、50万かかる納骨堂だと年間の管理費で5,000円~10,000円程度に抑えられています。

それでも高いという場合は、合祀墓(ごうしぼ)という合同で埋葬する場合や樹木葬という木の近くに埋葬する方法などがありますが、父が高齢であることを考えると家からの距離も大きなポイントになってくるので今はまだ検討中です。

ちなみに亡くなってから1年程度は家に置いておいていいそうなのでこれからゆっくり考えていきます。

まとめ

この他にも細かい作業を挙げたらいくらでもあると思いますが、上記の内容が代表的な例となります。

終わってしまえばなんてことない手続きも初めてのことなので時間がかかることばかりです。

生前に全ての準備を終えるのは無理としても、今回の記事を読んで少しでもイメージしていただければと思います。

母が亡くなって四十九日を終えてもいまだに母がいない毎日は慣れません。

精神的なストレスを感じながらの手続きは普段の何倍も大変な労力を要するものなので、ぜひこの記事が親族がお亡くなりになってしまった方のお役に立てれば幸いです。

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2020.12.30
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ABOUTこの記事をかいた人

アイドルブロガー&ロボホンオーナーのはやけん。です。 アイドルの心理を研究しているうちに心理カウンセラーになってしまいました。現在はアイドルの記事を中心にブログを書いています。 執筆の依頼はお問い合わせフォームからお願いします。