パンパシ水泳東京2018で現役高校生でありながら日本背泳ぎのエースとして注目されているのが酒井夏海選手です。
10代でも才能が開花することが多い水泳という競技において17歳の今回で結果を残して2020年の東京オリンピックに出場したい思いは強いはずです。
そんな酒井夏海選手のプロフィールを紹介します。
酒井夏海のプロフィール
氏名:酒井夏海
泳法:背泳ぎ
所属:スウィン南越谷
生年月日:2001年6月19日(17歳)
出身地:埼玉県
身長:175cm
体重:63kg
酒井夏海の出身中学や高校
水泳を始めたのは幼稚園のときで兄の影響が大きかったといいます。幼少期から食欲が旺盛で3歳年上の兄と体格が同じになるほど太っていたためダイエットも兼ねて水泳を始めることになります。
中学校は、さいたま市立土合中学校。
2013年のジュニアオリンピック夏季大会では50メートル100メートルで優勝。ここから才能の片鱗を見せるようになると中学水泳競技大会という水泳の全国大会でも優勝。ジュニアのレベルでは国内ではナンバーワンの実力者になるとジュニアパンパシフック選手権では100メートルで6位になるなど世界とも戦える力を見せました。
高校は埼玉県蕨市の埼玉県武南高校に進学。
埼玉の武南高校といえばサッカーの強豪校と知られていて全国大会でも有名な学校です。昨年まで埼玉の蕨市に住んでいましたが、武南高校に水泳のイメージはなかったです。ただ実際には武南高校の部活としてがんばっているというよりも所属チームであるスウィン南越谷スイミングスクールが練習の基盤ということでしょう。
酒井夏海の強さの秘密は手作りの練習施設にあった
まだ17歳という若さで世界と対等に戦える力をつけた酒井夏海選手の強さの秘訣は、その恵まれた体格も去ることながら手作りの専用トレーニング施設で筋力の強化に取り組んだことが理由と語ります。
鉄パイプで組み立てられたジャングルジムのような器具を使って雲梯や懸垂をすることで上半身の力を強化。さらにその隣にはプレハブ小屋がありベンチプレスなど筋力アップ用のマシンがあります。175㎝の恵まれた体格とはいえ世界で戦うためには筋力アップは必須ということで課題だった筋力の強化に励んできました。
そのせいかもあって泳いでいる際のブレがなくなり2018年4月に行われた50メートル、100メートでは背泳ぎ2冠。パンパシ水泳東京2018においては女子背泳ぎのエースとして迎える大会となっています。
しかし、本人は至って謙虚です。
「いずれは女子の背泳ぎを背負って立つ選手になりたいなと思ってますけど、まずはベストを出して決勝に残りたい。」
というのが今回の目標と語ってくれました。
たしかにそうですね。周りはすぐにメダルを期待しますが、現在活躍する選手も最初は世界の壁に跳ね返された選手ばかりです。まずは今の自分に合った目標を掲げるというあたりが堅実で、彼女の強さの基盤になっていると感じています。
筋力強化によって体のブレを抑えることができた酒井夏海選手は同じ背泳ぎで男子日本代表の入江陵介が行っているペットボトルを頭の上に乗せる練習法を取り入れています。
背泳ぎで額のペットボトルを落とさない入江陵介選手 #fujitv pic.twitter.com/od7Kimxm20
— 絶対 (@2BenKi) 2016年7月27日
少しでも軸がズレてしまうとペットボトルが落ちてしまうため体幹がブレずに泳げているかを見るのに最適な練習法のようです。
酒井夏海のライバルはカイリー・マス
ONE MONTH!!!!!!???? #windsorworlds #feelthepower pic.twitter.com/ry5fKqOuod
— Kylie Masse (@Kjmasse) 2016年11月7日
2017年の世界水泳100メートル背泳ぎで58秒10の世界新記録を更新したのがカナダ代表のカイリー・マス選手(22歳)。
その強さの秘訣は身長では彼女より大きい男子選手と比較しても引けを取らないだけの長いリーチです。水泳においてリーチは力強いストロークを生み出し推進力を高めてくれます。
現在の世界新記録保持者でありながら「もっと速いタイムを出したい」と意気込んでおり慢心する気配は微塵も感じられません。2年後に迫った東京オリンピックに向けてパンパシ水泳2018は負けられない戦いであるという思いのほうが強いようです。
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