8月19日からインドネシアのジャカルタで始まるアジア大会2018にバドミントン桃田賢斗選手が出場します。先日行われた世界選手権でも日本人初男子初の金メダルを獲得したことからアジア大会でも金メダル獲得が期待されています。
闇カジノでの違法賭博問題から1年の謹慎期間を経て2017年に復帰。そして再び2020年東京オリンピックのメダル候補へと名乗りをあげている桃田賢斗選手について紹介します。
桃田賢斗のプロフィール
女子の応援してしてきました!
37年ぶりの優勝の瞬間を間近で見てすごい刺激を受けました!!
男子もいよいよ明日決勝戦、悔いの残らないようにチーム一丸となって全力で戦います!!!
応援よろしくお願いします(*^^*)ダブルス世界ランキング1位のケビン選手に写真撮ってもらいました^_^笑 pic.twitter.com/jUo4b13ulE
— 桃田賢斗 (@momota_kento) 2018年5月26日
氏名:桃田賢斗(ももた けんと)
生年月日:1994年9月1日(23歳)
出身地:香川県三豊市(三豊郡三野町)
身長:175cm
血液型:A
バドミントンでのこだわり:全力で取り組む
選手として心がけていること:考えてプレーする
自分のプレー、ここを見てほしい!:ネット前のプレー
主な成績:
2015年 全日本選手権 優勝 スーパーファイナルズ 優勝
2018年 世界選手権 優勝
闇カジノでの違法賭博で謹慎処分
2016年までの男子バドミントン界において桃田賢斗選手は間違いなく主役でした。大会に出ればサインを求める人は長蛇の列をなすほどのスーパースターです。1度は世界ランキング2位にまでなりリオデジャネイロオリンピックのメダル候補として注目されるほどの選手だったんです。
それが2016年4月に発覚した闇カジノでの違法賭博問題で無期限の謹慎処分を受けてします。闇カジノとは日本国内にある違法なカジノの総称で暴力団の資金源とも言われているところです。同じくバドミントン選手であった田児賢一選手に誘われ闇カジノに通うようになり、数百万という金額を使っていたという報道もあるほどです。
闇カジノでの違法賭博問題の記者会見では
「このような事態を招いてしまってバトミントン協会に多大なる迷惑をかけてしまった。どういう処分になるか分からないんですけど、今までバトミントンに対して本当に全力でやってきたので、どんな処分を下されてもしっかり受け止めて、しっかり自分と向き合って、ちゃんと反省したいなと思います」
と語っていました。
報道では田児賢一選手に誘われるままに闇カジノに通っていたのであって暴力団との深い関わりはないようですが、闇カジノというだけあって紹介がないと入れない店で厳重な扉で仕切られていると聞くとまともなお店でないことは桃田賢斗選手も理解していたはずです。
それでも通っていたというのだからやはり桃田賢斗選手自身にも甘さがあったと言わざるをえません。本人としてはパチンコや競馬の延長線上ぐらいにしか思っていなかったのかもしれませんが、オリンピックでメダルが狙えるチャンスをみすみす逃すことになってしまう代償はあまりのも大きいものでした。
謹慎中は自分を見つめ直す時間だった
無期限の謹慎処分となったことで桃田賢斗選手を取り巻く環境は一変します。それまでスーパースターとして扱いを受けていたのに相手にされなくなったり、連絡が途絶えてしまう人が出てきたりつらい時期が続きます。
そんな中で更生プログラムとして福島や熊本などの復興イベントを含めて全国10か所以上を回るバドミントン教室です。
バドミントンが好きな少年少女からしたら桃田賢斗選手はスーパースターなわけで変わらずに憧れの眼差しも向けてくれたことやバドミントンが好きでたまらなかった頃の初心を思い出したと言います。
謹慎の期間は自分自身と向き合う時間で、それまで敬遠していたフィジカルトレーニングにも積極的に取り入れるようになりました。地味でつらい練習を取り入れることで着実に肉体は変化し体脂肪率も5%ダウンするほどの肉体を手に入れることができました。
謹慎期間前というのは常にバドミントン界のトップ選手であり続けてきたわけで、周りの扱いもよかったことでどこか勘違いしてしまっている部分があったはずです。でもそういう調子のいいときにいた人よりも調子が悪くなったときに支えてくれる人こそが本当に大切な人です。
そのことで初心を見つめ直し、苦手なトレーニングにも向き合う時間が作れたことで人間的にも成長した期間といえるでしょう。
世界選手権優勝からアジア大会2018へ
2017年5月の日本ランキングサーキット大会で1年ぶりの復帰で見事優勝。
劇的なカムバックを果たすとともに優勝後涙する姿や会場全体に深々と頭を下げる姿が印象的でした。
そして2018年8月5日に行われたバドミントン世界選手権では日本男子初となる金メダルを獲得する快挙を達成しました。世界ランキング3位の石宇奇(シー・ユーチー/中国)選手との試合では、何度も何度も粘り強くレシーブをする姿が見られ、フィジカルトレーニングで鍛えた成果が感じます。
落ちる寸前で拾うためには筋力がなければついていけません。長時間の守備にも耐えられるほどの体力も必要でしょう。
闇カジノでの違法賭博など本来はあってはならないことですが、謹慎の期間を耐えて更なる成長を遂げた桃田賢斗選手の姿は感動的なものがありました。
東京オリンピックまであと2年。
中国勢が強いバドミントン界においてアジアを制することは世界へとつながる一歩となります。世界選手権金メダルの勢いのままにアジア大会2018でも金メダル獲得を期待しています。
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