ブランド商品を安く手に入れることができる海外ファッション通販サイトでおなじみのBUYMA(バイマ)で注文をすると避けては通れないのが「関税」の問題です。そしてBUYMAで一番トラブルになりやすいのも関税だったりします。
今日は購入者が関税の話から注文をするときの注意点などを見ていきましょう。
関税
「関税」という言葉を聞いたことはあるかもしれませんが自分とは縁遠いイメージの方も多い言葉だと思います。
BUYMAでは海外から商品を発送して購入者に直接送るケースがあるので海外からの輸入品は必ず税関を通ることになります。そしてこの税関を通るときに関税がかかるわけです。このときにかかった関税はBUYMAでは購入者が支払うことが原則になっているので安く買ったつもりが、関税分を払ったらむしろ高い買い物になってしまったというケースもありトラブルになるケースが多いんです。
海外発送か、国内発送かを確認する
関税は海外から商品を輸入するときにかかるものだとお伝えしました。つまり、国内から発送する商品であれば関税はかからないということです。海外発送か、国内発送かを確認するためには商品をカートに入れる前のここで確認できます。
買付地:アメリカ合衆国
発送地:アメリカ合衆国
となっています。こういうアメリカから直接日本に商品を送ってくるときには関税がかかる可能性があると考えなければいけません。逆に言うと、国内発送であれば関税がかかるリスクはないということです。
国内に拠点を持っている出品者の方も多いので一度国内で商品を検品してから購入者に商品を送るわけです。BUYMAでは買付先からダイレクトに購入者に送ることを禁止しているので出品者は必ず商品を検品する必要があります。だから国内発送の出品者の方も珍しくないんです。少しでも関税のリスクを減らしたいと考えるなら発送が国内のものを選ぶといいでしょう。
関税は必ずかかるの?
ここはかなりの方が知りたいところではないでしょうか。そもそも関税は必ずかかるものなのかという点です。これはかかるものもあるし、かからないものもあるとしか言いようがないんですよ。なぜなら関税をかけるかどうかを判断しているのは税関だからです。
まったく同じ商品を同じ梱包で出品者が送ったとしても関税の対象になる場合とならない場合があるんです。
関税の詳細についても価格の決定を税関が行っているのでBUYMAに問い合わせても税関に聞いてくださいと言われて終わりです。ただ関税がかからなかったときのことを心配してもしょうがないので購入するときは関税がかかることを想定して注文をしたほうがいいですね。
関税込みの商品もある
関税の負担が気になるという方は商品検索結果のところで「関税負担なし」のアイコンがあるのを確認してみてください。
このアイコンが表示されている商品に関しては、もし関税がかかったとしても後から返金してもらえます。一度立替は必要でしょうが返金されることを考えればしょうがないですね。
でも手間が省ける分、関税負担ありの商品に比べて販売価格は割高になりがち。ここをどう考えるかですね。海外発送の商品であったとしても問題なく税関をすり抜けて関税負担がかからないこともあります。そうなると結果的に関税負担なしの商品を選んだほうが安かったということになります。何事も補償は困ったときに必要になるもので、安心を買っていると思えるかどうかだと思います。
関税の支払い方法
では実際に関税がかかってしまった場合にはどのように支払えばいいのでしょうか。
関税の支払い方法には大きく分けて3つあります。
①配送会社が立替て通関し、商品受取時に係員にお支払いする
②事前に税関から通知書が届いて支払い後に商品を受取る
③商品到着後に請求書が届き、振込その他でお支払いする
①は配送業者が立て替えてくれているので商品を受け取るときに代金を渡すという流れです。「関税を支払ってください」と言われたときに「関税ってなんやねん」と思うかもしれませんが、関税を決めているのはあくまで税関なので配送業者さんに文句を言っちゃダメですよ。
③も税関から請求書が届くパターンですね。最初架空請求なんじゃないかと疑いたくなりますが関税は支払う必要があります。
②そして一番やっかいなのがこのパターン。税関から通知が来て必要書類を用意したりするんですが、なんせ購入者では全然書類なんて用意できないので出品者に確認を取って用意してもらう必要があります。これが結構めんどくさいんです。
関税の支払い方については統一されたものではなく、その都度支払い方法も違うのだから分かりにくいですね。いっそのこと配送会社が立て替えてくれるように統一してくれたほうが話は早い気もしますが、必要書類に不足があったりするとそもいかないということのようです。
追跡サービスは必ずつけるべき
関税がかかる商品ということは海外発送の商品ということになります。このときに大事なのは配送方法に追跡サービスが付帯されているかです。
