近年、夏場の災害として定着してきたゲリラ豪雨。
気象用語ではありませんが新聞やテレビを中心に使われ流行語大賞にもなりました。
気象用語としては「集中豪雨」です。
以前から夏には夕立と言われる突発的な雨はありましたが
近年みられるゲリラ豪雨は夕立の範疇を超えた災害として認識されるほどの豪雨になります。
いったいゲリラ豪雨はなぜ起こるのか
その原因について調べました。
ゲリラ豪雨になる原因
ゲリラ豪雨が起こる原因は積乱雲の発達です。
いわゆる、入道雲といわれるもくもくと空高く舞い上がったような雲のことです。
地上の水分が暖められることで上昇します。
上昇するほど気温は下がるので水分は急激に冷やされる。
その状態が集まったのが積乱雲であり、ある一定量を超えたところで雨となって降り注ぎます。
仕組みとしては昔からの夕立となんら変わりないわけですが
夕立があると涼しくなっていいね
なんて言っていた時代とは規模が違いすぎます。
もともと日本の夏というのは高温多湿で
湿った空気になっているところで
山が多いこともあって積乱雲ができやすい環境が整っているのです。
ヒートアイランド現象
では、なぜ近年起こるゲリラ豪雨は激しい降水量を伴うようになってきたのでしょうか。
その理由は、地球温暖化による気温上昇とヒートアイランド現象にあると言われています。
日本に限らず世界的な気温上昇により世界中でゲリラ豪雨は起こっていて
台風の規模も以前よりも大型なものが増えてきているんです。
地球温暖化による気温上昇により地上の水分が蒸発しやすくなり
積乱雲の発達を助長してしまうのです。
また、都心部を中心としたヒートアイランド現象も要因であるとされています。
都心部というのはエアコンの室外機やアスファルトが多いことから気温が暑くなっているところに、海からの冷たい風が当たることで積乱雲を一気に発達させるのです。
以前は山に当たった暖かい空気と海からの冷たい風で起きていた積乱雲が
現在は高層ビルが山の代わりとなり積乱雲を作り
都心部でのゲリラ豪雨を起こす原因になっていると言われています。
ゲリラ豪雨への対策
ゲリラ豪雨への対策としては折り畳みの傘を常備しておくことや濡れたときのためにタオルを持っておくなどがありますが根本的な対策ではないでしょう。
やはり、できる限りゲリラ豪雨が発生する恐れがあるときは不要な外出を控えるというのが一番の対策なんだと思います。
現在は気象アプリを使ってリアルタイムにゲリラ豪雨の発生状況を知ることができます。
アプリの設定によってはゲリラ豪雨が迫ってくるとアラームで教えてくれるものもあるので有効に活用していきましょう。
まとめ
地球温暖化による気温上昇によってゲリラ豪雨が発生しやすくなっていることは事実です。
それに加えて、ヒートアイランド現象が追い打ちをかけているわけですが
だからといって高層ビルを今から壊すわけにもいかないので
傘を常備したりアプリを利用するなど
できる限りの対策をしていくしかないようです。
洪水や土砂崩れの恐れもある地域では
積乱雲が大きくなってきているのを見かけたら
アプリをチェックして早めに非難をするなど
逃げ遅れることのないように気をつけてくださいね。
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