あいみょんといえば昨年末の紅白歌合戦に『マリーゴールド』で出演。2019年もアルバム『瞬間的シックスセンス』をリリース、武道館単独公演ではアコースティックギター一本で満員の観客を魅了するなど一躍時の人となっているアーティストです。
今回はあいみょんに影響を与えた岡本太郎、浜田省吾、スピッツ、小沢健二の4名について、あいみょんがどのように影響を受けたかをみていきます。
あいみょんが最も影響を受けたのは岡本太郎
今日発売の、ぴあMUSIC COMPLEX。
『瞬間的シックスセンス』に携わって頂いた38名の皆さんのアンケート、嬉しかったです。一文字も余す事なく読みました。
1人じゃあ何もできないなぁ、と改めて支えてくれている皆さんのパワーを感じました、本当に有難うございます。これからも宜しくお願いします。 pic.twitter.com/lABvxoYdSh
? あいみょん (@aimyonGtter) 2019年2月12日
あいみょんが最も影響を受けた人物といえば岡本太郎。
岡本太郎は太陽の塔や「芸術は爆発だ」といった言葉を残した偉大な芸術家です。
なかでも『愛する言葉』という本はお気に入りで友達にプレゼントしてしまうほど大好きな本だと語ります。
気が向いたときにパッと読みたいということでトイレに置いてあるというのもおもしろい発想ですね。
なんでもいいから岡本太郎との共通点を探してしまうようで、血液型がO型で同じとか早生まれとか些細なことでも岡本太郎との共通点があるだけでも嬉しいというのがかわいい。
あいみょんの曲って歌詞が心に刺さるものが多くて、時に過激にも感じる言葉が並ぶのでもっと尖っている感じを想像していたのですが、『貴方解剖純愛歌~死ね~』とかも過激な言葉の中にもあなたが大好きでたまらない女の子の嫉妬心を歌っています。
私を好きじゃないのならば死ねって言葉もすごい言葉ですが、一度好きになると小さなことでも知りたくなるかわいさなんだなと思うとこの歌も違ったニュアンスで聞こえてきます。
岡本太郎美術館の館内図がトイレに貼ってあるというところまでいくと完全に岡本太郎ヲタクの極みって感じですね。
父親から影響を受けた浜田省吾
いつも対談連載などでお世話になっています、TVBros.の今月号。
2nd アルバム「瞬間的シックスセンス」へのコメントを下さった
虹郎くん、中村文則さん、フルポン村上さん、松居大悟さん、そして、蛍ちゃん。
有難うございます。
表紙から、20ページの特集。
しあわせだー。宝物が増えました^_^ pic.twitter.com/NqOLYYMY0d? あいみょん (@aimyonGtter) 2019年1月24日
インタビューなどで必ず大好きな人としてあげているのが浜田省吾。
浜田省吾って24歳のあいみょんからは想像もできない名前ですよね。音楽に興味を持ったのも音響関係の仕事についてた父親の影響で子どもの頃から音楽に触れていたというのも影響があるといいます。父親が浜田省吾が好きであいみょんも好きになったと言いますが、両親の年齢が45歳ですから実際には父親も浜田省吾世代ではないんですよ。
ていうか父親が45歳ってどういうこと(;^ω^)
自分が現在35歳で今年36歳ですからあいみょんより父親との年齢差のほうが近いっていう衝撃ね。信じられませんね。
自身の楽曲制作にも浜田省吾は大きな影響を与えていると認めていて『GOOD NIGHT BABY』が仕上がったときも浜田省吾のテイストが強く出ていると言います。軽快なメロディラインにあいみょんの歌声で歌っているので当然多くの部分はあいみょんの色で出来ている曲なのですが、あいみょんの楽曲全体に感じるかっこよさってあるじゃないですか。あの感覚があります。
あいみょんが浜田省吾について語ると明らかにテンションが上がっているのが分かります。
浜田省吾『もうひとつの土曜日』という曲の歌詞にある「瞳ふちどる悲しみの影」という言葉に一番感動したといいます。「なみだ」という3文字をこんな表現をするかっこよさに熱く語ってくれました。
岡本太郎の型にハマらないこと、浜田省吾の表現のオシャレさとか、いろんな人から影響を受けているんですね。
大好きな曲はスピッツの『醒めない』
あいみょんが大好きな曲としてあげているのはスピッツの『醒めないで』。
この曲自体は2016年にリリースされたアルバム曲なのでそれほど古い曲ではないのですが、あいみょんがスピッツと出会ったのは小学校4年生の時の『春の歌』です。
『春の歌』は有名な曲ですね。スピッツらしい爽やかさ、疾走感、春の明るい感じがボーカルの草野マサムネの透明感ある歌声とマッチしていて耳に残る名曲です。そんな昔から好きだったスピッツがまだまだ名曲を作り上げてきたことに感動したと言っています。
スピッツと初めて会ったときは感動のあまり号泣してしまって、スピッツのメンバーは怯えていたというのだからよほど感動したんでしょう。
あいみょんの魅力ってこういうところだなと思うのはこういった点で、最近では紅白も出場して連日テレビであいみょんを目にしない日が少ないぐらいの人気者になってもスピッツに会ったときの感動を昨日のことのように語ってくれます。
以前は、街中で自分の曲が聞こえてくるとスタッフに連絡していたのに、気が付くと自分の曲が聞こえることにもなにも感じなくなっていることにあるとき気づいて自分自身に怖くなったと言います。
慣れていくことでだんだん感動が薄れていく感覚が怖いと語り、いつまでも初心を忘れたくないという気持ちはどこか嬉しく感じました。
スピッツをきっかけにいろんな音楽を聞くようになったというのだからミュージシャンあいみょんのルーツはスピッツにあると言っても過言ではないと思います。
やりたかった音楽は小沢健二
フリッパーズ・ギターにハマってそのまま小沢健二は王子様と思っていたのが16歳17歳あたりだといいます。現在24歳の女の子が小沢健二って年齢的に全然合わないんですよ(笑)
カジヒデキ、ホフディランあたりにもハマりながら小沢健二みたいな曲を作りたいと思っていたというので、あいみょんがやりたい音楽といえば小沢健二だったといいます。
興味を持ったらYouTubeでいくらでも遡れるのはいかにも現代らしいエピソードで、シブがき隊の本木雅弘が好きというのも含めてあいみょんの年齢感がよく分からなくなります。
ラジオ番組に出演した際に爆笑問題の田中さんも言っていたのが小沢健二が出てきた当初は受け入れられなかったのに最近聞いたらめっちゃいいと思えたというんですね。
これは自分も共感できる部分で、小沢健二を聞いたのって自分が中学生ぐらいのときだったんですが当時はあんまり受け入れられなかったんですよ。
それが時を経てから聴いてみると懐かしい気分にさせてくれて当時の時代感覚の先を行っていたことで自分が着いていけなかっただけのようです。
まとめ
90歳ぐらいのおじいちゃんと友達になってみたいと語るあいみょんは、自分の常識にない価値観を与えてくれる人に対する興味がある子なんだと思います。
男性アーティストへの憧れが強いことは歌詞に登場する「僕」という言葉や男性目線の曲が多いことからも分かります。
独特の感性を持った歌手が出てきたもんです。2019年の紅白出場はもちろんのことレコード大賞の候補にもなってくるんじゃないか。そんな可能性を感じてしまう魅力を感じています。
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