2018年も台風シーズンが来ました。
現在は台風5号が日本に接近していますが、
こういう情報を聞くといつも思うのが
「台風1号~4号ってどこいった?」
ってことです。
日本に接近して来ない台風って
天気予報でもやらないので
気象に興味がない人には分からないんですよね。
天気予報で当たり前のように語られていることでも
意外とよく考えると分からない用語って多いので
気になっている点をまとめていきたいと思います。
熱帯低気圧と温帯低気圧
「台風は熱帯低気圧に変わりました」
「台風は温帯低気圧に変わりました」
という用語を聞くと
熱帯低気圧や温帯低気圧という用語が分からなくても
あ!今回の台風のピークは過ぎたんだな
という認識をして安心しますよね。
でも、そもそも熱帯低気圧と温帯低気圧の意味が分かってないと
危険な認識なのもしれないと思って調べてみました。
台風の定義として2つの条件があります。
1.最大風速が基準値以上であること
2.熱帯低気圧であること
この二つを満たす必要があります。
熱帯低気圧に変わりました
台風とはそもそも熱帯低気圧の一種なのですが
1の条件である最大風速が基準値を下回ると
台風とは呼べなくなり熱帯低気圧と呼ぶことになります。
台風は赤道付近の海水温が高いところで発達して北上して
日本に近づくにつれて海水温の低下とともに
風速が弱まってきて熱帯低気圧に変化します。
台風は海水からの水蒸気がエネルギー源なので
上陸すると途端にパワーを失うのですが
沖縄や九州のように台風のパワーが衰えていないときに
上陸してしまう地方は毎年災害が大変ですね。
というわけで、台風と熱帯低気圧の違いは最大風速によるものなので
台風⇒熱帯低気圧⇒台風と戻ってくるケースもあります。
温帯低気圧に変わりました
台風は赤道付近の海水温の高いところで発達して
暖かい水蒸気でできているのですが
温帯低気圧は冷たい空気も混ざってきています。
冷たい空気が混ざることで徐々に勢力は衰えていくのですが
温帯低気圧に変わったからといっていきなり弱まるわけではないので
引き続き注意は必要です。
台風の定義にある最大風速は基準値を満たしたままのケースもあるので
温帯低気圧の場合は広範囲に渡って強風の危険は維持されたままなんです。
台風・タイフーン・ハリケーン・サイクロン
日本でいうところの台風がアメリカではハリケーンと呼ばれ
また、ある国ではサイクロンと呼ばれていることを不思議に思ったことはないでしょうか。
いったい何が違うんだ???
と思うわけですが、結論をいうと構造的には台風と同じなんですよ。
発生する場所によって名称が異なっているだけなんです。
台風とタイフーンは、台風が日本基準でタイフーンが世界基準であることと
最大風速の定義に違いがあります。
この二つは発生する場所に関しては同じですね。
ハリケーンは、大西洋や太平洋北部を中心に発達する熱帯低気圧。
サイクロンは、インド洋あたりを中心に発達する熱帯低気圧。
というように細かい点をあげると違いはありますが
ざっくりとした認識では、発生する場所によって言い方が変わると考えていいと思います。
まとめ
熱帯低気圧や温帯低気圧に変わったと言われると
つい、安心してしまいがちですが
大雨や強風の危険性がいきなりなくなるわけじゃない
ということがよく分かりました。
住んでいる地域によっては
地盤が緩んでいる場所もあると思うので
多少弱まったぐらいで安心していると
命に関わるような災害に襲われてしまう可能性も考えると
天気予報の内容はしっかりと把握したうえで行動する必要があります。
特に台風シーズンのこの季節は
天気予報もこまめにチェックしておきましょう。
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