日本では日本郵便、クロネコヤマト、佐川急便といった配送業者が一般的で、どこも商品の現在地が分かるように追跡ができるようになっています。こういった商品の現在地を追跡できるサービスを追跡サービスといって海外発送の商品には必ずつけておきましょうという話です。
追跡サービスが付帯されているかどうかは商品をカートに入れた直後のページで確認することができます。
この商品は「14日~21日で到着予定 追跡なし」が選択されています。この配送方法なら送料負担はなしですよという意味です。では、「変更する」というボタンを押してみます。
すると上に最短で届く方法として+2,200円を払うと7日~14日で到着予定 追跡ありのパターンと、下に+300円で14日~21日で到着予定 追跡ありのパターンもあることが分かります。
ここで重要なのは追跡ありかどうかです。急いでいれば+2,200円というのも視野に入れてもいいのかもしれませんが、もともとが送料込みで6,270円の商品ですから2,200円の負担は大きいですよね。だから最短で届く方法は実質厳しいと考えると現実的には+300円払うと追跡サービスが付いてくるパターンを選ぶかどうかです。
もうこれは声を大にしていいたいのですが追跡サービスは必ず付けてください。
絶対つけるべきだと言っておきます。
ではもう一つ事例を見ていきましょう。
こちらは商品代金+送料込みで5,790円のリップの配送方法選択画面です。
配送方法は「USPS」となっています。USPSというのはアメリカの郵便局だと思ってください。通常の設定では20日~30日後に到着予定で追跡なしが選択されています。一番上の最短で届く方法だと8~12日後となっていて追跡もありですが+4,000円もかかってしまいます。商品が5,790円のところを+4,000円は現実的じゃないですね。
下から2番目の+900円を見てみると配送期間は20日~30日後で到着予定で追跡なしと通常設定とかわらないですが配送方法が封筒からダンボールに代わって不良品が届くリスクは少しやわらぎます。
そして最後の+3,000円を見ると10日~17日で到着予定の追跡ありです。
どちらも追跡ありにすると商品価格に対して割高な印象があります。ここまで高くなってしまうとそもそもBUYMAの魅力である海外商品を安く手に入れることができるという部分が削がれてしまうのでおすすめしません。それはつまり商品が追跡できずに行方不明になる確率よりも追加料金を払うデメリットの方が大きいと判断したわけですから最悪商品が届かないかもしれない、予定よりも届くのが遅くなるかもしれないということを受け入れるということです。
追跡サービスは絶対加入と言いましたが、当然追加料金との兼ね合いは見なければいけません。どこまでリスクを取るかは購入者それぞれの考え方になります。
日本人にとって注文した商品が滞りなく届けられることは当然かもしれませんが、海外からの発送の場合、荷物が行方不明になってしまうケースというのは結構あるんです。そういったときに追跡サービスさえあれば補償を受けることができますし、BUYMAのあんしんプラスに加入していれば紛失補償の申請も簡単にすることができます。追跡サービスがないと荷物が届かないときに郵便局に問い合わせをしたとしても「追跡サービスがないと分かりません」と言われて終わりです。当然BUYMAでも調べることはできないんです。
そして荷物が届かないときに多いのが税関で止まっているケースです。
荷物が税関で足止めをくらっているというのは結構あって、なぜそんなに長いこと滞留させているんだろうと思うこともあります。特に物流が繁忙期になる年末のシーズンは通常よりも時間がかかる傾向になるので注意が必要です。
注文した商品がなかなか届かないとなると精神的にも不安になると思います。楽しみにしている商品ならなおさらですし、誰かのために誕生日プレゼントとして買ったのであれば誕生日までに間に合わないマズイとイライラするでしょう。
そんなときもいま商品がどこにあって、だいたいいつぐらいに届くのかが分かれば気持ち的にも楽になります。海外発送の商品はなかなか届かないケースは国内発送の比じゃないくらい高いので+300円追加して払うだけの価値は十分にあります。
まとめ
関税はBUYMAの中で一番トラブルになりやすい理由として一連の購入までの流れの中で関税に関する表記が見づらいということがあります。具体的には商品をカートに入れて購入手続きに進む際のこちら。
下の方にちっちゃく「※関税について」と書いてあるのが分かりますか。普通こういう注意書きまで読まないですよね。だから、想定外の支払いになる関税は購入者のクレームになりやすいんです。
「関税なんてどこに書いてあるんじゃー(# ゚Д゚)」
と言いたくなるところですが、実際に書いてあるわけですし、書いてあるのならそれがBUYMAのルールということになります。関税がかかることを想定して関税がかかったとしても割安な商品だと思えるのかどうかまで考慮した上でBUYMAでの注文を確定させる必要があることを頭に入れておいてください。
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